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モディ首相の千年被支配史観

こんばんナマステ🧡🤍💚Kyoskéこと暑寒煮切(あっさむにるぎり)だよっ⭐️

訪米中のモディ首相がアメリカ議会演説で"remarkable journey of over 75 years of freedom, after a 1,000 years of foreign rule in one form or another"と述べたそうで、結構な波紋を呼んでるみたい。

1947年の分離独立まで1,000年に及ぶ外国の支配を受けてきた、とは何を指すのかといえば、

997-1030年に在位したガズナ朝の君主マフムードが度重なる北インドへの「ジハード」を行って以降、

デリー=スルターン朝(マムルーク朝、ハルジー朝、トゥグルク朝、サイイド朝、ローディー朝)、ムガール帝国、スール朝(ムガール帝国初期のライバル)、そしてイギリスに支配されてたということになるわけだけど、

これに対してヒンドゥー至上主義・反イスラーム主義という批判を浴びている。

確かに上記の支配者達はイギリスを除いてイスラームの王朝ではある。

それらを否定することは国内2割のムスリム達への配慮が足りないのも事実。

旧与党の国民会議(コングレス)はインドの国旗の下が何故緑になっているか、ということでムスリム達に配慮した国家運営をしていて、ムスリムの大統領もいた。(インドの大統領は儀礼的な役割で実験はないものの、女性、南インド出身者、少数民族、最下位カーストなどインドにおける多様性配慮のショーケースとして用いられることが多い)

だけどモディ首相はそこに対して全然配慮がない。

それはまあデリカシーの足りない人だなぁ、という感じなのよね。全部「外国」の政権には違いない。

個人的にモディ首相やべぇって思うのは、インドイコール北インドとしか見れてない点なのね。

北インドは確かに千年間「外国」の支配になったけど、南インドは全然そーじゃないのね。

確かにデリースルターン朝のなかから南インドに手を伸ばす王朝はあったし、ポルトガルが来た。

ムガール、そしてイギリスは容赦なく南を襲った。

でも、北インドよりは遥かに侵略を受けた歴史が短いのね。

つまり1,000年間外国に支配を受けてたという認識は南インドを完全に無視してることになる。

それこそ正直モディさんやべぇだろと。

今の日本の歴史教科書は関西中心史観で書かれてないからね。

東国や南九州には別の論理があり、琉球や北海道は尚更。

しかしモディ首相は北インドこそインドの中心だとと疑わないから、こーゆー風になってしまう。

もーちょい言い方あるんだと思うけど、モディ首相はそういう配慮をするつもりもないし、できない。

それは現代インドのリーダーとしてはダメだろって。

インドが多元な世界であるということを本人ももつと認識して、かつそれを世界にアッピールすることがインドのファンを増やすことだと思うんだけどな。

とりあえず今、世界中からインドがモテモテで、何を言っても許される感があるのも事実で、モディ首相はこれからも増長して行くと思うんだよね。

モヤモヤ感はあるけれど、当面インドは世界のなかで伸びていくだろうし、自分だってその恩恵を受けてロティを食べてる立場。

だけど、懸念は元カノ以上に忘れないでおくようにしたい。

それじゃあバイバイナマステ🧡🤍💚暑寒煮切でしたっ✨

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