きょろぽっぽ

2021/12/23、急性骨髄性白血病と診断。 再発を経てドナーさんよ骨髄移植を受け、…

きょろぽっぽ

2021/12/23、急性骨髄性白血病と診断。 再発を経てドナーさんよ骨髄移植を受け、現在は通院治療。 noteは、Twitterでは描ききれない特に闘病記録を、詩やエッセイで残したいと思い登録。 旅行やランニング好き。 その事も書きたい。 人生は病気だけじゃないからさ!

最近の記事

薄紅色の天の川

くらやみのなか 光に照らされた 薄紅の花びら達 それが無数に広がり どこまでも続いてる その壮大な光景は 宇宙に煌めく星のようにも見え その元を歩く人々は 不安や恐怖 そんな気持ちは このときばかり 宇宙(そら)の闇夜に混ざり合い 夜空に浮かぶ薄紅色の天の川 その先に見える宇宙(そら)に向けて 星に想いを馳せるように 花びら一枚一枚に 想いを一つ一つのせていき 宇宙(そら)に想いを解き放つ

    • 祝福

      長かった 本当長かった 北かぜにさらされて 時に冷たい雨にうちつけられ わずかな温もりを感じる日差し 冷たい中にも温もりを感じる綿雪に こころ踊らせながらも 身は凍えていた そんな少しの温もりしかない きびしい季節を過ごした今 頭上に広がる 薄紅色の花びらたちが目に映る きびしい季節を終えたこと しずかに祝福するように 足元に 薄紅色の花びらたちは 舞い降りている そして 舞い降りた花びらたちが無数に広がり 薄紅色のじゅうたんを作り 道行く人のこころに 春の彩りを添えて

      • 耐えた季節のその後に

        夜が明けたら予報は雨 だからなのかな 今はとてもしずかな夜 昨晩のつよい風は 春にむけて色づきはじめた桜並木に おそいかかっていた でもながいふゆを耐えて 満開の桜並木 目指す桜たちには そんな苦難は関係なかった きっと 夜があけて 雨がふりだしても関係ないだろう だって これから先の どんな苦難がおとずれようと それをはね返すだけの そんな季節を耐えてきた だから 今はただ 耐えた季節の疲れをいやし えがおで焦らず 余裕をただよわせながら きたる季節を楽しむのみ そ

        • さぁ動き出そう

          夜の風も止み 明け方を迎える 夜の風がうそのように そらはしらじらしく 何もなかったようにあけていく 静かに幕があがるように これからどんな劇がはじまるか そんな少しの期待と 静かにつよくなる日差しに こころを落ち着かせ 穏やかな気持ちで 今日一日の始まりを 今日もまたむかえている きのうまでのふあんのあらしも 明け方をむかえると そのうちよき思い出になるのかな よき経験として このからだに根付き 今日そして明日の力に変わってく さぁ今日も起きよう そして動き出そう

        薄紅色の天の川

          生きてるじゃん

          骨髄移植後って色々あるな 免疫反応だけでなく 身体の変化 薬の副作用もね それらにイライラする事もあるけど 元々他人の物を身体に入れたんだから それに結局 今「生きている」 それでいい 眠れない日 でも問題ない 他にも小さな問題 放置する訳じゃないけど どうでもいい だって今生きてるじゃん

          生きてるじゃん

          朝の光

          ベッドに降り注ぐ朝の光は 知識を得る光ではなく 感じるための光 同じ光でも その時 その場所 その場面 それぞれで変わる 仕事 家庭 プライベート それぞれで役割があるように その恩恵を受けている 昨日までの役割は ぼくの今の役割は これからの役割は きっとその時に感じる事 生きるためには役割は必要 ただそれに縛られすぎると 苦しくなるよね どこかで その役割のクサリを たまには解かないと

          嵐の後

          いつもは澄んだ水の流れる川も 嵐の後は濁流となり 天気が回復した後も しばらく濁った川となる 澄んだ川に戻るには 時間が必要 時間の中で濁った水は 徐々にまとわりついた汚れを落とし 再び澄んだ水に戻っていき それが広がり いつもの川となる あらゆる事と同じように

          季節の変わり目

          茶色の景色も色付き始め 纏う衣も少なくなる季節 道行く人の足取りも軽やかに 飛び立つ鳥は勢いづいていく 一つの出口に向かって それでも まだ何があるか分からない そんな気持ちを表すように 歩く足は一歩一歩踏みしめて 飛び立つ時は周りを見渡して 慎重に前をみつめている より華やぐ季節を楽しむために 今か今かと待ち侘びながら

          季節の変わり目

          あの時と今〜可能性は広がる〜

          今僕は立っている あの時に見た景色は 目線よりも下 太陽は邪魔される物なく見えた 今は景色も太陽も だいぶ見上げる位置にある 何より 足元で生きようとする雑草が よく見える 一つの色としても見えなかった物 それらも 今はよく見える 身体にどんな症状が出ようとも あの時戻りたいと思った場所に 今僕は立っている あの時にいた場所は 病気と戦い 死の不安と戦う事 ただそれだけしか感じなかった 外の世界に立つ事 病気と戦う事だけじゃない 心が躍る 他の可能性も広がっていく それを

          あの時と今〜可能性は広がる〜

          あと少し〜輝くために〜

          春の訪れに胸躍らせた木々達も 夜に降り続いた冬の贈り物に 戸惑いを感じながらも受け入れて 朝には昨日までとは違う世界を 作り出している あと少し こんな期待を胸に過ごした昨日まで それが一晩で 元の季節に戻ってく きっとこれからしばらくは この繰り返し ただ この繰り返しを経験する事で 来る季節に負けない 力強くて より美しい そんな自分を作り出す だから今は耐えるのみ 耐えに耐えたその後に 真に輝く 季節を迎えるために                        

          あと少し〜輝くために〜

          純白の世界

          空から舞い降りる 白い綿毛 初めは小さな綿毛 だんだん大きな綿毛が激しくなり 地表に転がる 苦しみや悲しみ 恐怖や不安 喜びさえも 全ての思いを包み込み 舞い降りるのが止んだ時 この一時だけは あらゆる感情が存在しない ただただ澄んだ気持ちになり 純白の世界を見せてくれる 純白の世界の下では 新たな季節に 彩り豊かな世界を見せるために 寒さに耐えつつ 力を蓄えながら 来る季節の夢を見る

          次の季節のために

          冷たい風と日の光に晒されている 他の季節では色とりどりの葉をまとい 優雅に着飾る植物達も 今は次の季節で着飾るために 力を蓄えている 寒さに耐えながら 人の一生も同じ 優雅に着飾れる季節もあれば 充電する季節もある つまずいたからって 焦る必要なんてない 今は次の季節へ向けて 力を蓄えているのだから

          次の季節のために

          飛行機雲

          見渡す限りの青色のキャンパス そこにどこまで伸びるんだろう 飛行機雲が長く伸びてる どこまでも どこまでも 見られなかったな あの時は 窓枠の中に見える景色が あの時の俺の外の世界 描かれている飛行機雲も 窓枠の中で終わる そう窓枠のキャンパスだけ でも今は違う 窓枠のキャンパスは 青空のキャンパスに 伸びる飛行機雲は どこまでも見られる 普通の事だけど 普通じゃない 今も死と隣り合わせ でも青空のキャンパスの下は 制限なんて存在しない あるのは「普通」という制限 そ

          冬のある日の景色

          乾燥したアスファルト 転がる落ち葉 街路樹は冷たい風に晒されて 光の方へ手を伸ばす カフェの前には アオダモやソテツ 今の季節に居心地の悪さを感じ 強い光を待ち望んでいる 至る所で冬を感じる 山の頭に雪が積もり 海岸には人気もない 出会いは偶然であり奇跡 ただ気にも留めない 後になり気付くのだ 階段に躓いたときのように 冬が長いほど 冬が辛いほど 階段に躓いた事に気付けない 目の前の大切な事に 凍えてしまったこの心 長い時間を過ごしたから でも諦めたくない 今も前に

          冬のある日の景色

          走っていた頃、感じた季節

           柔らかい光に照らされて、心地よい風の中を薄紅の花びらが無限に舞い、川や道路が薄紅色に染められる。この季節には、縮こまった身体を伸ばしながら、一歩一歩身体を確かめるように、ただこの季節の心地良さが心を浮かれさせてしまい、自然と笑みを浮かべながら走っていた。  日差しが強く、この世に存在している全てのモノが自らの色をこれでもかと主張する季節には、僅かな日陰と水飲み場を求めながら走った事もあった。  日差しに少し影を感じるようになる頃、大地は黄金色に、木々は緑色の隙間では足りない

          走っていた頃、感じた季節

          予知夢だった、のかな~白血病と診断される前に見た夢~

          思い出しても不思議な事だった  初発の治療前、急性白血病と診断されたのが2021年12月23日木曜日の午後1時過ぎ。次の日から入院になった。クリスマスイブから入院、普通にあり得ない話。この日はケーキ食べてお酒飲んだり、それかディナーに行ったりするのが楽しみなのに(関係ない職業の皆様ごめんなさい)、俺はこの日から入院することになった。  でもこの話は、この日から遡る事1か月位前だったかな、その辺りから何回か同じ内容の夢を見た。その夢の話。 その頃の俺  この年の10月末位

          予知夢だった、のかな~白血病と診断される前に見た夢~