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教育メントレvol.23『子どもが楽しむ強いる指導のやり方』

子ども達の自主性や主体性、選択型学校教育を最も大切にしている私が、最近のトレンドの真逆である『強いる指導』を通して、子ども達の楽しさと笑顔が増え、成長にどう繋げたのか。
整理できたのでまとめてみました。

110%の目標設定

これは全く意識しておらず、感覚的な成功ではありますが、110%の目標で達成可能な題材にしていた様です。
それに加え、「観客からの本物の拍手を貰おう」という目標のため、頑張れば結果が出るというシンプルな目標も良かったのではないでしょうか。

心理的安全性の熟成

これは、ずっと年間かけて熟成させている心理的安全性。教師も子どもも互いに言い合えるし、良いものは良い、悪いものは悪いと言えます。
人間関係が安定し、お互いに良い距離感がある証拠だと感じます。

選択できる自己決定

学校行事は強いていますが、何がしたいのか、どう表現したいのかは、自己決定理論をもとに選択していました。
最初はやらされていたことも、いつの間にか楽しくなり、最後は何も言わなくても努力し続けていました。
自己決定理論を基に、モチベーションを含めたメンタルサポートを担任が行うことが出来ました。
新しい形の学級担任の姿ではないかと考えています。

ジョハリの窓でフィードバック

どうすれば良い表現になるかは、子ども達と担任が一緒に話し合い、何度も繰り返して試行錯誤しました。
とにかく話すことで、指摘し合うことで、新たな気づきをもたらす。
自分が気付いていることも伝え、他人が気づいていることも伝えてもらう。
これは心理的安全性が大前提にあるから効果的でした。

強いるマネジメント

学校教育のブラック化が叫ばれて、何もかも子ども達に任せようという風潮に違和感を感じています。
では、今まで通りにビシバシいけばよいか?と言えば、それでは何の改善もありません。
世の中、ほとんど強いられることばかりです。
自ら好きで選んだ道ですら、強いられることだってあります。
そんな中で強いるマネジメント力を指導者が身に付けることで、強くしなやかな育成ができるのではないかと思っています。

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