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日本人は愚かなのか? 【1】  ~日本人の3%未満しか、知らないことシリーズ~ No.1

こんにちは。KyoKannazuki21です。
(自己紹介はこちら→https://note.com/kyokannazuki21/n/n1edbdf043466)

 自己紹介以外で1発目の無料コラムは、私があるサイトで書いたコラムで、人気だったものを、その後の新しい情報をもとに、修正・加筆してお届けしたいと思います。
 自己紹介で書いたように、私はAIと脳科学の両面から、知性について研究しています。その点からいいますと、日本人はものすごく研究対象として面白いです。私だけでなく、昔からハーバード大学でも、日本学研究は盛んでして、欧米のエリート、いや世界各国のエリートは、たいがいが「日本って、何が違うの?」と思っています。外国人エリートの中には、「日本は30年進んでいる」「惑星 日本」という言い方をする人々もいます。
 そこで、日本人について考えてみたいと思います。参考文献の本、論文の紹介や、ネット記事・動画なども併せてご紹介したいと思います。私が説明不足な点は、そちらもあわせてお読みください。

(2023/3/31 茂木先生の説明が上手なので、それに関する図とリンクを追加しました。)

さて、前置きが長くなってしまいましたが、1つめの研究課題です。
「日本人は愚かなのか?」について、2回または3回くらいに分けて、考察したいと思います。

Q. 日本人は、何を知りませんか?

A. これはなかなか私の書いたコラムの中では、人気回答でして、2.9万人以上に閲覧されていたものです。2020年7月に書いたものを、全体構成を変更、最新情報を追加して、2021年12月追記修正をしました。
 愚かさの1つは、単純に「知識がない」ことが原因のときが多いです。

さて、日本人は何を知らないか? 一番は、「日本人は日本人のことをけっこう知らない」とご回答します。(2番以降は、別の機会に説明できればと思います。また、「日本人」以外に、「日本」のこともあまり知らないようです。もちろん、私もすべてを知っているだけではないのですが・・・。)

 日本人は、本当に日本のことを知りません。特に、アホな人はほぼ全く知りません。まあ、海外のことも知らないんですけども、国内で普通に日本の研究者が書いた専門書や、安いものでは文庫本などを読めばいいだけなのに、日本人は、日本人そのものをよく知っていないのです。日本語で書いてあるのに、素晴らしい情報を読まない人はたくさんいます。日本人について科学的に書かれているコンテンツで有名なものは、5-10本ほどあると思いますが、仮に、単純に目安で考えると、それぞれ読者・閲覧者が10万人ずついたとしても、10本では100万人にしかなりません。1億2千人ほどの日本人で、赤ちゃん・幼児や学習意欲が落ちた高齢者を除くと、まあ8千万人くらいとすると1.25% ですから、ぜんぜん少ないです。新刊本が出ていたりして20本くらいになっていたとしても、まだ3%もいかないので、あまり知られていないというのでいいと思います。
(そして、もちろん外国人も特別な研究者以外は、誤解していると思います。特に、日本人でも、すぐ「日本ダメダメ論」を展開する、「尾張守」はぜんぜん知っていないと思います。この「尾張守」については、別の機会に解説したいと思います。)

(1) 日本人の成り立ちや、縄文人、弥生人
 日本人の中でも、1つめは日本人の成り立ちや縄文人がいかに豊かだったかなどを知らないです。保守系の一流の論客の人は、まあまあ知っているようです。
(フェイク内容が出回っているのには、いくつか理由があるようです。細かいものもあるかもしれませんが、主な理由は次の3つほどです。
①  第2次世界大戦後、GHQが日本人に自虐的歴史観を植え付け、日教組が「日本人は劣っている」的な指導をしたからだという人が多いです。
②  考古学の科学的判定技術がまだ不十分で、年代測定などが間違っていた。特に、不明な場合は、①の自虐的歴史観の理由や「華夷秩序」思想により、「中国が偉くて、日本だめ。なんでも文化は中国→朝鮮半島→日本のルートで来た」と思い込んでいた学者や教育者が多かった。
③ 日本人はどうもおひとよしらしく、昔から「舶来品はよい。国産品はいまいち」という幻想が抜け切れておらず、「海外から入ってくる文化はいつも高度で、日本発祥のものは劣っている」と思い込みやすい。
これらの理由により、日本人だめだめと思い込み、縄文人っていまいちで、弥生人は優秀な外国人・渡来人がたくさん来た・・・という、思い込みがあるようです。)

 縄文人ですが、今、実は世界でもホットな話題です。日本の埴輪なんかを外国人が研究したり、コレクションとして集めているお金持ちなどもいたりします。デザイナーも、縄文式土器を見て感動したりしています。ハーバード大学に日本学のコースがあるのですが、どうもかなり人気らしいです。これは、150年以上前の、幕末頃から、欧米のエリート層は、「日本って素敵」と思っていますし、現在も実はそうですので、ハーバード大学だけには限りません。オックスフォード大学やケンブリッジ大学なども、「機会があるなら、ぜひとも日本留学したい」と思っているようです。

ハーバードはなぜ日本の「基本」を大事にするのか (日経プレミアシリーズ) Kindle版
佐藤智恵 (著)

 縄文人がどれくらい世界的にみてもすごいかは、竹田先生の竹田学校というのがYoutubeにあがっていますので、ぜひ、一度見てみてください。
https://youtu.be/4t_6rKZZW58
(チャンネル登録してあげてね(笑))

 また、以前は、日本文明は、中国文明の変型みたいな扱いだったのですが、日本文明は言語もえらく違うし、日本人のDNAだって、中国北部の人や韓国人、東南アジア人とはだいぶ違います。日本文明は独立していて、八大文明のうちの1つというとらえ方が正しいです。

Wikipediaのリンクもはっておきますので、一度全部読んでみてください。

日本人 - Wikipedia

次に、現代は考古学であっても、DNAなどの科学的な手法が中心です。下の2つの図は、たぶんかなり有名な研究の画像でして、日本人が、一見顔つきからみて似ていそうな、中国人や韓国人とはまったく違うことを示しています。
(何度も引用されていまして、原典を探そうとしたのですが、ちょっと忙しいのと、あまり古い本は入手しにくいので、元の研究者の名前がわかりませんでした。とりあえず引用します。)

ミトコンドリアDNAにハプログループという研究があって、これについても、Wikipediaにまとめてありますので、そちらを見てください。

ミトコンドリアDNAハプログループ - Wikipedia

図1. アジア人のDNAグループ

(ちょっと軸が記載がないので、学術的にはこの図はよくないのですが、グループが違うのはわかると思います。どうも、この先生の研究ではないかと思われます。リンクはります。)

 中国人とも韓国人とも、ぜんぜん違うことがわかります。

 もう1つのDNA図も載せます。こちらはY染色体のほうです。これの赤いのを見てください。日本人(本島の日本人、アイヌ、沖縄の島)と、チベットくらいしか、この赤はありません。

図2. 東アジアのY染色体

もう1枚図をいれておきます。
ちょっと研究者の調査時期が違うのだと思いますが、大筋では傾向は同じです。


もう1つのDNA図 Y染色体(父系DNA)
※ 女性のX染色体からと、Y染色体とがあります。若干差があります。


 最近、大人気予備校講師、Youtuberの茂木先生の話が私の説明より、ずっと上手だと思いますので、動画リンクを貼ります。

「茂木講師は、「一九八〇年代にDNAの鑑定が始まって全部答えが出ました。」と言い切る。

米の日本伝来等につき、朝鮮半島説を学者達は唱えていたが、「これも間違っていました。朝鮮ではなく、南中国のですね、長江の流域。今の上海とか南京のあの辺。」と伝える。科学的根拠は人骨・米のDNA。「ピッタリ合っています。」と微笑む。」(FPhime/報道府より引用)

教科書には無いDNA解析で分かった古代日本人の起源|茂木誠 (前編、後編 2本)



Wikipediaのハプログループの移動ルートをみてもらうとわかります。

O系列の人が、中国南部から九州に入ってきています。
(1点、私がちょっとまちがっていたのは、O-M134 を見ていると、チベット人は別に日本の先祖ではなく、中国の真ん中あたりから、東と西に移動して、たまたま東が日本に来て、西がチベットに入ったようです。子孫の別れ方でした。)

Wikipediaより引用



 要は、DNAから見て、日本人は日本列島固有の人種、民族なのです。
 特に南中国、東南アジアの一部からの混血ミックスです。
また、弥生人も「渡来人」というよりも、「朝鮮半島に移住したけど、出戻りしてきた日本人」だったり、ぱらぱらと小さい規模の集団でやってきた人々であって、昔の教科書にあったような「大量にやってきた渡来人」ではないのです。

 他には、日本人はネアンデルタール人のDNAがよく入っているといわれています。ネアンデルタール人は、性格が優しく、死んだ一族に花を供えて、葬送の儀式のようなものを行うなど、高度な感情を持つ人々でした。神道をかかげる日本人にまさに通じるものがあります。


ネアンデルタール人 - Wikipedia

人類の進化 - Wikipedia

また、人類が出アフリカを7万年くらい前(10万年くらい前かもしれません)にしてから、極東というかなり遠いところに来たのが日本人です。しかも、日本人は、朝鮮半島伝いではなく(一部はもっと後から来ていることはあります)、どうも東南アジアに行ってから、一度北上し、中国南部海側から、台湾、沖縄諸島を経て(たぶん黒潮に乗った)、九州に入ってきた海洋民族の文化があることが、だんだんわかってきました。なんの目印もない広い海洋を、丸太船か葦船で渡りくるほど、航行技術に優れていたのです。海のフェニキア人みたいですね!

(出アフリカはさすがに、中学か高校の生物学で習うと思いますので、割愛します。知らないという方は、Wikipediaを読んでください。出アフリカで1冊本が出ているのもあります。)

 

 ちなみに、稲も中国南部から、海経由で日本に来たことがわかっています。朝鮮半島だけを経由したわけではありませんので、学びなおししてもらうといいと思います。また、弥生時代ではなく、その前の縄文時代後半には、稲作をされていました。縄文人はすでに、稲作を始めていたのです。それも中国南部の人々から、稲モミをもらい、栽培方法なども学習していたようです。

 稲のたどってきた道 佐藤 洋一郎 氏

 

 文字についてもそうで、漢字が入る前に、書かれていたのが、神代文字です。日本語は、日本語の言葉と神代文字が弥生時代、縄文時代はセットだったのです。残念ながら、もう失われてしまいましたが。

紙が製造される前にあった文字なので、当然記録がありません。岩に刻まれたり、刀などに刻まれたりしていましたが、刀は錆びてしまうし、岩は風雪で削られるので、あまり痕跡が残っていません。

もっと研究が進めばいいのですが、正統派考古学者の間では、「とんでも研究」扱いのようです。

神代文字 - Wikipedia

このことからも、言語が違うことがわかります。言語が違うと、実は思考に違いもでてきます。日本人が、韓国人や中国人と思考が非常に違うことがわかっていますが、縄文時代からずっと、そもそもの文化、ミームが違っていたのです。

(ミームについては、生物学基礎ですので、ネット検索でもしてみてください。本を読んだことがない方は、こちらの本、ドーキンス先生の「利己的な遺伝子」をおすすめします。)

(2) 日本人は、平均IQが世界一であることを知っている人が少ない。

 平均IQが2019年度調査で一番高いのは、日本人となっています。日本人の平均IQは107と最高で、だいたい台湾、韓国、香港などの東アジアが一番高いグループです。1程度ずつ違うくらいで、食べ物や睡眠、ストレス、教育などで変わりますので、抜きつ抜かれつかもしれませんが、常に日本が上位であることには変わりありません。

World IQ 82

 

図3. 世界の国別平均IQ

(日本だけ、妙に青いのがわかりますか? 韓国、台湾、香港も実は青くて、上位3,4くらいはこの4地域に固まっているのです。)

 この理由については、私は決定打を持っていますが、論文に執筆中なので投稿が済むまで開示することができません。

 人類の知能が、どこの国でも同じでないことや、日本の平均IQがあきらかに高いことは、科学的な事実ですので、もうしょうがありません。別に差別でもないし、日本ダメダメ論者、尾張守がぎゃーぎゃーいおうと、真実は真実です。
(※ 尾張守・・・「日本終わりー」「日本だめー」となにかがあるとすぐいう人を「終わり」=「尾張」とひっかけて、このように言います。だいたい、日本がだめになると、それみたことかと喜ぶ歪んだ心理の方が多いです。健全な精神の日本の若者が、信じ込むとたまらないので、本当にいい大人だったら、日本の子供がアホになるので、まじにやめてほしいです・・・。)

 次に、日本は技術立国で有名ですが、実は「古事記」の天孫降臨のときから、参謀と技術者を連れてきていたのです。古事記の解説をされている方のページを引用します。

 国譲り 第5章 天孫降臨

「こうして、ニニギノミコトは、アメノコヤネノミコト(天児屋命)、フトダマノミコト(布刀玉命)、アメノウズメノミコト、イシコリドメノミコト(伊斯許理度売命)、タマノオヤノミコト(玉祖命)の五柱の神さまたちに支えられて、天から地上へと降りることになりました。

 このとき、アマテラスオオミカミは、三種の神器(さんしゅのじんぎ)の勾玉(まがたま)、鏡、草薙の剣(くさなぎのつるぎ)をニニギノミコトに授けました。また、オモイカネノカミ(思金神)、タヂカラオノカミ(手力男神)、アメノイワトワケノカミ(天岩戸別神)もニニギノミコトの元へ遣わせました。そして、アマテラスオオミカミは、ニニギノミコトにおっしゃいました。

「ニニギノミコトよ、あなたは、この鏡をわたくしの魂(たましい)だと思って、わたしを拝むように、これを大切にお祭りしなさい。またオモイカネノカミよ、そなたは、ニニギノミコトのことをよく助けてやり、そして政治を行いなさい。」

  この前半に書いてある同行している神様たちが、建築や玉(石)細工、芸能・踊り、金細工の神様などと、その弟子、一族を連れてきていたわけです。リーダには、技術者がセットで来ていたわけですね。まあ、思金神は、いわゆる参謀にあたります。頭脳集団が最初から来ていたのですね。

 これが、日本建国の基本なわけです。なんというか、最初から技術立国だったのですね。

 

ChGrandStrategy

(こちらのチャンネルも大変面白いです。ぜひ、ご覧ください。もちろん、すべてがいいわけではないので、よく選別していただくといいと思います。)

 私にいわせれば、アホな政治家に対しては、「なんで、日本人より正直、知能が低い国の人(たとえば、IQ80-90 平均しかない国がごろごろあります。図3. 世界の国別平均IQの黄色や赤い国を参照ください。)を技術立国が売りの日本に、そんなに移民で入れたいのか? 犯罪率があがるじゃないか(低知能、低教育な人のほうが犯罪しやすいことが統計でわかっています)。せっかくの日本の知能の高さ、民度の高さ、治安の良さが落ちてしまうじゃないか?」と思います。(まあ、左翼の人は、またまた「知能差別だ」というかもしれませんが、日本の労働力が不足で移民をいれないといけないのに、どうしてよりによってハイランク人材じゃない人、いれるわけ? 日本国民のほうが、世界一の平均高知能+勤勉度高い+民度高い+教育度高い というのにです。(とはいえ、実は日本に企業命令や当人志望で来る先進国の高度人材は、まあまあレベルは高いです。日本人にはないような、優れた能力を持っている人ももちろんいます。なので、本来はこういう優秀外国人材だけに限って、少しだけ入れているのが、正解なのですが・・・。自民党、岸田政権、本当に間抜けです・・・。困りましたねえ・・・。) 

 たぶん、こういう優秀外国人も「私みたいに、日本大好きでまじめで、日本のマナーを理解できる外国人だけ入れるようにしてくれよ・・・」と思っているようです。外国人同士でよく「せっかく日本に来ても、日本の文化に合わせられない、マナーも悪い外国人はさっさと母国に帰れ!」と思っているようです。マナーや法令順守の悪い人は、どこの国出身であろうとみんな嫌いですよね。国別の差別ではなくて、もともとその人が悪いのです。)

 たとえばこういうご意見ですね。
外国人のイメージを下げている一部の在日外国人に物申す!【在日フランス人のボヤき】Mitsugi参戦! 🇫🇷🇯🇵

 それによく歴史と法律をご存じの方は、国際政治は「相互主義」というのをご存じです。反日教育を受けて、いつでも牙をむきだそうとする国から、移民を入れる必要はないと思います。世界には、「あー、日本に行きたいな。日本大好き」という親日国家は100以上ありますから、そこから重点的に入国してもらい、「相互主義」で「お互い様」「一方的に搾取しない、被害者面しない」といった気質の国だけ、入国許可すればいいのだと思います。

(3) 天皇制の最高のメリットを日本人は知らない。

 私も恥ずかしながら、一昨年初めて知ったのですが、「シラス」(魚のシラスじゃないですw)ってご存知でしょうか? たぶん、知っている人は、日本の歴史専門家か、政治史専門家とかか、すごく興味のある人ではないかなと思います。日本人の中でも、人口にしたら、1%もいないのではないでしょうか?

 こちらのYoutube動画がわかりやすいので、そちらを見てください。

  この動画の中から、画像を引用させていただきます。わかりやすい1枚の絵ですが、これがシラスの意味です。

図4. シラスとウシハク

「シラス」と「ウシハク」とがあって、「ウシハク」はいわゆる西洋的な、国王や領主が国を治めて支配します。古代エジプトや古代中国も「ウシハク」にあたります。「シラス」とはまあ、言えません。

(ある人に、「シラスは政治ではなくて、統治だ」といわれたのですが、ウシハクは支配しているので統治だといっていいと思うのですが、現在、天皇は象徴であって、別に統治はしてない(政治権限はない)ので、「政治システム」と理解するのがいいんじゃないかなあと思います。「統治」だと直接統治で、政治を主導していないといけないはずです。) 

 ところが、「シラス」は、天皇というトップがいるけれども、権威的な地位であって、その下に、征夷大将軍や太政大臣、摂政のような実務の権力者がいるという、2重構造なわけです。しかも、日本の天皇は「民のかまど」の話で有名ですが、天皇が国民を大切に思ってくださるという心理背景まであるのです。今の上皇様や今上天皇が様々な慰問に行かれたり、新嘗祭などの行事で「国家安寧」を祈られるときにあるのが、この考え方です。

 

 なんといいますか、近代になって成立した立憲君主制+民主制がもう弥生時代、奈良時代からあったわけです。もちろん、「民主制」といっても、現代の市民民主主義ではなくて、豪族の協議式ですけれども。

 これって、すごいことです。西洋では、1800年代、1900年代にならないと目立ってこないような政治制度が日本に限って、4-7世紀頃にはできていたわけです。

(多少、近いのは、カトリックの教皇と、各国の王様かもしれませんから、1800年代ではなく、ヨーロッパでも、4,5世紀にできていたのかもしれません。しかし、1国で連続しているものはなく、国がたくさん入れ替わっていますので、そこまではっきりとは確立していなかったのでしょう。)

 日本人は、権威としての天皇と、政治実務の総理大臣、征夷大将軍や太政大臣、摂政を分離することで一種の保険というか、危険分散をしています。

 もし、征夷大将軍が暴君や無能であれば、国民は天皇に、「あんな暴君、やめさせてください」と国民の意思を示すこともシステム的構造的にはできるわけです。

  実際、幕末には、天皇が江戸幕府に苦言を呈したせいで、明治維新が起きたわけで、将軍はいなくなり、政治システムがひっくりかえったわけです。 

  日本は皇室予算を年間124億2147万円(2021年度)ほど支出していますが、GDP 5兆ドル以上ある、世界3位の日本の国家予算からしたら、これほど効率的なスーパー保険はないのです。皇室外交もしてもらえます。しかも、現在、エンペラー対応は、日本の天皇だけですから(ヨーロッパや他のアジアは”国王”で皇帝扱いではないのです。当然皇帝扱いのほうが格としては、上です)、歴史の長さから言っても世界一すごい名誉のあるスーパー保険なのです。これをなんの意味もなく、共産主義的な思想で「失くしてしまえ」というのは、ものすごく国家損失なのです。
(まあ、一庶民の私がこういっても、頭の中が真っ赤っかな方には、理解しないと思いますけども(苦笑))

 本日はいったんここまでにしたいと思います。2回目に続く予定です。

  最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。

 またお立ち寄りください。

【参考文献】

利己的な遺伝子 40周年記念版  ★ドーキンス先生の世界的名著 必読★

ハーバードはなぜ日本の「基本」を大事にするのか (日経プレミアシリーズ)

日本人の起源 人類誕生から縄文・弥生へ (講談社学術文庫)

[新装版]アフリカで誕生した人類が日本人になるまで (SB新書)

ケーキの切れない非行少年たち (新潮新書)

〔ホツマツタヘ〕―秘められた日本古代史

むすび大学チャンネル


2もやっと書きました。


AI,脳科学、生物学、心理学など幅広く研究しております。 貴重なサポートは、文献の購入などにあてさせていただきます。 これからも、科学的事実を皆様に役立つようにシェアしていきたいと思います。 ありがとうございます!!