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オタク風男性の正体

人間の生活模様のリサーチに有効な手段である”尾行”をしながら、自身のペルソナ解析度を上げていきたいと思います。

尾行録その1。
某スーパーマーケットの入り口にて、待ち合わせ風に待機。
無作為にターゲットを決めます。

記念すべき第1回目は、白シャツに黒いズボン、メガネをかけたぽっちゃり系オタク風の男性に決めました。

店内に入ると多くの人は地下の食品売り場に流れていきますが、その男性はスマホとにらめっこしながら1階の洋服売り場へと歩いて行きました。
むむ、この非常事態宣言下で必要な洋服とは、、?と思いながら見ていると、なんと男性は女性の下着コーナーで立ち止まったのです。

洗濯物の下着泥棒は聞いたことがありますが、わざわざスーパーで買い足すという話は聞いたことがありません。
下着コレクターにも色々な流派があるのかもしれない。例えばこの人は下着をリメイクして服を作っていて、それを誘拐した女児に着せるのが大好きだったりして。。。

などという妄想はさておき、一体どうするのだろうと見ていると、男性はスマホとにらめっこしながら下着売り場を立ち去り、エレベーターで2階に上がりました。
少し拍子抜けしながら跡をつけると、男性はドラッグストアコーナーに踏み入れていました。
比較的迷うことなく最初に手に取ったのはラップとアルミホイル。おうち時間で料理をする時間が増えたのだろうと推測されます。
その後、洗剤やシャンプー、掃除用品などを長時間かけて吟味したあと、納得したように何かを買い物カゴに入れました。

一体何を買うのか。
男性がカゴに入れた商品の棚をチェックすると、なんということでしょう。それは、赤ちゃんのおしり拭きだったのです。
彼は、お父さんだったのでした。。。
今まで膨らませていた妄想を思い出し、私は申し訳ない気持ちを抱きました。

その後、彼は当然のように幼児のおもちゃコーナーに行き、家に持って帰るおもちゃを吟味していました。
長考の結果、ブラックアート塗り絵(白地ではなく、黒地に色を塗るお絵かきです。初めて見ました)、シャボン玉、カラーペンを購入し、帰って行きました。

最初に彼が女性の下着売り場に行ったのは、恐らく”赤ちゃん用の下着”を探していたのであって、決して珍しいご趣味をお持ちなわけではなかったのです。
スマホとのにらめっこも、奥さんからの言伝を熟読していたに違いありません。
安心すると同時に、日頃スーパーに行っていないと、こうも不審な動きをしてしまうのだなという発見がありました。

恐らく彼は日頃家の買い物などをしてこられなかったのでしょう。これはこれで、いい機会・経験になったのではないでしょうか。
ご夫婦の子育てを応援しつつ、第1回目の考察を終わりたいと思います。

ありがとうございます、モチベーションになります! 書籍代に使わせていただきます。 この記事を読んでくださったあなたが、誰かのために素敵な記事を書くことを願っています。