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どうしてPR会社に依頼したのに結果が出ないのか

「PR会社に依頼したのに、何も起きなかった」「記者会見の記者がゼロ。自分で知り合いの記者を3名呼んだよ(怒)」「PR会社って役立たないよね。もう二度と頼まない(涙)」

そういうことをいう人がいる。

誰がやっても結果が出にくい、とてつもなく難しい案件だったのかもしれない。PR会社に能力がなかったのかもしれない。

ただ、多くの場合「ミスマッチ」が原因となっていると私は思う。以下のような方法でPR会社を選定していないだろうか。

B to Bなのに、社名が有名だからとB to Cを得意とする会社に依頼している。
自社の社長がたまたまその会社の社長の友人だから依頼している。
会社に売り込みがあったから依頼している。
その会社しか知らないから依頼している。
いろんな会社の話を聞かず、ウェブサイトだけを見て依頼している。

これらすべてがミスマッチの起こりやすい要因となっている。そもそも選定に失敗していることが多い。

ではミスマッチを防ぐにはどうしたらいいか。ズバリRFPが肝となる。

RFP(Request for proposal)とはIT業界の人には特に馴染みのある言葉だろう。要は相手に提案してもらうための説明資料、つまり提案依頼書のことである。

自社の置かれた環境、マーケットの説明

過去の施策

自社の特徴、優位性

来年の計画

PR会社に望むこと

予算

・・・

提案書に入れて欲しいこと(過去の実績、照会できるクライアントの連絡先、計画、費用・・・)

提案書の提出締め切り、提案プレゼンの時期

これらを準備するとミスマッチは大幅に減る。これがあればPR会社も自社に合っている顧客なのかを理解しやすい。もし、プロジェクトが迷走したとしても、ここに立ち戻って考えることもしやすい。また、その他の大きな効用として、依頼者側のマインドセットを明確にできるということがある。明文化することで、自社がいつまでに何をしたいのか、どんなゴールをセットしているかがはっきりしてくるのだ。

PR会社の選び方については1年ほど前に寄稿したこちらを見ていただくとして、一旦自社がどんなPRをしたいのかをまとめて見てはどうだろうか。それがミスマッチを減らす早道になるはずだ。

広報マーケアドベントカレンダー2018の12月3日分です。


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