こんにちは。ゴールデンウィークも終わってしまいました。欧米ではこれからの年末商戦に向けてさまざまなPR＆マーケティング戦略を繰り広げます。その目玉がE3（Electronic Entertainment Expo）だったわけですが、今年はデジタルも含めオールキャンセルになったことはお伝えしている通りです。

4月前半号のまえがきでもお伝えしましたが、そのE3に代わるイベントと言われる「Geoff Keighley's Summer Game Fest（以下Summer Game Fest）」。このたび6月9日（現地時間）に行われることが発表されました。開演式をライブで行う予定ですので皆様もご覧になってはいかがでしょうか？

アメリカ西海岸時間：6月9日（木）　午前11時　
アメリカ東海岸時間：6月9日（木）　午後2時
日本時間：6月10日（金）　午前3時

Twitch や YouTube で配信される予定ですが、ちょっと早すぎなのでリマインダーを兼ねて次号でリンクをお送りします。

また全米ではIMAXシアターで生放送される予定でこちらのチケットは5月12日から販売される予定とのこと。

このイベントを皮切りに各社がオンラインイベントをいろいろと行います。こちらに関しても次号に詳細にレポートしますね。

今回はスクウェア・エニックスがEidosとCrystal Dynamicsを売却！という大きなニュースが入ってきました。これに関しては後ほどたっぷりお話ししますのでまずはイギリス週間ランキングから行きましょう。

本記事での為替レートは1ドル＝130円、1ユーロ=137円で計算しています。

＜記野式まえがき：Guillemot（ギルモ）ファミリーがUbiソフト株を買収！＞

日本では最近ヤマダ電機が1,000億円の自社株買いをして株価が上がった！なんてニュースがありました。これは会社が自分の会社の株を買うと言う…笑流通している株を減らして1株当たりの株価を上げようとする方策のことです。

最近、ヤマダ電機は株価が低迷していてnikkeiによると2021年3月期から37%も株価を落としているとのこと。株主への還元を掲げこのたび自社株買いを決行した模様です。

私が記野式で書くMBO（Management Buyout：経営陣買収）は、これと似ているようでまったく違う考え方のM&Aです。TOB（Take Over Bid：株式公開買い付け）の一種です。

今回のGuillemot（ギルモ）ファミリーのUbisoft株買収はどちらかと言えばMBOに近いM＆Aですが、今回はGuillemot（ギルモ）ファミリーが直接ではなくプライベート・エクイティ（投資ファンド）を通じてのTOBですからそれに当たらないようですね。

みなさんはフランスにあるUbiソフトがファミリービジネスだったことをご存じでしょうか？　日本でもゲーム会社はファミリービジネスを基本とする会社が多いですね。コナミ、カプコンなどがあげられますね。

Ubiソフトは1986年にGuillemot（ギルモ）5兄弟によって設立され、Yves Guillemot氏が長年CEOを務めており、また子会社をその兄弟が経営するなど、現在までGuillemotファミリーの会社、として考えられています。