劇団と俳優 組織と個人

劇団というものの運営について考える時がある
僕が所属している?団体でもあるTHEATRE UBUNTUは一応、メンバーとしては現在4人いるのだが、恐ろしいほどに全員がバラバラに活動している
これって団体としてどうなのよ?っていう話が最近あったりなかったりもしたのだけど
まぁ、そのへんはこれからおいおい決めていくと思うのですけども

そういう意味では全員が個人であるのですよね
たまたま集まっているだけで

で、今後どうしていくかはともかくとして、没個性化というものについて僕はすごく怖いと思っているのですよね

つまり、自分自身を個人として考えることをやめるっていうことで
自分は組織の一部であるっていう考え方です

これ、何が怖いかっていうと
自分を組織の一部であるっていう考えになった人は組織に属さない人を人間以外の生き物のように捉えるようになるっていう事実なんです

非人間化っていうんですけど

この没個性化と非人間化が進むと、反社会的な行動を取るようになるんです
自分と同じ社会(団体)に所属しないものに対してね

実例としてよく挙げられるのはヒトラーですけども
別にそこまで極端に考えなくても、今の日本で世界であちこちで起こっていることの一つはこれだと思っていて

だからこそ、なんですけど僕はまずは自分は個人である
一人の人間なんだってことをしっかり意識した方が良いんちゃうかな?って思うのです
そうすることで初めて自分以外の個人に対して共感することができると思うから

どうにも、日本って同調圧力が強いのでこの没個性化って起こりやすい
その結果としていじめとかに繋がってるんちゃう?とも思うんですよね

わりと、自由な稽古場で知られる岡田さんの稽古場ですけど
これも言ってみればそれぞれが個人であるっていうことを知って欲しいからっていうのもあるのかな?って思うのです

で、話戻りまして

劇団っていう単位で演劇をやることの利点ってそれはそれはたくさんあるとは思うんですけど
その運営にあたって、一人一人が個人であるっていうのはしっかり意識した方が良いんちゃうかな?って思うのです

これは団体の運営側だけに限らず、所属してる方もですよ
自分はこの団体の一員なんだって没個性化してしまうと、団体のためにやっているはずのことが社会的に逸脱した行為になってしまってる可能性ってあると思うのです
そして、これは人間が誰しも持っている性質なんじゃないかな?ともね

歴史はそれが事実であるというメッセージを僕たちにくれているようにも思います

人との繋がりが希薄になったと言われる今だからこそ
今一度、個人について考えてみるってのが演劇界にとって重要なんちゃうかな?

っていうわりと普通なお話です

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