外国人が「日本は単一民族」とぬかすが、そんなわけないし、日本人まで「日本人は単一民族」というのだから、歴史を知らないにもほどがある。

前にこれで話して、かつ引用したのだが、DNAのパターンが、いわゆる縄文系と弥生系で2つ以上違う。
これにさらに縄文系は、北方のアイヌ系と南方の沖縄系もあるし、そもそも本州の縄文人もいるので、縄文系だけで3種類はあるのだ。

これでいうと、メインだけでも5種類のDNAグループなんである。
それでいうと、上ののロシアの青いところなんて、1種類といった方がいいレベルだ。

ちなみに、フランス人も真ん中のフランス人＝フランク族系と、ブルトン人＝ブルターニュ地方の人とで違う。あと、名前は知らんが、スペイン国境に住む人もいて、民族が別だ。つまり、私が知っているだけでもフランス人って歴史的に3種類あるのだ(実際には昔ドイツ領だったところもあるので、ゲルマン系の人も一部フランスには住んでいる）。さらに最近のアフリカからの移民もいる。

それに日本は、実はシルクロードの最終地点なので、奈良時代でもペルシア人とかどうもユダヤ人ぽい人々もよく来ていた。
弥生人の渡来系が一息ついても、そのあとでも奈良時代後期、平安時代になっても、遣唐使がいかないだけで民間人の貿易はあって、年に何回となく中国大陸から人は来ていた。一番有名なのは秦族であるが、そういう一族郎党セットではこないけど、2，3人くらいで来て定住した人は腐るほどいる。
室町・戦国時代はベトナムあたりからも来た。なので、上のO1b1がそうだが、昔の東南アジア全域からぱらぱらと来ていた。

要は日本人は「2千年前からずーっとちょこちょこと混血していた多民族国家」であって、たまたま20世紀になってから、北米みたいに、どどーっとアフリカあたりからやってきた時期と一回に来る量が違うっていうだけなのだ。

まったく、外国人はわかってないし、そのままうのみにするアホ日本人も困る。ちょっと歴史くらい知っておいていただきたいものだ。

残りの、四季があって、南北に長いから、亜寒帯ー温帯ー亜熱帯になっていて風土が違い習慣も違い、47都道府県はその前から藩があったから、およそ１００の文化の差があるのだ。

そういうことで、キリスト教で絶対神一神教の文化よりは、ずっと幅広いのである。
その結果が、このように、西洋文化と東洋文化と、日本文明の主に３つ以上がまぜまぜになった多様性国家になっていることを彼らは理解していないのだ。