遅れととるか違いととるか、
世界が共通点を見出そうとしてる時に、日本人は違いばかり見つけ出して主張している、
日本の個と西欧の個は違うのです、
日本の聖と西欧の聖は違うのです、
普遍性の追求、謂わば相対化は普遍主義ひいては科学の根幹をなすものであり、
その姿勢が欠如する日本人は致命的なのである。
相対化できないので、自分だけは常に特殊で例外、日本の常識は世界の非常識！
近代文明の観点からすれば日本が遅れているのは紛れもない事実である、
これは世俗化を経ていない聖俗未分離状態の社会からも、普遍性追求姿勢の欠如からも明白である。

俺が未開の証明というHPを立ち上げた時、
未開とは未だ開かれていないという意味ことから、未開封の封筒をダヴィンチのシーリングワックスで封印した画像を使用したのは、未だ伸び代があるという意味からだった。

小椋圭が銀行のNYC支店に赴任していた時本社が合併したことを歌ったという、
『少しは私に愛を下さい』
少しは私に愛を下さい
♪一度も咲かずに散っていきそうな薔薇が鏡に映っているわ♪
日本は未だ咲いてもいない時表現していた時代もあった、
今まで日本人は遅れと言わずに違いで処理しようとすると表現していたが、違いには違いないので、
遅れているので遅れていることにも気づかないのだと、どちらかと言うと遅れていることを認めたくないのだ、そもそも近代文明が西洋文明であることさえ認めたくないのだ！
結局未開だから理解できない、理解できないから未開のままなのである。

「元々輸入の学問はデカルト以降の社会に対応していて、日本の様な前近代、中世、未開のオカルトの社会には対応していない。」
と言い続けて久しいが、カントが始めてヘーゲルが完成させたと言われているプラトン思想の復興運動がルネサンス期のフリーメイソンの哲学でもあるネオプラトニズムであることからも、西欧の学説は普遍主義を前提としている事は明らかである。
結局西洋の学説は憲法に至るまで建前なのである。
然し乍ら日本の未開が証明されるとこの前提条件である日本の近代性が否定されてしまうのだ。
明治維新で西欧社会が一神論で動いてると知った岩倉具視の一行が現人神をでっち上げて何とか和魂洋才といって、富国強兵、殖産興業と軍国主義で何とか体面を保って来たものの、第二次世界大戦に敗れ、天皇が人間宣言しちまったものだから、その不満分子が日本会議なんてのを立ち上げて根拠のない全能感掲げ日本人無謬論を唱え出したってわけである。
日本人がすることなすことカルト化する、ロバートペラ曰く「日本人はマルキシズムさえも神道化する」何故なら、国家神道=現人神＝カルトだからである。

近代文明ひいては科学が普遍主義で構築されている以上、
人類普遍の原理を学んで理解するのが必須なのは変わらないが、
普遍主義が理解できない限り、違うものとして生きていくしかないのだ、
世俗化の過程を経ていない、聖俗未分離の状態で、
政教分離することもなく、宗教犯と政治犯が分離していない確信犯集団に政府を牛耳られたままで生きていくほかないのである。
かの阿部謹也先生でさえ、
「西欧の個と日本の個は違う」
「相手は12世紀から始めている」
「世間を壊すのは不可能です」と言い逃れた気持ちも、
実際は日本人が人類普遍の原理を理解できないことにあったのだ。
こう考えると西部邁氏が入水した気持ちがよく理解できるのである。

かの宮台真司でさえ、
日本の難点だ、劣等性だ、インチキな先進国だと論っても、日本の未開性に言及しない限り結局は輸入の学説で日本の社会を断罪することには変わりがないのよな、詰まりは憲法前文に謳われている人類普遍の原理が理解できない限り、世直しなんて出来ないってことだよ！

ちゃんとした社会がない、インチキ先進国だと言いつつ、社会学が存在し、おまけに社会学博士までいるのに、ちっとも社会が良くならないのはどうしてだって言ったジャマイカ、言わんこっちゃないとはこのことだよ、クズでカスで頓馬なのはどっちだ、輸入の学説で日本を断罪してるに過ぎないからだろ！

何故逃げる、日本人のやることなすことカルト化する、麻布出が右翼なのは判るがこれじゃガス抜きでしかないだろ、

結局転向か自裁の2択、ファッショかパヨクの二分法なのか？
現実主義という現実逃避、
反知性主義という情緒至上主義、
価値相対主義という御都合主義。