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大学生が #九州スポーツビジネスサミット を聞いたSHIGEKI【雑感】

実はご縁がありまして、この「#九州スポーツビジネスサミット」というものに参加させていただきました。

その個人的なまとめというか、雑感についてまとめていきたいと思います。

会場はこちら、旧大名小学校跡地です。

初めて行ったのですが、小学校の内観をそのままリフォームしたような内装で、「放送室」「理科室」「保健室」といった、それぞれの施設をそのまま活かした作りが特徴的でした。

僕は運営という形で参加させていただいたので、会場の設営等の協力し、お待ちかねのサミットの開始です。

このサミットでは、

【SPORTS×GLOBAL】ースポーツと世界(アジア・ヨーロッパ)
【SPORTS×TOWN】ースポーツと町
【SPORTS×KYUSHU】ースポーツと九州
【SPORTS×SPONSOR】ースポーツとスポンサー
【SPORTS×CAREER】ースポーツとキャリア

という5つのセッションに分けて様々な方のお話をお伺いしました。


【SPORTS×GLOBAL】

・岡部恭英さんーTEAMマーケティング
・山下修作さんー株式会社Jリーグマーケティング 専務執行役員
・森村國人さんー電通スポーツアジア
・民秋清史さんー株式会社モルテン

各それぞれ一人で一つのセッションを担当できるような方々がたった50分という短い時間で簡単な自己紹介と「九州のスポーツがグローバルに対してできる具体的な取り組み」というテーマでセッションをしていただくというテーマでした。

【SHIGEKI】

馬鹿な大学生がここで得た刺激としては、「アジア」という視点です。

最近では札幌や広島といったクラブがタイの選手を獲得するなど話題になっていましたが、僕の応援する2部ではそんな余裕もなくアジアという市場に目を向けたことはありませんでした。

しかし、サンフレッチェ広島がタイの選手(ティーラシン選手)を獲得し、タイの国旗を配布した試合で決勝ゴールをティーラシン選手が決め、その国旗をスタジアムの人々が喜びと共に振るというシーンがタイで放送されまくった、そしてタイで「ヒロシマ」という地名が一気に有名になり、広島へのインバウンドが多くなったという具体例を聞いたことで、「Jリーぐクラブが広い視野を持つということは、地域の名前を日本だけではなく世界にも発信することができる」という事に気が付くことができました。

これは、クラブのホームタウンに住む人々の地域への誇りへと繋がってくることなので、覚えていて損はない具体例・価値観でした。

また、Jリーグの強みは何か?という話において、「短期間で強くなった」というノウハウを持っていることであることを聞いて、他の価値観を持っていないと出てこない発想を貰うことが出来ました。僕も世界に向けて目を向けてみたいし、日本の当たり前から外れた所に行くことで、日本の良さ悪さを自分の目で見てみたいと思いました。

さらなる刺激としては、スポーツの価値を再確認したというところです。

2015年のアビスパ福岡がプレーオフの決勝で勝ち上がり、J1に昇格したという試合。こういった試合で喜び、泣き、感動に包まれたことは今でも覚えていますが、こういった感情はJリーグクラブがあるからこその感情であります。

世界のトップクラブの試合を観てこう思うのかといわれると、きっとそうではないはずです。Jリーグクラブのバリューはそういった所に隠されているのではないかということに気が付くことができました。



【SPORTS×TOWN】

・桂田隆行さんー日本政策投資銀行 地域企画部 参事役
・里崎慎さんーデロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社 スポーツビジネスグループ シニアヴァイス・プレジデント

このセッションでは、スポーツを通じた街づくり・人づくり・他地域での事例、そして今後の可能性についてついて語っていただきました。

【SHIGEKI】

このセッションでは、スポーツを通してどのように街づくりを行っていけるかという話をお伺いすることができました。

最初に出てきた話としては、政府の成長戦略の一つとして「日本再興戦略」というものがあり、その中でスポーツを盛り上げようという動きがある。その規模は今の3倍を目標としていて、それは現在の鉄道などの規模になるそうです。

また、街づくりに関して一番重要になってくるのが、「ハコ」つまりはサッカーでいうスタジアムです。ほかの県ではこういったスタジアムがある、こんな例があるということをいう中で、いままでスタジアムは「コストアリーナ」だったといいます。そのコストアリーナを、これからは「プロフィットアリーナ」にしようというお話は非常に刺激的でした。

サッカークラブが地域に貢献する・・・、それは夢や希望、感動などの目に見えない形での貢献はもちろんですが、世の中では成果を上げないといけない社会であることは間違いありません。

スタジアムに商業施設を入れる、病院を入れる、公園を隣接する・・・こういった、地域との「タッチポイント」を作ることで、地域への貢献を可視化できる状態にすることは、これからのスポーツの課題なのではないかと考えました。また、このスポーツの地域貢献、街づくりという部分に関しては、ソフト面から見ても改善できることは山のようにあるはずなので、僕としてはサポーターという立場で一体いま何ができるだろうかという部分を考えながら話を伺っていました。



【SPORTS×KYUSHU】

・川森敬史さんーアビスパ福岡 代表取締役社長
・徳重剛さんー鹿児島ユナイテッドFC代表
・神田康範さんーライジングゼファー・フクオカ 代表取締役社長

このセッションでは、実際に九州でプロスポーツチームを率いるお三方に現場の様子や今後のビジョン、可能性について存分に語ってもらいました。

【SHIGEKI】

ここで得た刺激は、プロスポーツクラブを経営している方のリアルな声を聴くことが出来ました。

色々な特徴を持った3人の社長のお話をお伺いすることができました。ライジングゼファーの神田社長は、「当たり前のことを当たり前にやれば、当たり前の成績が付いてくる」といっていますが、彼が就任してから年間パスポートの売り上げは3~4倍と、言う事とやってることのギャップがまたカッコいいです。彼のやっていることは、本当にシンプルに「お客さんが喜ぶこと」ということをトップに据えた、トップダウンのやり方で自分たちのやることを決めているようでした。

その、当たり前=お客様が喜ぶこと、という構図はシンプルですけど、本質なのかなと思いました。革新的で誰も手に付けないような、ロゴの新調を始めとして常識に捉われないやり方は、まさにそのクラブスタイルにあるのではないでしょうかね。

また、鹿児島ユナイテッドFCの徳重さんは、就任後クラブの予算を数倍に伸ばしたという実績がありますが、彼は本当に情熱的な印象を受けました。大分トリニータがナビスコカップを優勝したことで大分に住む人々は感動したけど、サッカークラブのない鹿児島にはこの感動を味うことができないということから代表になったというエピソードがあるそうです。

そして僕の応援するクラブの社長である川森社長。

小松さんが上手くまとめているのですが、やはり話が上手い川森社長。会場の空気をコントロールしていました。

サッカークラブを、「特殊」とみなすのではなく、「一般企業」として、顧客(つまり、サポーター)の意見をしっかりと汲み上げる組織を作り上げているようです。そして、強化部長を始めとして現場の人間にも企業の財布を知ってもらうために経営会議の参加させるという徹底ぶり。

また、アビスパ福岡を「市民クラブ」として、誰にでもリスペクトされるように様々な取り組みを行っているということも教えてくださいました。具体的な例については、アビスパ福岡は試合前のアップを始める前に、ホームやアウェイ関係なく相手チームにも挨拶をするというもので、これは試合に来た時にはぜひ見てくださいと念押しされていました。

関係性としては、川森社長のように「プロクラブだけど一般企業のような扱い」をする社長と、神田社長のように「プロクラブだからこそプロとしての威厳を保つ」というようなやり方もあることを学ぶことができました。

また、スポーツにおいては、お金を出していない人がクラブ経営に意見をすることができるという社長ならではの悩みを話されていました。

今後のことについて、それぞれ「統計学ができる(データが使える人)」「稼げる人」「地域に愛着がある人」がクラブに来てほしいというようなことをおっしゃられていましたが、やはりこれからの時代、データというようなデジタルな部分、それから愛着、稼ぐといったアナログな部分をバランスよく身につける人になりたいなあと思いました。



【SPORTS×SPONSOR】

・小泉文明さんー株式会社メルカリ・取締役社長兼COO
・川原武浩さんー株式会社ふくや代表取締役社長

このセッションでは、スポンサードの意義やスポーツチームを通じたアクティベーションなど、スポーツチームと企業の関係についてお話をいただきました。

【SHIGEKI】

この日の目玉、僕も昨日使ったメルカリの取締役社長のお話を伺うことができるのは本当に驚きでした。

このセッションでご登壇いただいた、スポーツチームをスポンサードしてくださっているこの2名の方々は、スポンサードに対する考え方に対する差があったように思います。

メルカリの小泉社長さんは、現在鹿島アントラーズに出資をしていますが、話を聞くと「スポーツをビジネスにつなげる」ことを重視しており、ACLにも出場するクラブということで手っ取り早く自分たちの地名度を向上していこうという狙いがあるようです。

また、ふくやの川原社長は、アビスパ福岡という二部のクラブに出資していますが、福岡がJ2に落ちたタイミングで出資をしているということで「滅多にない企業だと思います」とおっしゃられていました。この川原社長は、「スポーツを地域の誇りに」という視点を大事にされているようです。

「福岡」という名前のクラブが、解散といったニュースが出ると地域も付随して悪い印象がついてしまう。ここで出資できるのは僕たちしかいないということで二部のクラブに出資をしてくださっているとお話をいただきました。

小泉社長が語るには、もっとスポーツがビジネスに使えることはもちろん、ビスネスもスポーツを使って行く必要があると。

また、スポーツは手っ取り早く名前を売ることが出来る手段の一つであるということを言われてました。

また、質疑応答において

サポーターとしてスポンサーに何かできることはありますか?という質問に対して

「商品を買える所は買う、それ以外はスタジアムに来てね」


【SPORTS×CAREER】

・梅澤優太ー株式会社ventus(ヴェンタス)取締役
・平田剛久ーアビスパ福岡 営業部(サミットの主催者)

このセッションでは、「スポーツ業界で働くこと」について生々しい現場の話も交えてお伺いしました。

【SHIGEKI】

一番強かった刺激は、梅澤さんの登壇。
初めてお目にかかったのですが、大学3年生で起業をしたという方でした。

あまり情報は出さない方が良いという感じだったので詳しくは書きませんが、スマートフォンを使ったデジタルトレーディングカードを使ったシステムです。

自分の好きなサッカークラブにお金を使いたいということでこのシステムを作ったとされているとお聞きしましたが、初めてここにきて大学生という立場の方が登壇されて、僕もいつかはああいう場に出てお話をしてみたいと思うようになりました。

こういった世代も生まれた所も違う人同士をつなげてくれる、そしてこういうサミットを行っても満員になるほど人が来てくれるというのも、スポーツというものがあったからだと思います。

スポーツの物凄い力を感じることが出来ました。

最後にこの企画の主催者であるアビスパ福岡営業の平田さんという方は、ご自身の体験談を踏まえながら、この会を開いたきっかけ、どんな人が関わってきたのかを話してくださいました。

一貫性のある行動は人の心を突き動かしますね。

僕も今日得た経験を元に、失敗しながらでも可能性が夢のように広がっているこのスポーツビジネスという世界を楽しんでみたいと思います。



【まとめ】


スポーツが無かったらつながることがなかったであろう、この人脈。僕はずっと大事にしていきたいと思いますし、世代を、国籍を、障害を越えた力を持っているこのスポーツという文化をさらに広め、そして多くの人々に伝えていきたいと思います。

大学生の僕にできることは限られているとは思いますが、これからもフットワークが軽いという僕の長所を使って、いろいろな人を巻き込んでいきながら活動を続けていきたいと思います。

こんな駄作な文章でしたが、お付き合いいただきありがとうございました。




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