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傲慢な社会は何を捨てにいくのか?Bちゃんの話(レモンさん)

今でもずっと知りたいと思っている本のタイトルがある

小学生の時の友達でBちゃんがいた
背が高く、控えめで、鹿のような眼をした女の子

私は小学校の時、活発なグループに所属していて、
Bちゃんは物静かなグループに属していた

小学校時代のBちゃんとの思い出は、卒業式のカラオケ大会。
活発な私は複数のグループに所属していた。
一方Bちゃんは、どのグループにも所属で来ていなかった。
私はBちゃんに声をかけ、
「一緒に”Winkウィンク)”を歌おうよ!」と誘った。
打ち合わせと称し、Bちゃんを自宅に招いて遊んだり、
その中でBちゃんとの距離は少しづつ縮まっていった。

時は流れ、中学時代

母が小学校の卒業文集を見ていて、
「Bちゃんの作文、すごくいいね。一番好きよ」と言っていた。
その作文の内容は、

「便利になりすぎた世の中の中で、小人が便利なものを森に返しに行く」
という本を読んだという読書感想文だった。
Bちゃんの文章はこう締めくくられていた、
「ますます発展するこの社会で、私達はこれから、何を森に返しに行くのだろうか」と。

当時の私には、この意味が解らなかったし、なぜ母が評価しているのかもわからなかった。
というか理解が追い付いていなかった。

だけど、今になってやっと理解できる。
 テクノロジーの進歩が本当に人類を幸せにするのか、
 自然と共に生きるべきなのか、
 自然と共存すべく、テクノロジーの進歩は最小限に留めるべきなのか。
これらの葛藤の感情。

Bちゃんは小学生の時、すでにこの考えに至っていたのだ。
今になって思う。もう一度Bちゃんと話たい。
Bちゃんは今、何を森に返しに行っているのだろうか。
そして、Bちゃんが読んでいた本は、いったい何だったのか。

※この内容はインタビューを元に、加筆修正を加えて作成しています。

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