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くっそ

俺は理解されないか
何遍も何遍も
お前が言いたかった言葉
お前が聴かせたかった言葉
俺は闇雲に拾っては
不埒だろうがピュアであろうが
そんな事はお構いなしに
俺は生かそうとしてきた
その為に俺は沈黙し
耳を澄ませながら
朝の目覚めも
真昼の労働も
真夜中の隔離も
取り返しのつかない決別に
首を括る覚悟で身を投げた
たった一人の自作自演
こんな体たらくじゃあ
お前の名前も呼べやしない
まったく呆れて喉も詰まる
本当悔しいよな
つくづく苛つくよな
丸ごと八つ当たりしてやりたいよな
くっそ
くっっそ
くっっっそ


やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール