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京津畑日記 第39週 3月29日〜4月4日

自伐型林業を通して山と経済の循環を起こす山守を目指しています。
改めまして2023年7月に広島県広島市から岩手県一関市大東町に移住。地域おこし協力隊のMです。
今週は、林内作業車で集材、京津畑で作業道作り、除伐と玉切りなどです。
それではどうぞ。

3月29日(金曜日) note、借家の荷物片付け、年次報告書作成

事務作業に従事した。

3月30日(土曜日) おやすみ

東山町にある「賢治と石のミュージアム」へ。昨年2023年の一関市視察で訪れ半分しか見れず、今回は宮沢賢治も働いていたと言う石灰工場の中を視ることができました。

3月31日(日曜日) 事務作業

年度納めの報告書など作成した。

4月1日(月曜日) 市役所へ、林内作業車で集材、チェーンソーメンテナンス受け取り

令和5年度の報告書などを市役所へ提出。

研修林の切りっぱなしを片付け、集材をしました。協力隊3人で実習の振り返りをしながら林内作業車を動かしました。

エイヤッと刺しても、上手くトビが刺さりません。
息の合わせ方、とびの使い方、修行中。

重力に従って下に落とすのは、ストーン!と楽に下ろせますが、危険も感じます。幸いに横に倒した木がストッパーになって滑っては止まり、滑っては止まってくれます。

林政アドバイザーも駆けつけてくださり、搬出材について教わりました。

1、建築用材
2、合板用材
3、パルプ用
4、バイオマス用チップ材
上記は機械のサイズに合わせる感じ。

以下は自分たちの工夫次第
5、薪
6、家具

帰りに一関森林組合へ、メンテナンスから戻ってきていた愛機を取りに行く。簡易的なフィルタ、スパークプラグ、エアークリーナー、キャブレター調整で済みました。

4月2日(火曜日) 地震、やまあい工房さん、作業道作り

朝4時23分 地震の揺れで目が醒める。

午前、やまあい工房さんのお手伝い。
いつも美味しそうなお弁当。

清庵弁当 真ん中は椿もち

午後、京津畑の山をバックホウで作業道作り。
道幅が狭く前に進むしかないので、集中して取り組めます。

交代の待ち時間に林内をゴソゴソ。土の栄養を作ってくれる糸状菌の菌ちゃんを見つけました!昨年の夏に引っ越してから、バタバタとしていましたので今年は畑をやりたいです。フー(鼻息荒く)

長ーく糸を伸ばして少しくらいの力では千切れません。

4月3日(水曜日) タイヤ交換、借家片付け、作業道作り

朝は肌寒いですが、庭の寝雪(解けない雪のことだそうです)になっていた雪もようやく姿を消しました。タイヤ交換に行ってきました。贔屓にしていた整備の方が、なんと独立されて退職なされていました。喜ばしいことですね。彼に会いに行ったのですけど。笑
そして釘踏んでパンクしておりました。きっちり直してもらいました。

昼まで、借家の書類などの整理。(個人情報のため写真なし)

昼からは、昨日のつづきバックホウで作業道作り。
どのようにすれば良いかわからなくなり、妻と相談。手順の確認しながら、じっくり取り組みました。

バックホウ約1台分作業道をつけました

4月4日(木曜日) 集落の除伐と玉切り、移住検討者、そして水

午前中、復習と振り返りと実践。
集落の除伐作業。協力隊3人で意見交換や道具の貸し借り、見守りなど。

木を寝かせる方法は無尽蔵になります。その中でMはチェーンソーという刃が剥き出しの道具を選んだのでした。相手をしてくださる木はMよりも長生きだったり、ひねくれていたり、枯れ倒れていたり様々です。

除伐は枯れ木の処理もいたします。

どれもこれも初体験。昭和歌謡で前川清氏が歌ってましたね。(高校生には通じないだろうけれど)

午後は移住希望者が自伐型林業に興味があると言うことで、山がっこでご対面。ちびっ子を連れたご家族でした。

初めて見るチェーンソーを妻が説明している図


遠くからありがとうございました。いつでも追加の質問受け付けます。

夕方、同じ京津畑に住む加藤隊員が「水の出が悪い」と言うことで、貯水槽までついて行かせてもらいました。

家から山の中650mほど歩くと、昭和48年に作られたコンクリート製の貯水槽がありました。雪解けの季節は、泥や葉っぱなどが詰まりやすいようです。

過酷な生活に思えて、写真は1枚だけあげます。
貯水槽をブラシできれいにした後、ビニルを巻いた木の栓でで口を塞ぎ水が溜まったら、2箇所の空気ぬきをします。

空気を抜いているところ

加藤隊員、気の毒に思えてなりませんが、本人曰く
「電気代がかからないから」
だそうです。すごい人です。

おまけ

移住をお考えのあなたに
Mが大切だなと思うこと、感じたこと
「飲料水」の確保
意外ですが、田舎は上下水道が整備されていないところもあります。
空気、水、住まい。
Mの家にも除菌気をつけなければ、飲料水になりません。
田舎にきて澄んだ水があると思ったのに、人には飲めないなんて、ショックでした。
諸々整えるのは時間がかかります。基礎を作るまでが大変なので、根気が入ります。基礎ができていれば、意外と楽にクリアできることもあります。
ご参考になれば嬉しいです。

今週も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

来週は、作業道作り、集材、玉掛け講習など
どうぞお楽しみに!

妻も同じく一関市地域おこし協力隊員です。ご興味があればこちらのnoteもぜひご覧ください。小さな女が小さな林業をするまでの経過観察ができます。

https://note.com/kyotuhata_r/


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