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身分感覚と「紅楼夢」【新人読書日記/毎日20頁を】(54)

「中国ジェンダー史研究入門」、201〜220頁、読了です。

本章では「身分感覚」が論じられています。触れられている「女子教育」と「上流階層の女性」の節から、『中国四大名著』の一つである「紅楼夢」を思い出しました。清代中期に曹雪芹と高鶚より、書かれた小説で、上流階級の賈氏一族が繁栄の極みから没落するに至るまでの流れにそって、貴族と庶民の男女を描いたストーリーです。登場する貴族のお嬢さんたちの、詩文の才は感服のほかなく、その人格と学識が下層階級の侍女のそれと対比となり、いわゆる「身分」の差が興味深いです。


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