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家具職人目指してよかった話・人生経験の歪な年輪でも積み重ねていく

私は家具職人を目指して
修業してから20年以上が経過した。
木工所の仲間の作る家具の販売に徹した時や
無職になり立ち上げるまでの間は
家具職人の仕事ができない時期もあり
職人仕事一筋できたとは言えないし、
出来ない仕事もまだまだ多いので
20年以上経過してもベテランではない。

まだまだ習得したい技術が沢山ある。 
収納家具はプロでも椅子はプロでは無い。


人生誰でも悩みや変化や転機がある
そういった経験は年の功でもあり
私の場合でいうとかなり遠回りで
余計な行動や失敗や損失も多く
自分からはみ出したり逃げたりも含め
まっすぐに生きることができていないから
かなりいびつな年輪を刻んでいる。

理想と掛け離れ、そんな自分がとても嫌で
自己否定など自己肯定感の低さで自虐をし、
これは、決してかまってちゃんでもなく、
褒めたり励ましてほしいのでもなく
心底クズと思っているのでそっとして欲しい。

ただこんなクズでも犯罪者にならなかったのは
木工と出会い、修業をしたからだと思う。
犯罪者とは言い過ぎだけど、家庭環境からの
歪んだ死生観や勤めた不動産屋での環境含め
感情や根性の強弱やコントロールでできた
パワーバランスや真っ当に生きて損する?事、
周りの仲間が幸せであれば正解という私利私欲
(わかる?この間違えた人情世界観。)

宅建士の資格勉強はしたといえ、
ほぼ言葉や心でうまくいってきた仕事が
木材を目の前にすると浅はかだったと気づく。
間違いを謝ってすぐ直せるのと違い、
木工は間違えて謝っても、元に戻らず、
また汚い仕事は目に見えて形になってバレる。

師匠にも『お前の根性が歪んでるからや!』と
よく怒られたけど、本当にそう思うほど
自分の根性は歪んでることを目の当たりにし、
修業を重ねるにつれ雑念や捻くれが消えて
木工作業をしている事が精神治癒にもなった。

無いものを作る興奮や不安や達成感を繰り返し
自己責任の緊張と安堵の中毒にもなった。
失敗と完成が目に見えてわかり、依頼主から
喜んで頂けた声で自信が無い自分が救われ
歪んでも年輪を刻めている。

若い子に木工仕事を教えたりDIYのサポートを
すると、反抗期の皆いい顔付きで前向きになり
子供の現状に悩む親御さんに喜ばれる。
私は子供の気持ちも親の気持ちもわかり、
自分で自分が木工に出会った事を喜び、
現状に悩んで改心してきた事を実感している。

もちろん、私が性格や性分や素行が悪いだけで
たまたま木工作業という仕事で矯正出来た事は
一般的にデフォルトな行動や効果ではなく、

もともとから純粋で真っ直ぐな性格や生き方で
木工、家具職人を仕事としている方ばかりだ。
だから一緒の括りにしてはいけないし
イメージをつけてもいけないし失礼に当たる。

何度も言うけど私の生き方が悪いだけであり、
私が家具職人の修業で矯正されただけであり、
家具職人全般が傷や闇や悩みを抱えて無い。
清く尊く誤魔化せない美しい職業だと思う。
そこに今の私が居座るのは烏滸がましいから
相応しい自分になるように
まだまだ改心と磨きをかけていきたい。

歪な年輪だけど腐らず生きた根をしっかり張り
陽が当たる風通しの良い場所で
いずれ太い幹になるよう励みます。

好きなことを仕事にしたくてぐちゃぐちゃ悩み
歳を重ねて自分の欠点が浮き彫りになり
よくわからないことを沢山考え思ってきた。
シンプルに私は家具職人を目指して良かったし
救われたと思う。

50日連続1000文字更新終えたので
一旦、一区切りして試験勉強にも勤しみながら
ルール決めずに更新します。

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