見出し画像

ミニ新幹線不要論

こんばんナマステ💚Kyoskéこと暑寒煮切(あっさむにるぎり)だよっ⭐️

山形県民、秋田県民をガンギレさせそうなタイトルつけてみたけど、ちゃんと最後まで読んでよ‼️

新市長就任後話題になっている、新幹線の函館駅乗り入れなんだけど、

当初これを構想した人の案はミニ新幹線車両ではなく、フル規格の新幹線車両を函館駅に乗り入れさせることだったらしい。

新幹線と在来線は車両のサイズが違うっていうのはわかると思う。

新幹線の普通車は5列の座席になっているんだから。

元を辿ると、在来線は日本に鉄道を導入したイギリスの規格で、新幹線はアメリカの規格を南満州鉄道で採用して、そのまま新幹線に持ち込んでいる。

1992年に山形新幹線を造る、というか東北新幹線と奥羽本線の間を直通させる際に、当然小さい方の在来線規格を採用した。

青函トンネルでは新幹線と在来線(現在は貨物レダ様のみ)が共用するけれど、ここは元々新幹線のサイズで造られているから何の問題もなく新幹線の車両が走ることができる。

新函館北斗ー函館間にフル規格の新幹線車両を通す場合は、寸法をフル規格に合わせる必要があるけれど、この区間にはトンネルや橋、高架線、地下線がないし、実は函館駅は新幹線乗り入れを考慮して設計してあるため比較的簡単にできる。

当然その分だけイニシャルコストはかかるけれど、その後のランニングコストはミニ新幹線より下がる。何故なら東京ー新函館北斗ー札幌間の車両と運用を統一できるから。

ミニ新幹線が混ざることで、東京駅の折り返しなどはかなり硬直化している。

例えば新函館北斗から来たはやぶさを、東京駅で折り返して新庄行きにすることができない。

それであれば、山形新幹線や秋田新幹線も将来的にフル規格の車両を直通させるようにしたら運用はかなりスムースになる。

東北新幹線系統としては、盛岡以南が16両編成、以北が10両編成に対応していることから、10両編成と6両編成の2つを用意すればいいだろう。

ミニ新幹線は1両20m、フル規格新幹線は25m。

したがってミニ新幹線7両=140mとフル規格新幹線6両=150mはほぼ変わらない。

ただし、混雑の激しい山形新幹線は10両編成=250mの対応が望まれる。

実は山形新幹線が通る前の奥羽本線は14両編成=280mの特急が走っていたので設備はそれに対応している。

山形新幹線開業時にできたさくらんぼ東根のみ7両編成分しかないけどね。

本来の東根駅は東根の中心部から遠いところにあったので、地域の要望でより中心部に近いところに新駅を設置したため。

そもそも新幹線直通になって需要が増えたのに、輸送力が半減しているんだから混雑するのは当たり前の話。

だけど、奥羽本線も田沢湖線もフル規格の新幹線なんか通せる幅がないから、わざわざミニ新幹線の車両を新造したってことも忘れてはいけない。

だけど、実はその状況が変わりつつある。

トンネルの連続になる山形新幹線・奥羽本線の庭坂ー関根間、秋田新幹線・田沢湖線の赤渕ー田沢湖間は災害も多いうえにスピードも出ないので、新しいトンネルを掘ることを決定している。

このうち山形新幹線については、将来奥羽新幹線にそのまま使えるようにフル規格で整備するとしている。

この区間以外にもトンネルはあるし、秋田新幹線には橋もあるけれど、この区間に較べたら難所とは言えない。

東北の太平洋側と日本海側を隔てる奥羽山脈を越えるのがいかに大変だということ。

トンネルや橋については、フル規格の車両が通れるように拡幅する方法、別ルートを整備する方法、それから複線なのであればあえてそこだけ単線に絞ってフル規格の車両を通せるようにする方法がある。

函館に較べたら距離も長いし、決して楽にできるとはいわないけど、できないわけじゃなさそう。

山形・秋田新幹線にフル規格の車両が通せるようになり、ミニ新幹線を放逐できたら一体どんなメリットがあるのか。

①輸送力UP
これは言わずもがな

②運用が柔軟になる
新庄発東京行きを新青森行きにする、代車をすぐに用意するなどできるので、非常にヴァリエーションが増えてダイヤ乱れにも対応しやすい

③技術革新がやりやすい
320km/hが出せる秋田新幹線用E6系は同じ320km/hを出す東北・北海道新幹線用E5系より2年登場が遅れた。

そのためE5系と秋田新幹線の古い車両を連結して盛岡まで275km/hに甘んじていた運用があった。

フル規格だとモーターなどを大きくできるから、スペックを高くしやすい。

フリーゲージトレインもミニ新幹線の仲間と考えれば、狭い底面でモーターと軌間可変装置がかち合ってしまって失敗した部分があり、フル規格なら成功した可能性がある。

④貨物新幹線のネットワークを広げられる
これは最新の視点。

JR貨物が貨物専用の新幹線を造って、東北・北海道新幹線で運用しようとしている。

これについてはまた追って書かなきゃいけないことがあるけれど、ひとまず山形新幹線、秋田新幹線、それに函館新幹線がフル規格の走行が可能になるなら貨物新幹線の直通もできるということになる。

流石に仙台以南に貨物新幹線は走らないと思うけれど、秋田新幹線に貨物新幹線が走り秋田港から仙台周辺まで直接積み出せるのなら大きな効果があるし、当然他の地域での展開も考えられる。

山形・秋田新幹線以外で在来線へのフル規格直通が考えられるのは、キャパシティを拡げにくいトンネル・橋・高架線・地下線の少ない路線、電化されている路線、貨物列車が走っていた実績のある路線(フル規格は重いので)、旅客や貨物において需要やシナジーが認められる路線ということになろうか。

西九州新幹線のミッシングリンクを繋ぐ新鳥栖ー武雄温泉、

上越新幹線と北陸新幹線を繋ぐ長岡ー上越妙高、

瀬戸大橋では新幹線用のスペースを使う岡山ー高松あたりかな。

それらに較べたら地味だけど、北陸新幹線を高岡駅経由にして新高岡を廃止するとかね。

まずは函館においてフル規格車両の乗り入れが実現するかどうか。

市長はミニ新幹線って言っちゃってるのよね😅

それじゃあバイバイナマステ💚暑寒煮切でしたっ✨



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?