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記野式:サクッと!ゲーム業界講座  4月後半号

こんにちは。もうすぐゴールデンウィークですね。春を通り越して夏?みたいな日が続いています。4月でこれだと7月とか8月とかどうなっちゃうんでしょうか?こわいこわい。

さて、今号のまえがきは「アメリカの大人ゲーマーの現状」。少子高齢化が進む日本のゲーム業界もこういうの考えたほうがいいかもしれません、ってことでピックアップしてみました。

今号は売上データの報告で満載です。アメリカ市場データCircana(旧 NPD)の3月分をレポートします。ヨーロッパ、イギリスの3月のゲーム市場、それから3月の世界のモバイルゲーム市場、そして欧米のPSNのランキングについても報告します。注目のニュースも読んでほしいニュースがありますので、最後までおつきあいくださいね!

なお、本記事での為替レートは1ドル=134円、1ユーロ=148円で計算しています。

<記野式まえがき:高齢化する日本こそ考えるべき?アメリカの大人ゲーマーの現状>

アメリカのAARP(旧名:American Association of Retired Persons(アメリカ退職者協会))が、50歳以上のアメリカ人のゲームプレ時事情についてレポートを出しています。膨大な量なのでちょっと端折(はしょ)りますが、こういうことこそ高齢化が進む日本も考えなくてはいけないかもしれませんね。ココでは50歳以上なので「高齢者」とは呼ばず「大人」と呼ぶことにします!

1.50歳以上の人もゲームユーザーだよ!

AARPによると、50歳以上のアメリカ人の45%が月に一回以上ゲームをプレイすると答えています。2016年にはこの数字が38%だったことを考えると、新型コロナ感染拡大期を超えて、家でゲームをプレイすることが大人たちにも広まったのでしょう。

その大人ユーザーたちのうち毎日ゲームをすると答えたのは45%。なんと大人ユーザーの半数近くが毎日ゲームをしています。また、おもしろいことに大人ユーザーのうち女性のほうがゲームをする傾向にありました。

AARPは2019年には5,060万人だったアメリカの大人ゲーマーは、2022年には5,240万人まで膨らんでいると推測しています。

2.大人ゲーマーのプレイスタイル

一番多いのは子供または孫と遊ぶが20%、その他の家族が14%となっています。では、プラットフォームはどうでしょうか?

モバイル(スマホ)のユーザーは多いものの、コンソールは大幅に増加しています。Nintendo SwitchやPlayStation 4 や Xbox One の長寿命が起因しているようです。モバイルゲームしかしない、という人は30%だけでした。

大人ゲーマーが好んで遊ぶゲームジャンルはどのようなものでしょうか?

では、アメリカの大人ゲーマーたちはなぜゲームプレイをするのでしょうか?聞いてみました。

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