見出し画像

【アンテナ↔只本屋の交換日記③】なんで僕たちは学校を作ったんだろう?

拝啓

山田さん、お返事ありがとうございます。
先日お返事の中にあった、「いつだって学びは必要だし、学べる場所はもっと必要だと思う」ここにとても共感します。

恥ずかしい話、僕自身が学びのおもしろさに気がついたのは20代の後半なんです。そこから色々なものを取り戻そうと、多くの場所へ足を運び吸収するものを探しています。自分が学ぶ場所を探す立場になって感じたのは、「学ぶことができる場所があること」、そして「その門戸が誰に対しても開かれていること」。いつ、誰が、どんなタイミングでなにを学びたくなるかは本当にわからないですもんね。だからこそ、学びの場(そしてできるだけ楽しい)が開かれていることが必要だと思います。

そうそう、先日の山田さんからの質問は、「第1期を振り返ってみて堤さんはどうでしたか?」でしたね。第一期は講師の講義ももちろん面白かったんですが、受講いただいた方のアイディアの豊かさには驚かされるばかりで、彼らのアイディアに僕自身が学ぶことが多かったです。

中でもユニークだなと思ったのが、「人口が少ない島を集めた "ガチャガチャ" で、当たった島に移住する架空のプロジェクト」を冊子にした『しましま』というフリーペーパー。ネタが本当に秀逸で、架空の島をテーマにこれまた架空の人物やお店を紹介したりするんですが、これが実際にありそうなんですよね。というかこの "島ガチャ" 自体がそのまま行政と一緒にできそうなアイディアで、「夢があるな」と思いました。

その他、印象に残っているのが「自らがデザイナーになるまでの道のり」を綴った、『DESIGNER』というフリーペーパーです。山田さんがよく相談にのられていたので覚えているかとは思うんですが、これを作った方は途中までなにを作られるか本当に苦戦されていましたよね。デザインをしたことも、取材もしたことがないと悩まれていた方が、自分の素をさらけ出して夢への最初の一歩を踏み出す。その瞬間に立ち会えたと思った時には本当に言志の学校をやってよかったなと思いました。僕たちより少し年上の方だったんですが、夢に遅いもなにもないなと改めて勇気づけられました。

なんか書いていると「もらったもの」ばかり思い出しますね(笑)。そう思うと「教える」、なんておこがましい話かもしれません。僕たちは場所や機会を用意する、そして参加してくれた方と楽しみながら新しい扉を一緒に開いてみる。第二期もそんな場所にできればいいなと思います。

山田さんは、「言志の学校の第二期にどんなことを期待されていますか?」。よかったら教えてください。

では。


アンテナ編集長:堤 大樹


▼言志の学校 第二期 募集要項
https://kyoto-antenna.com/post-29096/

▼言志の学校 第二期 申し込みフォーム
https://peatix.com/sales/event/644686/tickets?ticket_1292883=&ticket_1292884=

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?