見出し画像

製薬会社MRの内勤ってなにやってんの?「社外編」


こんにちは、
現役MRのきすけです。

前回に続き、
「MRの内勤」をテーマに
お話させていただきます。

今回は、「対社外」
つまり、顧客に対する内勤について

また、内勤が得意なMRの特徴についても
触れたいと思います。

MRの内勤「対社外編」

MRの一番の顧客は
ご存知のとおり、Drです。

Drとお会いして、
情報を引き出したり、届けるために
さまざまな内勤業務がともないます。

「対社外」の内勤の種類

種類はこんな感じです。


  • アポイントメールの作成

  • 面会の準備

  • 面会当日のリマインドメール

  • 面会後のお礼メール

  • 毎月の資料郵送

  • メールでの情報提供

  • 企画に関する書類作成

  • 有害事象があった際の報告業務

  • 製品の質問に対するリサーチ・回答

  • エリア、施設のシェアの分析、など


MR未経験の方でも、
きっとこのあたりは
想像のとおりかと思います。


コロナ以降増えた「2つの内勤」


コロナ以降、
増えた内勤が2つあります。


■ メール

1つ目はメールです。

対面の面会が減った分、
Drにメールを送る機会がグッと増えました。

とくに訪問規制の多い
大学や病院では顕著です。

アポイントを出すことはもちろんですが、
これまで医局前の立ち話ですんでいた
ちょっとした確認事項も、
今は会えないのでメールで確認する必要があります。

■ 資料郵送(ポスティング)

コロナ以降、
もう一つ増えた内勤が
資料郵送 (ポスティング) です。

ぼくも会えない施設のDrには
月に1度、講演会のご案内や製品の資料を
郵送しています。

これが結構たいへんで、
個人的に超苦手です…


「毎月資料とか送ったら、Drに迷惑じゃん?」
と思われた方、

ぼくも同じように感じたので、
実際にDrに聞いてみたことがあります。

気になる方は、こちらのTweetもご覧ください。

一度のアポイントにともなう内勤量

やはり、
もっとも時間がかかるのは
Drと面会するための準備です。

とくにWeb面会は段取りが多くなります。

アポイント取得から
面会終了までに必要な内勤業務を
分解して見てみましょう。

まずは、
アポイントのメールを出します。

1本のアポイント打診メールも
いろいろなことを考えながら作ります。


  • 候補日はいくつ出そう

  • 用件は何にしようかな

  • ご都合の付きやすい曜日や時間はいつだろう

  • メールは何時に送ろう

  • いまは午前で忙しいだろうからやめておくか

  • 夕方に送ろう

  • メール出来たけど

  • 間違いはないかもう一度確認しよう

  • よしっ!送るか!

  • いや、念のためもう一回チェックしよう


そうこうしているうちに
1本のメール作成に30分かかることも
よくあります。

Drから、
無事アポイントの返信をいただいたら
当日は、面会の準備です。

ここも人によりますが、
準備は、深くやろうと思えば
いくらでも出来ます。

ご紹介する製品データの
理解を深めるために
関連文献を読むのであれば
inputにさらに時間がかかるし,

込み入った案件の相談なら
伝え方の最適解を出すために
頭をひねり、時間を使うこともあります。

そして、面会中に
Drから飛んでくる質問を
想像しはじめると
さらに準備時間は膨張します。

「あれ聞かれそう」とか
「ここは突っ込まれそう」など

いろいろ回答を準備しているうちに
気づいたら1時間、2時間経っていた、
ということもめずらしくありません。

これはぼくなんかより
もっと優秀で、段取りが深い方では
さらに多くの準備時間を費やしている方も
いらっしゃると思います。

いかに、質の高い面会をするか、
ここはMR最大の腕の見せどころなので
妥協が許されないところです。


内勤が得意な人の特徴

これまでMRの内勤について
社内と社外に分けて
お話させていただきました。

ぼくの営業所のメンバーにも
同期の中にも、内勤が得意な人がいます。

先に目線合わせしておくと、

「内勤が得意な人」
= 早くて正確
= 成果につながる内勤が出来る

といったところです。

「じゃあ具体的に内勤が得意な人は
 どんな特徴があるのか?」

日常の例にあてはめて
3つあげさせていただきます。

■  LINEの返信が早い

普段、LINEが来たらぱっと返して
友達から"レスが早いよね"と言われる人は

MRになってもやっていけます。
きっと内勤力バツグンです。

ぼくの知る内勤が得意なMRもみな
きまって返事が早い。

忙しいはずなのにスキマ時間に
ポンポン返してきます。

一方、気分に左右されて
「今日はめんどくさいから明日返すか」
と返信にムラがあるような方は
とくに、社内の内勤で苦労するでしょう。


■ 滞納したことがない人

過去、
公共料金や携帯料金、
なんでもいいですが

払うべきものの
期日を超えたことがない
というきちっとした方は、
内勤得意な可能性、高いです。

提出物も遅れずにきちっと出して
上司の信頼を獲得するでしょう。

ぼくはMRになってから
2回、水道が止まったことがあります。

■ 相手ベクトル

自分のことより
相手のことを考えられる人は
質の高い内勤ができます。

友達とランチに行って
友達の食べたいものを優先させて
あげられる人

会話したら
いつも相手を主役に出来る人

そういう相手ベクトルの人は
相手が何を求めているか
常に考える習慣が身についているので

Drのニーズを正確に把握し
ヒット率の高い面談をして
成果をあげるでしょう。


「内勤なんて"一生"できる」の本当の意味

見飽きた方もいらっしゃるかもしれませんが、
これはぼくが新人のとき先輩に言われた言葉です。

内勤なんて"一生"出来る。

by先輩


最後にこの意味を改めて考えてみたいと思います。

この一文に肉付けするならきっとこうです。


MRの内勤なんて
"やろうと思えば"一生できる。

知識なんていくらあっても良いし
製品や疾患の勉強に終わりはない

だって相手はDrなんだから

アポイントだって
スケジュールに空白が存在する以上
いくらでも出せる

面会の準備だけじゃない

市場や競合の分析なんてはじめたもんなら
さらに時間が必要だ

内勤なんて"一生"出来る。



以上、MRの内勤について
2回にわたってお話させていただきました。

次回は、ちょっと毒を吐くつもりです。

最後までお付き合いいただき、
ありがとうございました!



「面白かった」や「参考になった」という方は、
  フォローやいいねしていただけると、
   大変はげみになります!


※「MRの生態をもっと知りたい方へ」

Instagramで、MRの日常を、
Twiterでは、MRに関する気付きや心の叫びを、
コンテンツにして発信していますので、
こちらもお気軽にフォローください♫

\ Follow me  /
Instagram
Twiter






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?