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のぞみ全席指定席化は思考停止でしかないよ

こんばんなまらステ🧡Kyoskéこと厚沢部煮切(あっさぶにるぎり)だべさっ✨

年末年始に引き続いてGWも東海道新幹線のぞみは全席指定席になっているのだけど、現実はなかなか厳しいものがある。

JR東海はこの理由について2020年以降ののぞみ12本ダイヤ(のぞみを1時間に最大12本走らせるダイヤ)を実現したことで、それまでの最繁忙期の乗客を全員着席させられるからと説明しているけど、実際は違う。

パンデミックが収束に近づいた昨年夏に、東京駅が自由席客で混み過ぎて指定席客が時間通り来ているのに間に合わない事象が相次ぎ、苦情や主にSNSでの批判が殺到したため。

それで全席指定席にしたんだけど、問題点はいくつかあって、

①予定が直前まで決まらない人、あるいはどうしてもその日その時間にしか乗れないのに予約競争に負けてしまった人はどーするのか。要するにこれまで何のために自由席を設けてきたのかという問題。

②接続交通機関の遅れや渋滞などで乗り遅れてしまった人はどーするのかという問題。これも普段なら自由席へ誘導している。

③新幹線定期であるFREX、FREXパルの利用者はどーすんのかという問題。

④自由席に乗っていた人達からの収入が消えてしまったという問題。

といったところだろうか。

②、③についてはデッキに案内、no show(指定席を取ったのに当日乗っていない)の場合に車掌判断でその席に誘導するという対応を取っている。これはまあ致し方ないところか。

①と④に関してはもう考えること自体をJR東海が放棄している。

また、多くの乗客が新大阪までで降りた後の山陽新幹線区間では無駄が多いし、みずほやさくらなどの自由席がかえって混雑するということもある。JR西日本の本心は快く思っていないだろうと。

④について、JR東海はどれだけの収入を失っただろうか。

のぞみの自由席は1~3号車で250席。乗車率200%とすると立っている人が250人乗っていることになる。

名古屋・京都で降りる人もいれば、山陽新幹線まで乗り通す人もいるので、単純化して立ち席全員が東京ー新大阪間の自由席料金13,870円を払っているとするとのぞみ1本につき34,67,500円を得ていたことになる。10万円のところにカンマ振ってあるのはインド式ね。

のぞみを10本から12本にして総座席数が増えたというのは、自由席に乗る人たちのビヘイヴィアにはあんまり関係のないことなので、そのままにしておく。来た列車、乗れる列車に乗るに決まってるだろ。

さて、自由席から指定席に置き換わった250席では13,870円から最繁忙期で15,120円にアップ。1,250円アップを250人で掛けても3,12,500円しか増収にならない。したがって250人の立ち席を失ったことで31,55,000円の減収になっている。

であるならば、この減収分をのぞみの総座席数1,319席に転嫁して2,400円程度上乗せすればいいのにね。航空便はもっとえげつなく上げてるのにさ。

まあ、JR東海的にはこんなの誤差の範囲なのかもしれないけどね。それよりもあれこれ考えることが面倒くさいのだろう。

では①についてはどう考えているのだろう。東海道新幹線が果たしてきた社会的意義という話。

最繁忙期に従前の自由席制度での運用が難しいとは思うものの、当日乗車を受け入れる度量も必要じゃないのかな。

まず座席については全席指定とする代わりに、新大阪・博多寄り1~6号車に原則立ち席の当日乗車を受け入れる。

7号車はEX予約専用のビジネスブースと化しているし、8~10号車はグリーン車、11号車は車椅子スペースがあり、といったことで6号車までにする。

11~16号車についてはA指定席とし、いまの最繁忙期料金より高くする。逆に1~6号車はB指定席として繁忙期料金を適用しない。通路やデッキに人がいるかいないかは快適性に雲泥の差があるからね。

そのうえで駅に当日乗車列をつくって、人数で区切って誘導する。

車両を倍増させたところで、立ち席を倍増していいわけじゃない。乗車率200%ではトイレにも行けないし、車内販売こそ無くなったけど車掌業務には支障が出る。

東京駅でのぞみ1列車に案内するのは200名ずつとしておき、それを誘導員が1~6号車に割り振っていく。品川、新横浜でも1列車50名ずつ割り振る。そして名古屋から先は席が空いたら座っていいことにする。

指定席客乗り遅れについてはこの列に並んでもらうけれど、定期券客はこれと関係なく1~6号車に乗っていいことにする。そして新横浜を出た時点でno showが確認されたところに車掌が優先的に案内していく。定期券客は上客だからね。

東京行きは新大阪発に関しては新大阪150人、京都50人、名古屋100人ずつの誘導でいいけれど、山陽新幹線から来た列車については控えめに案内した方がいいだろうね。また、東海道新幹線内では席が空いていても勝手に座ってはいけないものとする。

このようなかたちで列に並んである程度待てば乗れるようにすることで、自由席が持っていた利点をある程度残せる。

そもそも東京駅での雑踏を適切に整理できていれば、こんなことにはならなかったわけで。

単純に自由席は八重洲南口、指定席はそれ以外で割り振っても混乱は抑えられたと思っている。

なお、リニアは定員乗車制なので、溢れた人は東海道新幹線に流れてくる。だからリニアができても東海道新幹線の大枠は何も変わらない。

約束している以上、ひかりとこだまの本数は増やさざるをえないけれど、ぶっちゃけそれは今だってできるし、JR東海の本音はリニアができてもやりたくないんだよね。

まあ、現状当日どーしても東海道新幹線に乗らないといけなくなったら、ひかりで行くしかなく、年末年始にこの措置を取ったときひかりがパンクすると思ったらそーはならなかった。

東京~新大阪の所要時間の差は30分程度なのに、全然知られてない、というか東京と名阪を移動する手段としては認識されていないんだなと。

仮にひかりがパンクすることがあれば、JR東海もやり方を変えるだろうけどそーじゃない限りこのまま推移する気がするよ。

それじゃあバイバイなまらステ🧡厚沢部煮切でしたっ✨














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