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アクエリアスの自意識

えっと、スポーツ飲料の話ではありません。“アクエリアス”とは、“みずがめ座”のことです。
十二星座のことは皆さん少なからずご存じかと思います。誕生日によって(誕生日に太陽が空のどの星座上に位置していたかによって)、12種類の星座に分類する占いです。私の誕生日は1月で、みずがめ座に該当します。
幼い頃、初めて自分がみずがめ座だと知った時はとてもがっかりしました。なぜなら私は“みずがめ”を“水亀”だと思ったからです。

「は?亀とか。格好良くも可愛くもないじゃん、最悪」

という具合で。(亀の皆さんごめんなさい)
その後、“みずがめ”が“水瓶”であることを知って更にがっかりしました。

「え?て言うか生き物ですらないし。瓶って何よ?壺なの?」(瓶の皆さんごめんなさい)

ところが、今、私は自分がみずがめ座であることに大変誇りを持っているのです。十二星座を見渡すと、中には“おとめ座”“ふたご座”なんて可愛らしいものや“いて座”“さそり座”などのちょっと格好良いものもあります。でも今はこんなにも地味なみずがめ座が一番好きなのです。世の中には沢山の十二星座占いの本が流通していますが、みずがめ座の占いにはよくこんなことが書いてあります。

【みずがめ座のキャラクター】
ユニーク(唯一無二)。思考の星座で、正しさを求める。
みずがめ座の人々は常に精神的な自由を持っていて、何でもゼロから自分で考えようとします。人の意見を鵜呑みにすることなく、自分の頭で物事を捉え、理解しようとするのです。

【みずがめ座のキーワード】
自由/友情/平等/流行/メカニズム/合理性/ユニセックス/宇宙/飛行機/通信技術/メタリック/スカイブルー

もうね、最高。私が「こうあるべき」と思っている人格まさにそれ。合理性?飛行機?スカイブルー?大好き。よくやった亀よ。いや、瓶よ。お前マジいいやつ。

実は私は占いなんてちっとも信じてはいないんです。血液型占いとか「人間がたった4種類に分けられるわけないだろバーロー」って思っているし、手相だの何だのを見て30分5,000円、みたいな占い師には今までもこれからも絶対お世話になることはないでしょう。非科学的で根拠が無さすぎるし信用する理由がありません。そのお金で映画を観てCDでも買った方が圧倒的に有意義です。
ただ十二星座占いだけは、信じている訳じゃないけれどとても好きで、つい本も買ってしまうのです。みずがめ座についての記述を読むと「あなたはあなたが望むような人間ですよ」あるいは「あなたが望むような人間になれますよ」と肯定されているような気がします。自分で考え理解できる人、客観的に物事を見られる人、流れに左右されず、公平に、正しいものを判断できる人…。こんな根拠の乏しい占いなんかに寄りかかってそれこそ合理性に欠けると言えばその通りなのですが、ホラ、こういう気持ちってさ、理屈じゃないじゃん?(自己矛盾)

結局、自分がそれによって少し前を向けるなら、信じていてもそうじゃなくても大切にすればいいんだろうなと思います。血液型占いも高額な占い師も、結果それを聞いた誰かが少しでも生きやすくハッピーになるのなら、私にそれを否定する権利はありません。
ということで、皆さんもよかったらご自身の星座のことを少し調べてみてください。信じられないかもしれないけれど、きっと悪い気はしないはずですから。

キャシー(@cathyletter

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