アンティークきものに萌える

アンティークきものって、ご存知ですか?

「古い着物のことでしょ?お母さんたちが着ていたみたいな」

惜しい!

古い着物であることは確かなんですが、多分お母さんが着ていた時代ではアンティークになりません。

アンティークきものとは、お母さんたちのさらにおばあさん位、戦中・戦前に作られたものをさします。

なので昨今フリマアプリでもいろんな着物を売っていて、「アンティーク」と銘打って出していらっしゃる方もいるようですが、出品している写真をみただけで、「これはアンティークではないやろ」ってのがごろごろしています。

ちなみに戦後、昭和中期位までのものをヴィンテージきものと呼びますが、おそらく「アンティーク」として売っているものの多くはこっちのヴィンテージの方です。(もちろんちゃんとした着物の古着屋さんや古物商の人は戦前・戦中までのものをアンティークきものとして売っていると思いますが)

アンティークきものは着物女子に人気があります。

色、柄、発色、手触り。

それらが今の着物と確実に違うのです。

アンティークきものとして今も残っているものは作られた当時も最高級のぜいたく品だったわけですから、質がいいのも当然。

そして大正~昭和初期という時代は洋風文化も取り入れられ、デザイン的にも古典とモダンの融合、技術的にも進歩し、富裕層が存分にお金をかけた豪奢でセンスのある着物が作れた時代なのです。日本文化の粋をぎゅっと集めたかのような美しいきもの。

もちろん、庶民には高嶺の花・・・。

私がその時代に生まれていても、このすばらしい着物を着れる確率は1%もなかったでしょうね~。

ところが今は!

着れるんです!

買わずにレンタルで!

うちの店・菊花房ではもってないですけど。すいません。
(菊花房のお着物は、どなたでも気軽にレンタルできるよう洗えるものにしています。といっても地紋が入っていたり、縮緬風の生地になっていたりと正絹のものとパッと見区別のつかないものを揃えています。)

(↑は菊花房の訪問着。これなんか、ぱっと見アンティーク着物にも見えます。人生のイベントごとでしか着物を着ない方にも、着物好きな女子にも着ていただいています。)

話をアンティークきものに戻しますと、先日たまたまInstagramでフォローしたかわいい着物をアップしているお店がありまして。

写真からも「質のいい、センスのいい着物をアップしているな~」と見ていました。

山梨にあるアンティークきものレンタル ゆめやさん。

着物好きがひしひしと伝わってくる、インスタにしては長い文章。

ときおり着付けの写真にちらっとでてくる、年輪を感じさせるしわのある指。

好きだわこの人、そう思いました。

「♡」をしょっちゅうつけていましたら、ある日ゆめやさんから提携のご案内が来たじゃないですか。

提携?何のこと?

そう思いながらウェブをよく見ると、山梨にあるゆめやさんは全国にそのアンティークきものを貸し出ししていまして、その代理店じゃないですけどお客様に試着をしたり、貸し出し業務の代行をする店を随時募集・提携しているそうなんです。

あの美しい着物が京都でも着れるんだ!!

例えば下鴨神社の結婚式。

法輪寺の十三詣り。

平安神宮近くでの成人式。

上賀茂神社の七五三。

映えるわ、絶対。萌えるわ、確実に。

とすっかり妄想モードです。

早速提携申し込みをし、提携パートナー店として登録しました。

ただいまゆめやさんは提携店に貸し出す画像資料を作成中とのことで、また資料を送っていただいたら順次SNSなどでもアップしていきたいと思います。

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小松英恵

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