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多様性を認める時代に相応しい校則を

議会質問の2つ目は校則について質問しました。
私は令和3年11月の議会質問でも校則の問題を取り上げて質問しています。
その際、全18中学校に電話取材を行いました。
取材をしてみて驚いたのは、少数とはいえいまだに靴下の色を白・黒・紺に限定している学校があることでした。柄はワンポイントまでというところも昭和の頃と何も変わっていません。
靴下の色を校則で規定することにどんな合理性や教育的効果があるのでしょうか?

靴下の色について全中学校にアンケート調査した結果

また、防寒着は登下校時だけ着用を認めるという決まりもありました。教室内での着用は認めないというのです。
もちろん教室内は暖房をしていますが、コロナ対策で常時窓を開けているので窓際の人は北風が吹きこみ外と同じ気温です。寒くてたまらないのですが、それでも教室内だから着るのは認めないというのです。
防寒のための服を寒い時に着たらいけない理由もよくわからないのですが、コロナに対応した非常時であるにもかかわらず平時の決まりをそのまま適用し続けていることにも疑問を感じました。
寒さの感じ方は人それぞれですし、一律に教室内は着用不可などと決まりでしばるものではないと私は思います。
また、男女別の制服のあり方についても検討すべき時代に入っているのではないかと対応を求めていました。

LGBTqのこどもたちに配慮した校則のあり方を検討していただきたい。

その際の答弁では、学校に指導助言を行うとのことだったので、2月の議会質問でその後の進捗をお聞きしました。

執行部の答弁
令和3年11月の議会答弁の後、令和3年度末には教育委員会から各校に対して校則の内容をHPに掲載してオープンにすることや児童生徒、保護者などの意見を聞き説明する場を設けるなどの指導・助言を行った。
学校も校則の見直しに着手し制服について検討した結果、男女別の制服をやめ、ズボンかスカートを性別に関わらず選択できるブレザータイプの制服に変更した学校がある。新年度以降に変更を予定している学校もある。
今年度、校則の内容を定期的に見直すことや児童生徒の多様性を認めることなど、本市独自の校則に関するガイドラインを策定している。
新年度は、このガイドラインにもとづく取り組みを各学校に求めたうえで、各校の進捗状況をアンケートを実施して確認していく。

ようやく、変化に向けて進みだした感じがしています。
多様性の時代にふさわしく子どもたちひとりひとりの個性や特性を尊重した学校運営を心より願っています。

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