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湖北、冬色の日々

ほぅ――と、言葉を無くして、今朝も、我が家の窓から雪景色を見つめていました。
木之本は、今が一番美しい季節かもしれない。
この街のどこにいても、清廉な白のベールをまとった山並みが見える。


新年早々から、京都や神戸へ、仕事で泊りがけで往復する日々が続いていた。せわしない出張から帰る度に、白銀の山々に迎えられ、心が静かに震えた。

雪がすべてを覆い隠した街道の景色は、歴史の武将たちが眺めていたものと、さほど変わっていないかもしれない。


時に、しんしんと降りやまぬ雪。その美しさに、怖さが潜んでいる。自然への〝畏怖〟――。

雪には、色んな降り方、積もり方があること。つららは、どうやって出来ていくのか…等々、いまだ新鮮味のある雪国の生活。飽きずに雪の観察を続ける日々。

夏に、庭師さんがキレイさっぱり木々を剪定しつくしたのを、切り過ぎじゃないかしらと嘆いていたけれど、この雪に耐えうるためだったのかと、庭の植物たちの逞しさを目の当たりにする。

毎朝、ちょっとわくわくしながら、窓を開けるのも日課。
我が家の軒先で、伸び行くつららの成長を見守っている。
地元の人によると、家の中が温かいほど、つららは成長していくらしい。誰も住んでない家の方が、つららは出来にくいのだとか。

「つららは狂気(凶器)」。

またある日、大雪警報で目覚めた朝、かさ高く積もった雪に面食らった後は、白銀の世界に息をのみました。

そして、覚悟していた、人生初の雪かき。
引っ越した当初、玄関に備えてあった大きめの雪かき道具に驚いたけれど、さっそく大活躍。汗だくで夢中になって、玄関の雪をどけ終えると、実に清々しい達成感。

達成感はつかの間、数時間たてば、玄関は元通り…。
今年は特に雪が多いようで、ほおっておくと、かなりの量になるので、こまめにやる方がいいと学びました。
大雪の日、頻繁に家の前を通ってくれる除雪車には、心から感謝を込めた眼差しを送る。

めげずに雪を楽しもう!
思い立ったが、かまくら造り。
思わぬところで、子どもの頃の夢を叶える。

何度か温かい日もあって溶けそうになりながらも、数週間経った今も、未だ我が家の庭に健在。
ふんわりと雪にコーティングされて。

去年、あれだけ待ち遠しかった春。

今年は楽しむこと多彩かな、湖北の冬。


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