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職場のALTが話したある一言

お盆明けのとある日。職場のALT(以後、先生と記す)の一言に感動した。
その先生は、8月初旬で職場を離れることになっていた。周りの職員は、感謝のメッセージを英語で伝えていた。
するとその先生も「渡すものがある」とのことで、少し待った。
すると手には菓子折りがある。そして一言。

つまらないものですが、、

そう言って手渡しで菓子折りを配っていたのだ。私は本当に素晴らしいと思った。なぜなら外国から来た人が「つまらないものですが、、」のような日本語特有の言い方を使いこなしていたからだ。

先日読んだ本にはこのように書かれていた。

日本のタテマエの一つは、・・・「謙遜」である。・・・謙遜とは、自分を相手より低い位置に置くということで、それはつまり相手と自分が対等でないということを示す、あるいはそのような「ふりをする」ことだ。
ポジティブに楽観した言い方が英米文化では普通だ。・・・「つまらないものですが」というような卑下をしたりしない。

『英語の思考法』ー話すための文法・文化レッスン より

外国の文化を受け入れることはすごく難しい。それは海外に行ったことがある人は感じたことがあるはず。
日本人でさえ難しいであろう「謙遜」の言い方を理解し、使っているということは、きっとたくさん勉強したり、日本語に触れてきたからなのだろう。

このように、自分の国と異なる文化を理解しようとし、一生懸命学んでいる人を見ると本当に尊敬する。
以上、職場で1人で、ジワーと感動していた私だった。では。


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