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メキシコシティ 国立人類学博物館 古代のロマン大集結

国立人類学博物館

明日行く予定のテオティカワンに向けて予習ということで朝から国立人類学博物館へ。ここにはテオティワカン、マヤ、アステカなどの遺跡から選りすぐった発掘品を展示している。

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ここもすごいボリュームの展示、私はおそらく5時間位いました。1階が考古学フロア、2階が民俗学フロアになっています。この写真はアステカ・カレンダーが展示してある部屋の前から撮影しています。目の前に噴水、その奥がエントランスです。


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広い展示室に入ると手前にジャガー、そしてその奥に有名なアステカカレンダー!近づいていくと、、、

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「アステカ・カレンダー」

すごい迫力や。石の重厚感&ユーモラスな表情の動物たちのバランス、東洋にも西洋にもない感覚。ロマンがかきたてられるよ。しかし、こんな巨大で偉大な記念碑はアステカ帝国崩壊後に紆余曲折の末、地中に埋められていたなんて。

 直径3.6mの円盤の中央の太陽神の周りに、複雑なモチーフが幾十にも巡らされているアステカ・カレンダー。太陽神の周りにある4つの四角に囲まれた文様は、宇宙がこれまで経てきた4つの時代を示している。          (「地球の歩き方 メキシコ 2019〜2020」p.74)

同じ展示室、アステカ・カレンダーの左手に立っているこの巨大な石像も強烈な印象を受けた。

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「コアトリクエ像」

頭が二つに割れた蛇のよう。手のひらが胴体に4つ並んでいてその間に二つに割れた心臓だろうか・腰巻の中央には目を向いた骸骨・そして下半身には大量の蛇が絡み合っている。あまりに邪悪なイメージなので、悪魔のような神かと思いきや、アステカの大地母神らしい。

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「地母神」と聞くとこんな感じの割と小ぶりの土偶なんて思い浮かべてしまうのだが、この「蛇の貴婦人」は超巨大。飲み込まれしまいそうな迫力。古代アステカの人々は太陽が毎日登るためには人の血と生け贄が必要と考えていた。これらの恐ろしいイメージも新たな生命をための死を表しているのだろう。「母性」なんて聞くとついたおやかな女性をイメージしてしまうが、こんな蛇の姿を潜んでいるのかもしれない。

とにかくがあらゆる形で作り上げてきた豊穣なイメージに感嘆するばかりよ。

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「チチェン・イッツア遺跡のチャック・モール神」

そういえば、この有名な石像も生贄の心臓を置くための穴がありました。

古代のサッカーは命がけ

古代メソアメリカ人は宗教的な球技(今でいうサッカーのようなもの)を取り行っていたそうです。下のボール、見るからに重そう。こんなボールを使って競技をするなんておそろしい。。

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実は、この展示空間は競技場の形を模して居て穴の空いた石の輪がゴールだそうです。

2階の民俗学フロアも必見

カラフルなメヒコ魂が爆発してます。もうこのエネルギーを表す言葉を持ち合わせていないので写真で楽しんでください。

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もうメキシコ、大好きです。仲間がたくさんいる。この人魚とか、友達な気がするもん。

おまけ おみやげ屋さんも要チェック💗

地球の歩き方にも書いてあった通り、ここのお土産ショップは品ぞろえ豊富!しかもどれも可愛いくて中々品質も良さげでした。値段も特に高いと思わなかったし、本当におすすめ。

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私が、購入したのは2020年のアステカカレンダーと手のひらサイズの骸骨の置物。どれもハンドペイントのようで、いろんな色、模様の組み合わせがあってお気に入りを見つけるのも楽しい💗街中にもたくさん骸骨のお土産は売っていたけど、私はここでお気に入りを変えて大満足。今も机の上に飾っているけど「メメント・モリ」(死を忘れるなかれ)という重苦しさ、というより限りある命を楽しもう、という思いにさせてくれる。

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そういえば、1960年代に活躍した芸術集団フルクサスもこのアステカカレンダーの太陽神をマークに取り入れてたなぁ。

夜ご飯 ポソルカリ Potzollcalli 🐔

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この日はソカロから3ブロック程歩いたところにあるレストラン「ポソルカリ」でいただきました。

私が注文したのはもちろんポジョエンネグロ pollo(鶏肉)en (と)negro(黒) この黒いソースはココアを使ったモーレソース。今まで、名前しか聞いたことなかったモーレソースを初めて食べて感動。甘み、苦味、スパイシーさ、香ばしさ、もう30種類くらいの味が複雑に絡み合っているような、絶対に一言で言えない複雑な味。たまらない。もうこうなると、美食の町で有名なオアハカに期待が高ることこの上なし。

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