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合宿免許で掛かる金額。
2週間籠もって勉強して、取れるんだって。
ちなみにこれ、安いところで、下手すれば30万円以上掛かったりする。

うちに来て、働いていいよって言ってくれた人が、「でも来るなら、免許取って来てね」というので絶賛悩み中。

この夏知り合ったイギリス人の女の子は、書類に書き込んだだけで、日本の免許が取れた。

私の免許証はメキシコで取ったもので、条約が違うから、書き換えのテストを受けなきゃいけない。
 
別のインド人の知り合いに聞いたら、書き換えテストは、厳しくて大変なんだって。 
 
彼は、国では普通に運転してたのに、日本では、4度も受け直して、その度に検定代4000円と、補講クラス9000円と、交通費4500円を払ったらしい。だから合計7万円支払った計算になる。

大きな額だけど、25万円よりは安いから、私も申し込みの為に電話したら、試験官は元警察だから、書き換えのテストは受けれても、受かるのは100人に2人の割合で至難の技だし、第一、来年まで順番待ちだから、合宿免許でとったほうが早いと思うよ、とアドバイスされて、電話を切った。来年まで取れない?嘘でしょう???

そんなことしたら、少なくとも来春まで、私はこの為にエネルギーを使うことになり、第一働き口がそんなに待ってくれるとは到底思えない。


ちなみに、メキシコで免許を取得するのにかかる金額は900ペソ(6000円)くらい。州によって値段が異なってて、安い場所だと242ペソ(1600円)なんてのもある。教習所もあるけど、大抵はお父さんが子供に教える。実地で覚えていくのがメキシコ流。

次にアメリカ。
こちらも州によって値段が異なり、一番高いのがワシントン州で89ドル(12,000円くらい?)カリフォルニア州が33ドルで、ミズーリに至ってはたったの10ドル。多分、こちらもお父さん教官が主流。

更には、カナダは90ドル。
フランス1,200ユーロ
オーストラリア170ドル
フィリピン589ペソ(1,500円)
タイは605バーツ(2300円)

国によって、値段もバラバラ。だけど、世界中どこ見渡しても、25万円取る国なんて見当たらない。

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事故が起こらないように、丁寧に教えてくれるのは素晴らしいと思う。

だけど、この値段は法外すぎるし、他の国と比較した時には、尚更あり得ない。

これがフランスやドイツだったら、デモか反乱でも起きるだろう。

人口の65%、つまり8,216万人が免許を持ってる日本で、その一人一人に25万円請求したら、一体全部でいくらになる?

そして、集まった20兆円・・額が大きすぎて、想像の域を超えるけど・・そのお金は、一体どこに行って、誰に、どういう風に使われてるの?

もし私に時間と余裕がたくさんあったら、こんなこと気にせず、風習に則ってさっさと払うだろう。


でも、そのどちらにも該当せず、また、後進国で、通貨の差による不均衡さや、お金の意味を、嫌と言うほど知ったからこそ、こんな大金があったら、どれだけたくさんのことができるだろうと思ってしまうのだ。
 
このお金で、いつか行きたいと夢見ているアフリカに、私は飛べるだろう。

象の孤児院のあるタイにも、3ヶ月くらいは滞在できるだろうし、インドではヨガの修行で数ヶ月、はたまた、古いおうちの改築を始めたフランスのお友達のところに、ヒョイっと飛んで行って、ペンキ塗りのお手伝いだってできるのだ。

細かいことが気になる性質なので、毎回、立ち止まってあれこれ考えてしまう。 
  
もし仮に、大枚叩いて免許取ったところで、私はずっとこの国にいるんだろうか?

メキシコでさえ、山の中に乗合バスも走れば、ヒッチハイクもできたが、ここではそんなシステムもなく、週に何度かやってくるバスを待つか、自力でなんとかしなければならない現実。
ここでお婆さんになった時、私はやっていけるんだろうか。道路や公民館はどこも綺麗だけど、マイノリティにはドライだと感じるのは私だけ?
 
頭がずっとぐるぐるして、気も晴れない。
仲良くできる野良猫も、イグアナも海亀もここにはいない。

だから、庭で星空を仰ぎながら、天の神様に話を聞いてもらおうと思う。
すべてがシンプルで、うまくいきますように。そう願いながら。

 




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