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不快は行動を促すが、快感は行動を抑制する

耳元で蚊の羽音がすると、僕らは両手を振り回す。
ウグイスの鳴き声がしても、ウグイスを捕まえようとする人はいない。

不快な刺激や状況は行動を促進するという人間の行動心理が現れている。
不快な状況は、生存にとって有害である可能性が高く、生物の生存戦略として回避行動をとる事は有効なのだ。

他方快感は人の行動を抑制し、変化への意欲を奪う。これも生存戦略として当然の事だ。

この現象は、SNS上にも現れている。
面識のない人からのTwitterリプライの構成は、クソリプ9対賛同1、
そして1の賛同は便乗承認を求める欲求である。
快感度の高いtweetは、行動を抑制し、繰り返し快感を味わう為にブックマークされるが、リプで賛同する事はない。
一方、不快度の高いtweetの行動促進作用は、理性チェックする暇すら与えない行動力を生む。

人は不快な刺激や状況に対して反発や行動を起こす傾向が強い一方、快適な状況を享受することに満足し、それ以上の行動を起こすことは少ない。
これは、人間の基本的な生物学的メカニズムとしての反応であり、さまざまな状況やコンテキストで見られる現象である。

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