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カロテン

梅もらっきょも…

今日は土曜日…
一週間続いている栄養学シリーズ
今日はカロテンについて

カロテンまたはカロチン(Carotin ドイツ語、carotene 英語)とは、カロチノイドのうち、分子中に酸素を含まないものをいう。
いわゆるカロチノイド炭化水素で、カロテンは約60種存在する。
おもなものにα(アルファ)-カロテン、β(ベータ)-カロテン、γ(ガンマ)-カロテン、リコピン(トマトの果実に含まれる赤色の色素)などがある。
α-カロテンとγ-カロテンは、β-カロテンと相伴って存在し、量もβ-カロチンに比べて少ないため、最初は1種のものとみなされていた。
カロテンという名称も、これらの混合物をさしていた。黄~赤の色素で酸素に対して不安定で、酸化されると無色になる。
抗酸化作用を示すことから、生活習慣病の予防効果があるといわれている。

α-、β-、γ-の各カロチンは、動物体内でビタミンAに変わるプロビタミンAである。
ビタミンA(C20H30O)は2個のイソプレン単位をもつポリエンアルコールである。
分子構造は、β-カロテン分子が中央で切断され、側鎖の末端の炭素にアルコール基を有するという特徴をもつ。3種のカロテンのビタミンA活性を比較すると、β-カロテンは、α-およびγ-カロテンの2倍である。
このことからプロビタミンAは、生体中では分子の中央で酸化を受けて切断され、ビタミンAアルデヒドとなり、さらに還元されてビタミンAに変わると考えられる。
動物体内では腸壁から吸収されるが、吸収率は約30%とされている。

さまざまな研究から、合成の原料としては酢酸が考えられており、これがメバロン酸を経て炭素原子5個(C5)のイソプレン単位ができ、さらに炭素原子がC10→C20→C40となり、異性化、段階的脱水反応による不飽和鎖の形成、ベンゼン環(C6)の形成を経てカロテンが生成すると考えられている。
α-とβ-カロテンは緑葉中にかならず存在し、クロロフィルとともにみいだされ、光合成に関係していると考えられている。
秋、クロロフィルが分解すると、それまで緑色で隠されていたカロテンの色が認められるようになる。
しかし、鮮やかな赤や黄色の色素はカロテンでなく、アントシアンおよびタンニンの重合物である。
4種のカロテンの分子式はいずれもC40H56で、互いに異性体である。

α-カロテンは紫色板状結晶。
1931年ドイツの有機化学者R・クーンらによってニンジンのカロテン(β-カロテンを主とする)から発見された。
植物界に広く存在し、β-カロテンとともにみいだされるが、量は少ない。
例外として、緑藻類のミルではα-カロテンとβ-カロテンの量比が逆になっている。

β-カロテンは赤紫色柱状ないし板状結晶。
ニンジンの赤色はβ-カロテンで、1831年ドイツの薬化学者ワッケンローダーH. W. F. Wackenroder(1798―1854)によりニンジンから発見された。
緑葉中にはつねに存在し、果実、花、根にも含まれる。β-カロテンを酸化還元することによって、人工的にビタミンAが得られる。
安全な色素なので、チーズ、バター、マーガリンの着色剤として広く使用されている。
癌(がん)の予防効果については、1980年ころから多数の報告がある。
1990年以降の疫学的調査では有効性を示す結果もあるが、否定的な結果も多い。
したがって、より詳細な検討および調査・研究が必要とされている。

γ-カロテンは赤色板状結晶。
1933年R・クーンらによって発見された。植物界に広く分布し、果実や花弁に含まれるが、緑色部分にはほとんどみられない。
含有量は一般に少ないが、クロロフィルをもたない寄生植物のある種のものでは、おもなカロチノイドとして存在する。

リコピンは赤色釘(くぎ)状ないし紫色柱状結晶。
トマトの赤色はリコピンで、カロテンのうちではとくに酸化されやすい。
1875年フランスの植物学者ミラルデP. M. A. Millardet(1838―1902)によって発見され、1910年にカロテン(α-・β-・γ-カロテン)の異性体であることが明らかになった。
植物界に広く存在し、量も多い。果実や花弁に多く、緑色部分にはほとんどみられない。
リコピンは前記カロテンのようなプロビタミンAではないが、血清脂質、リンパ球の酸化障害およびDNAの酸化損傷に着目した抗酸化作用に関する研究から、抗酸化活性はプロビタミンA活性がもっとも高いβ-カロテンと差がないことが示されている。
※以上、コトバンク 飯島直子さまより

つまりだ…
カロテンを取ると
体内でビタミンAに変わるってことね
ビタミンAを含む食材は乳製品が多いけど
カロテンを含む食材は野菜に多い
にんじん、トマトを積極的に食べよう

【追記】
にんじんに含まれるのは
α-カロテン、β-カロテン、ルテイン、カリウム
そのあとのβ-カロテンがビタミンAに変わり
粘膜細胞の材料となる

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