京都ひかり天文台

「宇宙×◯◯」であしたを明るくする宇宙の知見を発信します!

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京都ひかり天文台について

2023年4月26日公開 2023年7月31日最終更新 文責 京都ひかり天文台代表 〇〇〇〇 1 京都ひかり天文台とは 「あした話せる宙のはなしを」をメインテーマに、2023年4月26日に活動を開始した、宇宙に関する知見を発信する団体です。メンバー全員が星のソムリエ京都出身の準星空案内人です。「ひかり」には、どんなに小さな知識でも誰かの明日を明るく照らすという意味と、Webを母体とすることでどこにいても人と情報をつなぐことができるネットワークという意味が込められています。そ

    • 活動報告

      2023年5月28日公開 2023年9月24日最終更新 文責 京都ひかり天文台メンバー 騎西健太/きさいけんた 1 宇宙に関する知見の発信2023年 5月6日  日本の天文学のはじまり 〇〇〇〇#1 5月13日 人の代謝と星の代謝-分解における共通点と相違点 騎西健太#1 5月20日 星座とワインのつながり 吉村美音#1 5月27日 宵の空を見上げて 〇〇〇〇#1 6月17日 科学の伝え手として 騎西健太#2 6月26日 オーロラ 吉村美音#2 7月9日  天文学で有

      • 星の呼び名から空を見上げる

        皆さんは「星」という言葉を聞いたとき、 どんなものを思い浮かべるでしょうか? 太陽、地球、月、ベガ、デネブ、アルタイル。 流れ星、望遠鏡、星に願いを、きらきら星。 その他、小説や映画などなど… ここまで挙げたもの以外にも「星」という言葉から連想されるものは 人によって様々かと思います。 まず、私たちの住む星。地球は太陽の周りを回る「惑星」の一つ。 他には金星、火星、木星、土星などがあります。 月は地球の周りを回る「衛星」という星の一つです。 地球の衛星は1つだけで

        • 「伝わる発表」をしたい

          2023年8月10日公開 2023年8月10日最終更新 京都ひかり天文台メンバー 騎西健太/きさいけんた 1 本稿の目的 京都ひかり天文台は、宇宙科学関連の知見を一般の人々へ伝える役割を担うとともに、知見の発信を通して人々の暮らしに貢献することを目的に活動しています。科学の伝え手としてこの目的を達成するためには「伝わる発表」が必要です。では「伝わる発表」をするには何が必要でしょう?本稿では著者の考える要素として、①自身の発表内容に関心をもっていること、②物語を語ることの2点

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        京都ひかり天文台について

          天の川

          天の川とは  白くモヤがかかったように見える光の帯で、2000億個もの星の大集団です。  その大きさは10万光年で、「棒渦巻銀河」という数千億個の星が渦巻き、中心部が棒のように伸びたタイプの銀河です。  地球を含む太陽系は、この天の川銀河内に存在しています。私たちが見ている天の川は、銀河系内部から眺めている天の川銀河の姿なのです。  天の川といえば七夕ですね。七夕といえば現在の暦の7月7日ですが、2023年の「伝統的七夕」は8月22日です。「伝統的七夕」とは、旧暦の

          宵の空を見上げて

          はじめまして。読み始めて頂きありがとうございます。 いきなりではありますが、最近、空を見上げることはあるでしょうか? 日々、色々なことに追われていたり、こうして画面を眺めていることも多いと思います。 また、空を見上げたとしても、華やかな街明かりや、背の高い建物があってなかなか見つけられないなんてこともあるかもしれません。 ですが、星の名前やその時期にどんな星がどのあたりに見えているか、というのが分かると案外街中でも星を探すことができます。 最近は日が延びてきて、仕事やお

          宵の空を見上げて

          天文学で有名な『明月記』って?

          突然ですが、この図は何を表しているか分かりますか。 火星の公転軌道と木星の公転軌道の間には、小惑星帯と呼ばれる小惑星の公転軌道が集中している場所があります。 この図は、小惑星帯にある小惑星のひとつ、9892番星の「Meigetsuki」の公転軌道を示した図です。 1995年12月27日に小林隆男氏が発見した、直径わずか3.6kmの小惑星。2022年6月に京都情報大学院大学教授の作花一志氏が、『明月記』から着想して命名しました。 『明月記』とは、鎌倉時代に成立した藤原定家に

          天文学で有名な『明月記』って?

          オーロラ

           オーロラとは何か、その正体をご存じでしょうか。神話では、地上と天空を結ぶために神がかけた橋だと考えられていました。空に広がる謎めく光『オーロラ』ですが、その正体は少しずつ解明されてきています。 ◎オーロラとは  太陽から放出された太陽風が地球の大気圏に突入したときに発せられる光のことです。発生の仕組みはいまだ解明されていません。 ◎オーロラの種類  形はさまざまに変化します。最もよく知られているのはカーテン状オーロラで、縦にヒダがあり下緑の形がはっきりしているという

          科学の伝え手として

          2023年6月17日公開 2023年7月10日最終更新 京都ひかり天文台メンバー 騎西健太/きさいけんた 1 本稿の目的 京都ひかり天文台は、宇宙科学関連の知見を人々へ伝える「科学の伝え手」の役割を担うとともに、知見の発信を通して人々の暮らしに貢献することを目的に活動しています。我々の特徴は、メンバー各々の強みにもとづき宇宙関連の知見を発信することです。本稿では、京都ひかり天文台及び著者が、どのような思いのもと活動しているのか発信することを目的とします(図1)。 2 京都

          科学の伝え手として

          人の代謝と星の代謝-分解における共通点と相違点

          2023年5月13日公開 2023年6月23日最終更新 京都ひかり天文台メンバー 騎西健太/きさいけんた 1 星にも代謝がある? 代謝とは、あるものが創造され、分解され、そして創造の材料に再利用されるという循環型の活動を指します。人の細胞内ではタンパク質の代謝が日々活発に行われていますが、実は星(恒星)にも代謝が存在し、星が生まれては、死に、そしてその構成物質が新たな星の創造の材料として使われるという循環が繰り返されています(図1)。本稿では、人と星の代謝における分解段階を

          人の代謝と星の代謝-分解における共通点と相違点