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ボードゲーム「Diplomacy」で友情崩壊した話

こんにちは、きょーちゃん△です。

本日はDiplomacyというボードゲームにて、友情崩壊した話を取り上げていきます。(※友情は決して壊れていない)

今回はCEEDのアドカレ19日目です。
他にもアドカレで何本か書いたのでよかったら読んでねー



Diplomacyの紹介・ルール

そもそもDiplomacyとはどのようなゲームか簡単にご説明します。
分かりやすく言うと、「外交を行う陣取りゲーム」です。
diplomacyという単語にはそもそも「外交」という意味があり、その名の通り、ゲーム中に外交を行い、同盟を組んだり敵を欺いたりして自分の拠点を増やしていきます。


詳細なルールはこちらを参考にしながらゲームを進めていました。
本記事では進行に合わせて簡単に説明を挟みながら感想戦を行います。


1950年代からあるボードゲームらしいですね。
今ではオンラインでボドゲを遊べて素晴らしいねって感じ。
こちらのサイトを使ってオンラインで対戦しました。


ゲーム開始

前提として、諸々の確認。

まずは各個人の持っている領土と国名の確認です。

若干全画面見えてない

国の別れ方はこんな感じ。
西側から、イギリス(ピンク)・フランス(青)・ドイツ(黄土色)・イタリア(緑)・オーハン(オレンジ)・ロシア(紫)・オスマントルコ(黄)です。

マップ上には名前の振られている領土があります。領土の中には●がある箇所とない箇所があります。●があるところは「供給センター」で、この場所を領土として持っている分だけ「軍隊」を作ることができます。

この「軍隊」は☆や⚓のマークが書いてあるやつで、これらを駒として動かして陣取りを行っていきます。

☆は陸軍。隣接した陸地に行くことができます。
⚓は海軍。海岸に沿うように隣接した陸地や隣接した海域に行くことができます。

軍隊というだけあって、他国の軍隊とも「紛争」をするのですが、1 on 1 では勝負になりません。このゲームで大切なのは数的有理なので、他の軍隊により「Support」することで数的有理を作り、敵軍と紛争したり、自陣を守ったりします。

また、海軍には「Convoy」という機能があり、海にいるときに限り、その海域の隣接する陸地から陸地へと陸軍を移動させることができます。

convoyの様子

大体説明はこのくらいで最後になりますが、この「Support」と「Convoy」は

「「「敵国と協力することもできます」」」

それが「Diplomacy」らしさで、敵軍Aに対する敵軍Bの進行を手伝ったり、逆に手伝ってもらったり…

これが友情崩壊ゲーの所以ではないでしょうか。といったところで感想戦を始めていきます。


1901 春

もう一個前提、ゲームの進行は1901年から行われ、春・秋にフェーズが分かれています。春は移動のみ、秋は移動と陣地の塗り替えが行われます。(春には色は陣地は変わりません。)

というわけで感想戦を始めます。

陣地の移動の前に、DiscordのVCで国を指定して話し合います。
ロシア「トルコ1番で話そうぜ」的な。

というわけでVCで話した内容を振り返る。
なお、僕は「ロシア」としてゲームに参加したことをここに。

1.イタリア:「オーハン挟み撃ちにしよう。こういう同盟はこのゲームじゃ隣国でないところとしか協力できないからね。」
確かに。隣なんて騙しあいしかできないけど離れてると協力して損はないか…。

2.ドイツ:「オーハン一緒に攻めましょう。ロシア敵に回したくない…」
イタリアともそんな話になったことを伝えて承諾した。

3.イギリス:「ノルウェー(NWY)までは欲しいけど、それから先は特に考えてない。」
どうせロシアがノルウェーに行くより前に向こうが着いちゃうので素直に譲った、その代わりスウェーデン()SWEはもらうことにした。

4.トルコ:「黒海は抑えたい、あとギリシャ(GRE)側から攻めてオーハン包囲網を作りたい。」
まあ黒海の北側抑えてればいいかという気持ちに。両者動けないのはもったいいしなあ。

5.オーハン:「ギリシャ(GRE)方面に足を伸ばす」
助かる。

フランスとは話さなかった。時間もなかったので。

そして話し合いを終え、結果が次の通りだ。

1901 春

まあ、初手はそんなに動きもないですよと。
今後、黒矢印は行動ができた線。赤矢印は行動を阻止されたけど行動するつもりだった線であることを念頭に置いてみていってほしい。

1901 秋


引き続きVCでの様子を。

1.トルコ:「ルーマニア(RUM)欲しいな」
まあいいでしょう。次僕はガルシア(GAL)に入るから、次の次挟めるし。

ちなみにこれがかなりのプレミだと考えてる。

2.イギリス:「さっきVCで話したままで」
おけ

3.フランス「ドイツ挟み撃ちするなら呼んでくれ」
とりあえずまだドイツとは協力関係にあるからその時が来たら頼む。

4.イタリア:「ガリシア取ってワルシャワ待機で頼む、ドイツと協力してトリエステ攻める」
おけ。そのつもり。

5.ドイツ:「イタリアと組んでオーハン攻める、イギリスとフランス怖いからロシアに付きたい」
そんな大したことできんけど任せな。

オーハンとは話さなかった。これから惨劇を起こすことになるので裏切るくらいなら話すまいと。

結果がこれ。しれっとドイツがウィーン(VIE)に入っててウケる。

1901 秋

そして、秋のフェーズが終わると陣地が塗り替わり、供給センターが設立。軍隊が増える。

1901 冬(軍増設フェーズ)

先ほど、トルコとのVCのターンにプレミだといったのは、秋フェーズには確実に軍隊を増やした方が良い(●の供給センターを増やした方が良い)からだ。結果ロシアは1軍隊しか増えなかったのに対し、トルコは2つ増えた。止めておけばもう少し楽だったかもしれない。

1902 春

続いて2年目。

1.ドイツ:「協力してブダペスト(BWD)落としていいよ」
天才か?とつい言ってしまった。Supportは他国にも適用できることを忘れていた。

2.トルコ:「セルビア側から攻める」
本当だろうな…まあこれ以上侵攻されないだろうしええかと。

3.イタリア:「協力してブダペスト落とそう」
ちょうどその前にドイツと話していたのでもちろん承諾。

他の国とは話してないかもしれない。
メモを残していたのが3か国だけだった。

結果がこちら。

1902 春

無事にブダペストは落とした。

他は特に大きな動きもない。オーハンが滅亡の危機を迎えていたこと以外は。

1902 秋

続いて

1.トルコ:「これからどうすんの?」
1年前(1901秋)のプレミのせいでセヴァストポリ(SEV)が狙われることになったのがこのタイミングである。ルーマニアをつぶして海軍が移動することも考えたが、相打ちになってしまって意味がない、のでアルメニア(ARM)に移動してやろと思った。返事は適当にしておいた。

ちなみにこれも多分プレミ。

2.イタリア:「セルビア(SER)攻略支援して」
さっき支援してもろたしええよ

3.イギリス「デンマーク(DEN)とキール(KIE)どっちか分け合おう」
どっちでも良いけどお互いに協力し合うことに。イギリスにこのターンデンマークをあげることに。

4.ドイツ:「入ってこないで…」
正直その余裕はないので侵攻するつもりはないのだけど、ロシアにかなり恐怖していた。イギリスとフランスが少しずつドイツ側に来ていたのが理由らしい。まあ全然攻める気ないから大丈夫よ。

結果がこちら。

1902 秋

やはりセヴァストポリは攻められた。
プレミと言ったのは、このターンに軍隊ができるからである(2回目)。
後から見るとだめじゃんってのが出てくるもんだよね。

後は、イギリスのデンマーク侵攻はいろんなのが嚙み合って成し遂げられなかった。ドイツとフランスが協力していた素振りはなかったし実際そうなのだが結果として協力しているような形になってた。


1902 冬

そしてなんとここでオーハンが供給センターを失い実質滅亡となった。二年で片が付くのかよこのゲーム。

1903 春

ここからは大変申し訳ないのだが、メモを取っていなかったため1週間前の記憶を頼りに続きを書いていく。

1.トルコ:「ロシア側には攻めない(攻められない)」
海軍ばっかやしそうやな()

2.ドイツ:「攻めないで」
おけ(多分今回攻めるかな…)

3.イギリス:「とりあえずデンマーク諦めるわ」
おけ、じゃあこちらで勝手に入ってるね。

4.イタリア:「ウィーン攻めてくれん?ドイツつぶそうぜ、俺チロル(TYR)に入るわ」
任せろ。ガリシア(GAL)のやつで行くわ。トルコは海軍ばっかりで侵攻されないしな…

ここで特大プレミを起こす。
結果をみればわかる通り、ウィーンを侵攻できてない。
時間切れになっちゃった………………………………………………..

1903 春

ボイチャで大声で「うわっやらかした!」って叫んじゃった。
後になって気づいたのだが、moveとかsupport、convoyのミスよりも、時間切れで何も動かせない方が手がバレずに「良いプレミ」であることが分かった。

結果としてはデンマーク取れず、アルメニアにいた海軍は黒海に進出して生き延びた。
これも後から知ったのだが、もしかするとおとなしく潰されていた方が良かったのかもしれない。軍は侵攻された時に他の土地に移動するかその場で潰して供給センターの数だけ復元できるらしい。(できるのは冬だけど)


1903 秋

1.トルコ:「陸軍をルーマニアくらいまで移動させたい」
これは防ぎたかったので、適当に返事をして、黒海にいた海軍がトルコを攪乱することにした。
この時はトルコだけが敵だと思っていたので。

2.イタリア:「今度こそウィーン攻めてくれ、ボスニア(BOH)に入ってドイツの陸軍潰そう」
さっきはごめんと謝り、もちろん同意。

3.イギリス:「フランスのところのポルトガル(POR)かスペイン(SPA)取れそうだから行ってみるわ、デンマークも行くかも。」
そんじゃデンマークは行かないけどドイツ領に入りたいのでSupportはできないかも。


結果がこちら。

1903 秋

トルコの機能は停止することができた。
ウィーンも取れた。
北のバルト海(BAL)に入れなかったことが唯一の心残りだったが大した問題ではなかった。

この辺でフランスも操作ミスをやってて「このゲーム操作と時間管理難しいよな!?って話で意気投合?した」

1903 冬

1904 春

この辺から戦況がさらに変化する。

1.トルコ:「頼むから海軍潰して」
考えとくわ(ルーマニア潰したいのでM☆U☆R☆I)

2.イタリア:「ギリシャ行くわ」
おけ、ルーマニア潰して加勢できるようにしとく

3.フランス:「北海(NTH)行きたいからイギリスがどう動くか聞いといて」
良いけど多分行かんと思うのん。

4.イギリス:「割と維持かな~」
おけ

5.フランス:「イギリスなんて?」
やっぱ行かなそう

結果がこちら。

1904 春

ルーマニア落としたぜ。トルコは「お、おい、やりやがったな!!!」って叫んでた。わはは。
他に目立った動きはなかった気がする。

しかし翌年、事態は急転する。

1904 秋

1.ドイツ:「入ってこないで」
おけー(今回は厳しいかな…ベルリン(BER)ほちいので)

2.イギリス:「どうする?」
(次スウェーデン攻めてこられそう)一旦開けちゃったけどスウェーデン戻るわ…

3.イタリア:「ドイツの方攻めるわ、支援して」
うーむ

4.トルコ:「さっきやってくれたのはいいとして次絶対ブダペストかウィーンイタリアに落とされるから何とかして」
ここで確かに、と気づく。
あ、終わったロシア。

というわけで結果がこちら。

1904 秋

イッタリアァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!

こうして僕とイタリアの友情は決裂した。(してません)
もう絶望、勝つ未来はありません。
しれっとイギリスにサンクトペテルブルグ(STP)取られてるし。

あとドイツに入ろうとしたのがバレて信用もガタ落ちに。
分かったよ俺が悪かったよ………………………….

1905 冬

1905 春・秋

他国を裏切って勝ち目もなくて話すこともなかったから1905年はまとめて。
僕を華麗に裏切ってくれたイタリアも「堂々と裏切っちゃったからVCで人と話せないや(笑)」って言ってた。そらそうやけどここまで壊滅させられるとは。。。

みんなVCから帰ってきて、「イタリアとその他で良くね」みたいな話になった。さすがに笑った。

1905 春
1905 秋

最終結果

というわけで最終結果がこんな感じ
CENTERSってやつが供給センターの数なのでこいつが勝敗を分ける数。イタリア圧勝だった。あといつの間にかイギリスも伸ばしてきてた。

最終結果

考察・まとめ

今回は初プレイだったのもあって、プレミがあまりにも多すぎた。
とりあえず秋は供給センターを確保しようということが大前提。
あと時間管理はしっかりやろうね…

それと人の意見を聞きすぎたかな。Diplomacy(外交)が大切とは言え、自分がどのような手順で進めていくか、予め持っておくべきだなと。

そのうえで相手を上手く誘導して協力したりしてもらったりできるやつが克ってゲームだと思った。


ただめちゃくちゃ楽しかった。
ので、ここまで読んでくださった人で興味ある人は一緒にやろうぜDiplomacy。Twitterで連絡待ってます。

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