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月も暑くて落ちてきた

真夏の夜に滲む汗
今夜はどうやら熱帯夜

風も項垂れ虫の息
羽を震わせ鳴いている

真昼の香りは夜が好き
蝉の寝言に応えたり

暫く雨ともご無沙汰の
乾いた地面に座り込み

暑い暑いと繰り返す
そんな私の呟きに

一々相槌打ちながら
月も暑くて落ちてきた

やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール