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教育メントレvol.21『自由をどう育てるか』

2学期から本格的に取り組み始めた、自己決定による選択型の宿題『自由学習』。
様々な現象が現れており、その過程で子ども達は試行錯誤しながら頑張っています。

この取り組みで見えてきた、3つの点についてまとめていきたいと思います。

1 自由を履き違えてまずはサボる

今日から仕事は自由です!やらなくて良い日があってもいい。やる量もやる内容も自分で選択して下さい。その代わり、利益は自分で出して下さいね。
となったら、皆さんはなんて言いますか?

子ども達に、今日から宿題は選択制の自由学習にします。やる量もやる内容も用意はしますが、自分で選択して下さい。その代わり、結果は自分で出して下さいね。
と言うと、『やったぁ!!』と言ってサボり出します。

2 試行錯誤する

当たり前ですが…
努力なくして結果が出るはずもなく、結果は散々たるものになります。
そして、その瞬間は凹んだり喜んだりしますが、その時にプロセスを振り返らせると、3つの道に分かれます。

① 振り返りをもとに、見通しをもって自己調整できる子
② 振り返れるが、次に何をして良いか分からない子
③ 振り返るが、次も変化もなく同じ失敗を繰り返す子

ここで間違いなく鍛えられるのは、メタ認知力です。
①の子は、現状に満足せずに努力して成功する自信を持ち始めます。
②の子は、現状に満足してませんが、やり方を学ぼうとします。質問してきます。
③の子は、自信過剰か諦めたか、責任転換しています。自分は『やればできる子だ!』と思っている様ですが違います。『やってないからできてない子』なんです。

3 自分の結果に責任をもつ

しかし、どの子も確実に自分の行動に責任を持つ様になりました。
「どうせ、やってもできないし…」
ではなく、
『やってないからできないんだな…』
という思考に変わります。

そうなれば後は…
知識を与え
経験を積ませ
心理的サポートに回る
支援をする

学校教育で大切なのは、自由をどう学ばせるかです。
だからと言って、放置するのが自由を育てる訳でもありません。
大切なのは、自己責任で自己調整して自己選択させる経験です。

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