先日、京都市役所へ向かう用事がありました。地図で京都市役所の位置を調べると、すぐ前には本能寺があるではないですか。
あの「変」が起きた本能寺ですよ。
というわけで、「本能寺の変にまつわるツアー」を組んでみました。

本能寺

本能寺は、法華宗本門流（ほっけしゅうほんもんりゅう）を統括するお寺になります。

本能寺は消失のため何度も建立しており、現在の本堂は7回目の再建だそうです。

再建の際に場所の移転もあったため、「変」があったときと現在の地は異なるところになります。「変」があったのは、このあと向かう「本能寺跡」の付近です。

何度も消失したため、火（匕）が2つも入る「能」の字を嫌い、

と書かれてます。「能」のつくりの部分が違いますね。

信長公が祀られてる信長公廟と、その奥にお墓があります。

本能寺跡

本能寺跡と思われてたところに石碑が2つありました。

「思われてた」というのも、よくよく調べてると「変」が起きた時の本能寺は別の所にあったからです。
京都市埋蔵文化財研究所の発掘調査によると、京都市中京区柳水町だったようです。

これらの石碑は、住所でいうと元本能寺南町（もとほんのうじみなみちょう）にあるのでそれっぽいですが、発掘調査前に作られたのでしょう。

妙覚寺（みょうかくじ）

妙顕寺（みょうけんじ）の僧であった日実が、意見対立で寺から離脱し、建立した寺院です。

信長公は、京都へおいでの際は妙覚寺に泊まられていました。
京都へ20回以上来られてて、本能寺に泊まったのは3〜4回だったそうです。
その本能寺に泊まってたタイミングで「変」が起きました。
もしかしたら、「妙覚寺の変」になってたのかもしれません。

妙覚寺も移転してたそうで、信長公が泊まってたころの妙覚寺がどこだったかを探したのですが、わかりませんでした。
二条衣棚（にじょうころものたな）にあったらしいので、地図を見ると上妙覚寺町と下妙覚寺町があります。
その辺りだったのでしょう。

建勲神社（たけいさおじんじゃ）

信長公の功績をたたえ、明治天皇の命により創建された神社になります。

拝殿の先に本殿があるのですが、本殿の前には賽銭箱や参拝の際に鳴らす鈴などがありません。
はてどうやってお参りするのかしらと、社務所の方に伺いました。
拝殿の前にお祓い棒がおいてます。（お祓い棒は、神社で神主さんがお祓いのときに振り回す白い紙を棒で挟んだアレです。）
拝殿でお祓い棒を左→右→左と振り、本殿前で二礼二拍手一礼をすれば良いとのこと。拝殿前で全部こなすのもOKと。
自分でお祓い棒を振り回す日が来るとは思わなかった。

正式には「たけいさお神社」ですが、「けんくん神社」と親しまれています。
そのため最寄りのバス停も、「けんくん神社前」となってます。
バスでお越しの際「たけいさお、たけいさお、たけいさお・・・」とつぶやいてると、乗り過ごすことになるでしょう。

標高111mの船岡山の上と少し高い位置にありますので、市内が一望できます。

One more thing

京都市の一番の繁華街の四条通の下には地下通路がありまして、そこにはマリオワールドがあります。

京都駅からの行き方

本能寺

京都市地下鉄を乗り継いで行きましょう。
烏丸線（からすません）で京都駅から烏丸御池駅へ、東西線（とうざいせん）で烏丸御池から京都市役所前駅へ向かい下車すればすぐ本能寺です。

建勲神社

京都市バスの205乗車が良いです。途中金閣寺があるため、乗客は大変おおございます。

妙覚寺

京都市営地下鉄烏丸線（からすません）乗車し、鞍馬口駅（くらまぐちえき）下車、徒歩10分程度で到着です。

マリオワールド

京都市地下鉄烏丸線（からすません）乗車し、四条駅下車してください。
改札出てそのまま東へ向かうと、いつのまにかマリオワールドです。

以上、京都ノートでした。ほな。