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🎄隠れキリスト教大国✝️インドのキリスト教史蹟⛪️前篇

はじめに

こんばんナマステ🤍Kyoskéこと暑寒煮切(あっさむにるぎり)だよっ⭐️

今日も昨日に引き続きインドのキリスト教特集。

昨日はインドにキリスト教を齎したといわれる使徒トマスについて書いたし、Clubhouseで話したんだけども、

音声版(約44分)

昨年のクリスマスシーズンにも『インドの衝撃(インド大学)』でキリスト教ネタを喋ったので、今日から3日間でそれをこちらで引っ張っていく。

自分史上最長の約55分。よくこんなに喋ったな💦

年内の話としては、クリスマス終わったら、今いろいろ騒がれているあの家系ラーメン店について書いていくつもり🍜

1年前のキリスト教ネタのときは、キリスト教の概論、インドにおけるキリスト教の立ち位置、そして独断と偏見によるインドのキリスト教史跡を都市単位で選んだランキングトップ10なんてのをやった。

キリスト教の概論自体は昨日の話とほぼ変わらないのでそこは省いて、インドにおける云々とランキングのうち10位から8位までをやっていこうと思う。

それじゃ早速やってくよ🎵

インド第3の宗教とその立ち位置

昨日も書いたように、インドにおいてキリスト教はヒンドゥー教、イスラームの次に信徒の多い宗教。といっても2.3%なので多いとみるか少ないと見るかは何とも言えないけれど、実数としては3,000万人を数えて一定の影響力を持つ。

地域差が非常に激しく、首都デリーでは人口では1%を割るほど少ないけれど、ナガランド州とミゾラム州で9割、メガラヤ州で7割強、マニプール州で4割、アルナーチャル=プラーデシュ州で3割と北東部ではクリスチャンが多い。

キリスト教が盛んなイメージが強いゴア州は25%、ケーララ州は18%と確かにインド全体の平均よりは遥かに多いけれど圧倒的なわけではない。ただ、実数ではケーララ州が最多で600万人を超える。

こーゆー地域差がクリスマスには如実に出る。

クリスチャンが多い北東部やゴアでは街を上げての祝賀ムードになり、

ある程度多いムンバイや南インドでは宗教を超えてなんちゃってクリスチャンが増えて盛り上がる日本によく似た空気感になるけれど、

デリーでは商業キャンペーンなどが多少ある程度であんまりみんな興味がない。

なお、諸宗教の寛容を謳うインドではクリスマスと昨日書いたグッドフライデーが祝日となっている。仏陀の誕生日も祝日。

そう考えると日本の祝日は神道ばかりで違和感ある。仏教は当然として、人口の1%がキリスト教徒であることを考えれば日本だってクリスマスを祝日にしていい。だってインドは1%未満のジャイナ教や仏教を尊重してるんだから。

インド人のなかからキリスト教徒が出てきても全部が全部ビヘイビアが変わるわけじゃない。

ゴアの集落ではカーストがそのまま残されバラモン階級しか神学校に通えず教会や礼拝がカーストで分かれている事例が報告されていたり、

ナガランドなどの少数民族では首狩りが廃止されるなど一定のキリスト教の影響は見られるものの伝統的な祭祀は残されていたりする。ナガランドはそれが観光の売りでもあるしね。

それだけインド文化のなかに溶け込んでいるため、比較的近年までそんなにインド社会の中でキリスト教は嫌われてこなかった。

だけど、モディ政権下でヒンドゥー原理主義が渦巻くなか、原理主義者達が礼拝を襲撃するなどクリスチャンへの暴力が問題になっている。それに対して政府による取り締まりの動きは鈍い。

なんだかなぁ。

んで、独断と偏見によるインドのキリスト教史蹟ベストテンをやってくよ

ここで、訪れるべきインドのキリスト教史蹟を都市単位かつ独断と偏見でベストテン形式で紹介したいと思う。

今回選外となったデリー、ムンバイ、ベンガルールなどインドの比較的大きな都市であれば、日本にはない立派な教会が大抵ある。ヒンドゥーやイスラームの名所もいいけれど、キリスト教関係にも足を運ぶとインドに対する見方もより豊かなものになるはず。

今日全部やるととんでもない分量になるので、今日は8位まで🌟

第10位 ウッタルプラーデシュ州イラーハバード

All Saints Cathedral

クリスチャン不毛地帯❓である北インドからひとつくらいは入れたいなぁ、と思って見つけたのがイラーハバードのオールセインツカテドラル。かっこいいでしょ❓

19世紀末に建てられた教会で、大理石やステンドグラスを駆使したセンスのいい聖堂となっている。立教大学や聖路加国際病院で知られる英国国教会の教会。

旧イギリス植民地だから、英国国教会の教会はどこの街にもあるけど、あんまりインド人の信徒はいない。ラテン系の国は、征服した国の人民を自分たちの色に兎に角染めようとするけど、イギリスは征服というより商売のために植民地を支配した部分が強くて結構ビジネスライクなんだよね。そーはいっても土着宗教画組織化されていなかったアフリカは英国国教会の信徒が多い。

イラーハバードは州南東部の聖地ヴァラナシから西に100km。

2018年に古代の巡礼地に由来するプラヤーガラージに改称されたけど、今もムガル帝国第3代皇帝アクバルが名付けたイラーハバード(神の都)として著名。駅名も未だにイラーハバードのまま。

ガンジス川とデリー、アーグラーを流れるヤムナー川が合流するサンガムを有するヒンドゥー教の超がつく聖地。

初代首相ネールーの出身地でもあり、住まいであるアナンダバワンは博物館になっている。

空港はあるけど規模は小さく、ヴァラナシなどから陸路移動が現実的。2019年に新設されたデリーとヴァラナシを結ぶ超特急ヴァンデバラトエクスプレスの停車駅で、デリーから約6時間で行けるようになった。

第9位 ポンディシェリー連邦直轄領

Church of the Sacred Heart of Jesus
Immaculate Conception Cathedral

旧フランス植民地。現在はタミル語でプドゥチェリと呼ばれ、タミルナードゥ州の州都チェンナイより南160km、インドへの返還もイギリス統治の他の地域より遅れたため、今もタミルナードゥ州には加わらず連邦直轄領。フランス語を話せる住民も多く、タミルの他とは違った空気が流れる。

もちろんここではおフランスの気品漂うインドの他とはひと味違った教会群を巡りたい。

チェンナイから陸路が便利。一応空港もあってベンガルールから航空便がある。チェンナイとポンディシェリーのちょうど中間に海に面した遺跡で世界遺産のマハーバリープラムがありセットでの観光がオススメ。

第8位 タミルナードゥ州ヴェランカンニ

Basilica of Our Lady of Good Health

州中部の100万都市ティルチラーパッリから東約150kmの海沿いにある都市ナガパッティナムの郊外にあり、カソリックの健康の聖母教会で何より著名。

東洋のルルドと呼ばれるインドでも特に有名なキリスト教聖地で、「健康の聖母」に蝋燭を捧げると病気が治ると言われ、白く聳える聖堂も実に美しい。

最寄りの空港はティルチラーパッリで南インド各地やシンガポールなどから空路があるが、便数を考えると南西240kmのマドゥライ、北300kmのチェンナイから陸路の方が便利かもしれない。

チェンナイからベンガル湾沿いを南下していけばマハーバリープラム、ポンディシェリーを経てヴェランカンニ、さらに南下すればスリランカを臨むラーメーシュワラムといった名所が多く存在する。

元ネタのルルドっていうのは聞いたことはあると思うけど、1858年にフランス南部、ピレネー山脈の麓にある田舎町ルルドに聖母が現れ、聖母が教えた洞窟の泉が奇蹟的な治癒を起こすとされ、瞬く間に世界的な巡礼地になった。

現在、ホテルの部屋数では同国内でパリに次ぐと言われる。マルセイユとかニースよりも人がくるってことね。

ここを経由して、スペインにある聖地サンティアゴ=デ=コンポステーラへ向かうのがゴールデン巡礼ルート。

おわりに

んじゃ明日は7〜4位をやっていくね❗️

インドにはおもろいキリスト教スポットがたくさんあるってことをお伝えしていくぞぉ💒

それじゃあバイバイナマステ🤍暑寒煮切でしたっ✨

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