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ひこぼしの輝きは届きにくい

こんばんナマステ❤️Kyoskéこと暑寒煮切(あっさむにるぎり)だよっ⭐️

一昨日の宇都宮ライトラインに引き続いて今日は九州のBRTひこぼしラインの開業日だけど、東京にいるとニュースあんまり入ってこないなぁ。

七隈線は結構入ってきたから、九州だからということではなく鉄道とバスの関心の差なんだね。

自分はBRT推進派なのではっきり言ってとても悔しい。

2017年7月に九州北部を豪雨が襲い、JR日田彦山線の添田以南が不通になってしまった。

そしてJR九州は鉄道での復旧に難色を示しはじめる。前年に完全民営化したことで、態度が変わったとも言われた。

日田彦山線は小倉と日田を結ぶ路線だけど、厳密にいうと小倉から4駅離れた城野駅が起点で、日田の2駅手前の夜明駅が終点となり、それぞれ他の路線に乗り入れて小倉、日田まで走っていた。

小倉付近では通勤需要、それに田川との都市間需要もないわけではなく、城野ー田川後藤寺間の輸送密度は2,000人台で鉄道としての役目はまだ残っている。

近接している北九州モノレールは1.6万人台で比較にならないけどね😅

しかしながら今回被災した区間は100人台と終わっていて、遅かれ早かれ存廃論議がなされたといえる。(田川後藤寺以南でみても200人台)

JR九州はハナから復旧を諦めて、東日本大震災で被災したJR気仙沼・大船渡線でそれなりに成功したBRT(Bus Rapid Transit)を提案、

鉄道での復旧にこだわる地元との話し合いは何年も平行線を辿るも、

結局は別に日田彦山線を必要としてないJR九州と必要な地元では立場の差は明らかで、JR九州の案を呑むことになった。

結局ね、都道府県レヴェルが建設的な提案をできないなら事業者の論理になんか勝てないの。

建設的な提案とはどんなことかといえば、JR九州にとってもメリットになること。

例えば日田彦山線を高速化して、小倉と日田というより由布院とのアクセス路線にすればどうかと。

大鶴手前まで既存線を復旧させ、城野ー添田間も含めてカーヴの状況に応じて100km/h以上で走れるように路盤やレールを強化し、

大鶴手前から日田手前まで直線の高速新線を建設し、新線に入ってすぐのところに新しい大鶴を設置する。逆にいえば、新線には大鶴以外の駅を設置しない。

これで小倉ー日田50分、小倉ー由布院105分となると山陽新幹線沿線からかなりの需要を呼び込める。

このためのイニシャルコストからJR九州案のBRTによる復旧費用を引いたものを福岡・大分両県で負担し、

生まれ変わった日田彦山線の収益は福岡・大分両県で 負担分を償還でき終わればJR九州の収益にしていいことにする。

これが赤字になったところでJR九州にはBRT復旧費用以上の出費はないので万々歳じゃん。

ちなみに損傷箇所は夜明に近づくほど多く、そして需要は夜明けに近づくほど小さくなるので、大鶴ー夜明間で他ルートを取るのは合理的。

しかも日田市街から大鶴へは福祉バスもあるのよ。

こういう発想もなく、元々空気輸送だった路線を復旧しろ、なんて断られて当然。

ということでBRTと相成ったんだけども、所要時間が添田ー日田間で鉄道時代56分から92分と1.64倍というのは、

いくら運行本数が1.5倍、停留所が激増したといっても受け入れ難いものがある。

これに対して気仙沼線では運行本数は柳津ー本吉間で鉄道時代の1.5倍、本吉ー気仙沼間では3倍、所要時間は柳津ー気仙沼間で鉄道時代が最速81分、BRTは109分で1.35倍となっている。

これは鉄道の最速便との話で、90分以上かかる便だと差は1.2倍前後になる。

もっともこれは今と震災前の比較であり、BRT開業直後は2時間以上かかるものもあったため、そんなにひこぼしラインと変わらない。

それをここまで改善できたのはバス専用道を開業後もどんどん増やしていったから。

JR九州に今後それを改善していく意志はあるんだろーか。

手をつけやすいのは添田ー彦山間の専用道化で、線路の災害箇所は今回整備した筑前岩屋ー宝珠山間より遥かに少ない。

元々、添田ー筑前岩屋間の専用道化が先行すると思ってただけに彦山ー宝珠山間となったのは意外だった。

ここを専用道化して、かつ鉄道時代の駅にしか停まらない快速があればだいぶ速くなるはず。

快速は大鶴熊取線という大鶴と日田市街をダイレクトに結ぶ道路を経由すればもっと速くなるけれど、かなりのくねくね道でバス利用者にはきっつい。それでもあれば便利だといえる。

専用道増設➕快速運行➕山道ショートカットで添田ー日田60分台には持っていきたい。

といってもそもそも添田あるいは小倉と日田の間にそこまでの流動があるわけじゃない。

全線鉄道で小倉日田間1時間を割るならそれなりの流動も出てくるけど、そーじゃない以上添田以南での高速化なんて考えるのは無駄な話なのかもしれない。

それでも添田ー彦山の専用道整備は、英彦山の観光需要もあるのでやってほしいな。

日田彦山線系統だけでなく、添田ー英彦山間の系統も走ればいいけど、鉄道代替のBRTってそこが融通利きにくいのよねー。

とりあえず九州の山奥でBRTが走り出したってことだけでも覚えてもらえると嬉しいな。

彦星と織姫のように年イチででも思い出してもらえたら。

それじゃあバイバイナマステ❤️暑寒煮切でしたっ✨


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