岡田匡平

元劇団四季俳優現在はフリーの演出家、振付師、スクリプトドクター、カメラマン遠い過去と未…

岡田匡平

元劇団四季俳優現在はフリーの演出家、振付師、スクリプトドクター、カメラマン遠い過去と未来を繋ぐために自由な発想で人の心に触れる演劇を

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今回の自粛騒動で収入が絶たれた演劇界の皆様

どうも岡田です 先日、1日で10分おオリジナルミュージカルを創る10ミニッツミュージカルという企画に演出家として参加しました これに参加するにあたって、自分でも脚本を書いてみようと思い始めて自分だけで作品を書いてみました いつか、上演できたら良いなぁと思っているのですが 今回、新型のウィルスの影響により多くの舞台芸術が自粛を余儀なくされています これにより収入が絶たれ、困り果てている舞台人も多くいると思います そこで、今回、僕が初めて書いたミュージカルの脚本を無料で公開す

    • オンライン稽古やってみた件

      どうも、岡田です 先日、初めて書いたミュージカル「大人になったピノッキオ」が無事に幕を開け、降ろしました 色々なチャレンジが多くあった中での創作活動でしたが、その中でも特にzoomを用いたオンライン稽古は演劇という媒体に対してどこまで向くのかしら?と思いながらやっておりました たぶん、もっと使いこなしてる人もたくさんいるし、その作品ごとに合う合わないはあるとは思うのですけども、今回やってみて感じたことを岡田なりに書いてみようかなぁと思います 1 環境にめっちゃ左右されるなぁ

      • オーディションに受かるタイプの俳優?

        たまに目にするんですよね 「オーディションの審査する側をすれば、どういう人が受かるのかわかるようになる」 で、こういうこと言うと怒られるかも知れないんですけど、思うんですよね そんなわけあるかい 審査する側になればどういうタイプが合格するのかわかるってのは一見するとそれっぽいんですけど、僕の個人の意見としてそんなことないやろって思うのです というか、その話を鵜呑みにして試しに審査員やる意味があるか?って話かも知れません 理由その1 「サンプル少なすぎ問題」 オーディショ

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          君を求めない街

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        今回の自粛騒動で収入が絶たれた演劇界の皆様

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          Zeiss先生

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          夏と梅雨の間

          夏と梅雨の間

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          文化・芸術は人類が生き残る手段

          音は空気の振動である そして、この音がある一定の感覚の中で連続する時 あるいはある一定の感覚の中にある音の中に規則性を見出した時、人はそれをリズムと呼ぶ そして、この音と音との感覚が狭くなり、ほぼ連続した音の集合体になった状態を人は音程と呼ぶ リズムを感じることができる生物、あるいは音程を認識する生物は多く存在するが、それらを組み合わせて「音楽」として理解することができる生物は人間以外で発見されていない また、人間の集団においてそのほとんどが何かしらの音楽的な文化を必ず持っ

          文化・芸術は人類が生き残る手段

          これからの稽古場について

          労働施策総合推進法の改正が行われた 大企業は2020年6月1日から、中小企業は2022年3月31日までの努力義務期間を設けた上で2022年4月1日からパワーハラスメント対策が義務化される いわゆる「パワハラ防止法」である え?それって当たり前じゃないの?って思う人もいるかも知れないが、日本ではパワハラについての法律上の定義はなかった 今回はその定義づけが行われたのである(ちなみに罰則規定はない) 僕は個人事業主なのだけど、それでも演出家という役割であり、演劇の現場においては

          これからの稽古場について

          劇場は不動産業

          自粛生活、みなさんいかがお過ごしですか? ふとね、思いついて書いてみているわけなんですけども 今回の自粛要請に伴っていろんな業種の方が困っていると思います 特にお客さんと対面で商売をしているようなところほど打撃が大きくて 日本はなんでか知らんけど、夜間にウィルスが活発になるのかして夜は営業自粛してください!とかなってみたり 緊急事態宣言です!って休業の要請だけはしてくるわけですが で、まぁそんな中で単純労働者は労働を続ける リモートでお仕事ができる人はお家でお仕事を続ける

          劇場は不動産業

          信じる力とお金とコミュニティ

          俳優は与えられた状況の中を生きる仕事である 俳優時代によく言われた言葉である 物語の中である状況の中でどういう行動をするのか? それが演技の要であると この状況とは本当に起こっていることではない あくまでも物語の中の状況なので現実ではないのだけど、俳優というのは恐ろしいものでこの状況をまるで本当のことのように演じて見せる 場合によっては演技が終わった後もしばらくはその状況が続いているようにすら感じる俳優もいるほどだ 人間には信じる力がある これは、実際には存在しないもの

          信じる力とお金とコミュニティ

          演劇界の性差が行き着くところ

          演劇の世界は圧倒的に不公平な世界である 技術があることと経済的な成功は必ずしも一致しないし、同じような能力を持っていたとしても、同じようなキャリアを形成できるとは限らない ここらへんは、前回書いた演劇と経済の関係性の問題もあるのだが それともう一つ、僕が危惧している問題点が性別による差である 日本において俳優を目指している人、あるいは俳優として活躍している人の割合は男性に比べて女性の方が圧倒的に多い それに対して、キャスティングされる人数は女性よりも男性の方が多い これは

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          チケットノルマは完全な悪なのか?

          チケットノルマはいけないと言うけれど チケットノルマという制度がある つまり、出演者は設定されているチケットの枚数を売る必要があり その枚数に満たなかった場合にはそのチケット代分の費用を支払う必要があるということだ 演劇とチケットを売るという行為は切っても切り離せない関係にある そして、このチケットノルマが悪であるというのはそもそもチケットを売るって俳優の仕事なの?という点もあるように思う 俳優と聞いてどんな仕事だと想像するだろうか? まぁ、舞台に出て演じる仕事であるわ

          チケットノルマは完全な悪なのか?

          俳優だけで食べいく?正気?

          俳優だけで食べていくためにあなたがすべきことは何だろう? レッスンを受ける?オーディションを受ける?ファンを増やすための活動をする? 確かにそれらも有効な手段だろう でも、もっと重要なのは差別に加担することだ どういうこと?と思っただろう 差別に加担する?そんなことが許されるのか?と だが、実際に多くの俳優業だけで食べている人たちは実践している やり方はとても簡単だ 反対の声を上げなければ良い 日本という国は治安が良いと言われている だが、この治安が良いは「島国である

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          劇団と俳優 組織と個人

          劇団というものの運営について考える時がある 僕が所属している?団体でもあるTHEATRE UBUNTUは一応、メンバーとしては現在4人いるのだが、恐ろしいほどに全員がバラバラに活動している これって団体としてどうなのよ?っていう話が最近あったりなかったりもしたのだけど まぁ、そのへんはこれからおいおい決めていくと思うのですけども そういう意味では全員が個人であるのですよね たまたま集まっているだけで で、今後どうしていくかはともかくとして、没個性化というものについて僕はす

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          面白い舞台を創るには

          日本の演劇の一部を規制しましょうっていう動きというか言動って結構あるじゃないですか? まぁ、実際僕もそういう発言をしている時もあるなぁと思うのですが 先日、ふとTwitterを眺めていると 小劇場を違法化したとしてそこで上演される劇ってどんなんなんだろう? っていうのがあって あーって思ったのです 舞台に立つための資格を作るとか、ユニオンを日本にとか、小劇場と劇団の数減らせとかそういう時にあるのって「舞台が面白くなる」ことを期待して言ってるんだろうなぁと思う

          面白い舞台を創るには

          稽古はどこから始まるか?

          稽古照今という言葉がある 古を稽え今に照らすという意味である つまり、かつての意味をかんがえて、それを現代に照らし合わせてみようということである 古典劇をやっていると特にこの作業の重要性を感じるのだけど この作業の難しさは古と偏見が混同されがちであるという点にあるように思う たとえば、ロミオとジュリエットを演出した時に、ロミオを女性のキャラクターとして再解釈して上演した なので、配役を知らせた時にロミオのところに女性の名前が並んでいたのだけど ここでか

          稽古はどこから始まるか?