私たちが育つ環境は、何かを成し遂げることが成功だと勘違いするような環境に、満ちあふれていると思います。

教育とは、何かを理解することや、何かをできるようになることを手助けすることだと考えると、仕方ないようにも思いますが、人生を深く味わうためには、もう一周回って、成長することが必要なのかな、と思います。

幸せとは、成し遂げるものでなく、そこにあるものです。

日々、何気ないことに幸せを感じることが、人生の最高潮であり、それは幾度となく訪れ、特別な功績や、何か特別な領域に達することの類いではありません。

また、それ以外には、人生の最高潮を迎えることはないのではないかと思います。

目指すものを持つことは、崇高なことですが、幸福な人生とは直接の関係を持たないと思います。

持つとすれば、その目指すところが、素晴らしい人間関係を築くことを志向しているときかもしれません。

幸福な結婚とは、その最も端的な実践だと思います。

そういった意味で、異性に、自分の指向する異性に好かれることは尊いことです。