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私にしか分からない価値

引っ越しのときに、不要になったものを処分する。ソファやらカーペットやら、カバンやら。捨てるのはもったいないので、リサイクルショップで査定してもらおう。すると、思いのほか安い値段になる。諦めて売るものもあれば、そんなに安いならば売らずに引っ越し先まで持って行って使おうとなるものもある。

私たちが普段目にしている価格は「交換価値」を示している。「良いものだから高い」のではなく、「高いから良いものに違いない」という思い込みにつながる。しかし、本当はそうではない。

お店の人がこのソファやらカーペットは安いと言おうが、私にはこれに価値を見出す。これを「使用価値」と言う。他者との交換を前提としない、他の誰がなんと言おうと、私には価値あるものなのだ。子どもにもらった手紙や、思い出の品もこれにあたる。

無限に拡大する「交換価値」=お金より、限りある「使用価値」を大切にできる人、社会でありたいものだ。

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