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あなたの嬉しかったプレゼントは?

先週の6年生の作文課題は、「うれしかったプレゼント」でした。

みなさんが今までもらった中で、いちばんうれしかったプレゼントはなんでしょうか?

モノの場合もあれば、言葉、それから思い出という形に残らないものもありますね。

先日の作文クラスにて、この課題で書いてくれた6年生の女の子。

彼女の「うれしかったプレゼント」がとても素敵なものだったのでご紹介したいと思います。

それは、親友からもらったお誕生日おめでとうのお手紙。

そこには、ハッピーバースデーの言葉に続き、

「ねえ、私たちが初めて会ったときのこと、覚えてる?」

と書いてあったそう。その一文を読んだら、彼女との出会いや、それから一緒に過ごした様々なシーンが浮かび、泣かずにはいられなかったと。

今まででいちばん、心に残る手紙だったそうです。

もう何年も、お誕生日にはお祝いをしあう仲の大親友とは、すっかり気心の知れた間柄のようですが、あらためてその存在の大きさを実感したようでした。

いいですねえ、お友達とのそんなやりとり。ほっこりします。

また、毎回、課題について、親御さんにインタビューしてもらっています。

「ねえねえ、お母さんのいちばんうれしかったプレゼントって、なあに?」

というように。今回ももちろん、事前に聞いてきてもらいました。

すると、お母さんのうれしかったプレゼントは、結婚前にお父さんにもらった時計だと答えてくれたそうです。

「その時計、見せてもらった?」

と尋ねると、

「うん、でも、全然たいした時計じゃなかった。」

という返事(笑)。

それでも、作文には、

「もしも私がその場にいたら、おめでとうやよかったねと言って、いっしょに喜んであげたい」

とか、

「私が付き合ってる人に時計をもらったら、とてもうれしいだろうと思う」

と、お母さんの立場になった自分というものを想像してみてくれました。

この、「その人の立場になって」ということに思いが至らない子もいます。

でも、書くという経験を積むと、いろいろな人の立場に立って考えることができるようになります。

これは、言葉を操れるようになるメリットではないかと、私は思っています。

さらに、共感能力が高まると、物語文などの読解力が飛躍的につきます。

うれしかったプレゼント。

この作文は、どれも愛がぎゅっと詰まっていて、読ませてもらう私も、心が温まる嬉しい課題です。

まるで、プレゼントをもらうかのように。

やっぱり、愛に触れると、魂が喜びます。あ、ちょっと大袈裟だったかな(笑)


ちなみに、私の嬉しかったプレゼントは。。。

ふとしたときに、思いがけずかけてもらった言葉かな。

相手は、まったく覚えていないでしょうけれど。

もしかしたら空耳だったかな? とも思ってしまう、夢の中のできごとのような言葉は、心の支えや頑張る力のもとになっています。


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