見出し画像

京津畑日記 第31週 2月2日〜2月8日

今週は、氷で、、、定例会、伐倒造材研修など。
気温はマイナス。気分は春先。立春を迎えましたね。
改めまして広島県から来ましたMです。
雪が少なくて、今年の稲は育つのか、水が無くならないか心配ですが、できることをやっていきます。
それではどうぞ。


2月2日(金曜日) 頭を打つ、月例ミーティング

数日前に作った雪囲い(やどず)。素人が作るため甘く、東北の強風には敵わずだった。雪も降ったようだし、研修も始まるから直しておこう。そう思いました。

後ろの合歓木も強風で育ったため斜めに傾いているのかと思う。

補修が必要だと片手にドライバー、片手にペンチを持って轍の間を歩くと、雪が薄ら積もり、氷を隠していました。あっと!受け身を取れず頭が宙を舞う。


しばらく痛みで動けず。数分して起き上がると、自分の体温で体の位置がわかりますね。なんだかドラマにある死体の痕跡のようです。

よく見るとドライバーの真上、氷が割れています。

午後から、月例ミーティング。
・来期令和6年度の自伐型林業活動について。
・一関市でのモデル林に育てていく。
・某所カフェ視察、お話。
・大阪で行われた移住マッチング・フォーラムについて。
・岩手県事例発表会での協力隊の動きを参考に、もっと動いてもいいのでは。
などなど

夕方、念の為、脳のCTを撮ってもらいました。特に異常はなく、安堵しました。(先生は80歳オーバーで耳が遠い様子。目は見えているの?と妻の怖い一言。。)後頭部を強打した瞬間、思いっきり噛み合わせたせいで顎が痛みます。もちは食べれます。笑

2月3日(土曜日) 伐倒造材研修

講師の原田勤先生。奈良県吉野から来られた、やらかいにっこり笑顔の関西訛りの先生です。7月のチェーンソー安全教習以来です。

一関市有林にて
つるが効いて下方向に割れが生じる

Mも伐倒に挑戦しましたが、自分のポジション取が上手くなかった。

ポジションが良くなかった

受け口の接点より外、写真右に位置している。自分よりも奥側が切りすぎ。もっと左に体がなければ、奥のつるが先に無くなって倒したいところよりも左に倒すことになる。

講習内容 羅列
・雪、水が谷に貯まるところは間伐率を下げる。
・木の動きが観察でき、予知ができる人は成長早い。
・木は凍らないために水を上げない。秋冬
・受け口、追い口による段を作る事で、伐倒したら後ろに飛ばない。
・手の力が疲れて、足の怪我を引き起こす。
・数ミリの歪みが大木になると大きな歪み
・テンションがかかったら傷口を広げる。上(下)が挟まれない。
・受け口角度。30、45、60°との違いを観察。
・斧目を入れるのは、強いつるだから取っている。
・張根は強いツルになっているから利用する。
・軽い木、倒れてくれない。重みがあるからツルを引きちぎる。

2月3日節分でした。旧正月前。目的は一年の厄を祓い、無病息災を祈る。巻き寿司は手段。

2月4日(日曜日) 伐倒造材研修

チェーンソーの仕組みの解説。
バーの長さを14インチ、16インチと燃費や樹木の太さで変える。
温暖化になりキャブレター(燃料が爆発してエネルギーを得るところ)が、熱くなりやすい。

Mのチェーンソーはゼノアと言うメーカーを使っているのですが、目立ての時は10°下げる。と妻に言われていました。なぜか今回初めて耳に入ってきました。笑

伐倒
・木の寝かせ方を想像する。伐倒方向が凹凸ならシーソーになってしまう。根本に近い方が良いのか、少し高い方が安全に寝かせられるのか。木と周辺を観察する。
・ツルを効かせるには諸条件が違う、その木の状況を判断し、教科書通りの10分の1ではないツルも考慮する。

・太い木はつるが残せるが、細くて背高い木の方が難しい。
・かかり木になる時間。対して受け口を木から離れて見る時間。どちらが効果的な時間の使い方か。

原田先生の定義する伐倒の上手は人
ツルを残して木を割らない人

吉野の檜は商品価値が高い。山主さんに損させてしまうことになる。

本日Mの伐倒した木の長さは約23mでした。メジャーテープが届いたので、計りたくなります。

2月5日(月曜日) 伐倒造材研修

ロープワークの練習。基本のもやい結など。


伐倒現場では結めは伐倒した時に天を向くように作る。地に着いたら木に挟まれてしまい結び目が解けないから。ずらして結べば、木を回すことも可能。

木を観察する。切った木がどのような動きをするのか。

テンションが効いていない所で切る。

テンションが効くとチェーンソーは挟まれる

木の角度に、体を持っていく。自分本位では無い。

木に対して体も傾けてチェーンソーを垂直に入れる。
スリットを何本か入れテンションを抜く。

柱にしない木であれば、切れ目スリットを入れることでテンションが抜け、挟まれなくなる。

以上、研修内容でした。
その後、モデル林整備を兼ねてツルがらみや細い枯れ木など、隊員と原田講師、ベテランの高村さんで30分ほど行いました。

汗だくになりました。

2月6日(火曜日) 伐採契約書、チェーンソーメンテナンス

集落で伐採を頼まれたので、契約書を作らせていただいている。難しいのは、初めてな事と市に提出する書類作り。自伐型林業の場合は、契約内容もその都度変わるから先駆者にお聞きしてみることにする。

チェーンソーのメンテナンスを兼ねて、家の周りのヤブ払い。


夜、図書館に本の返却へ。フロントガラスが雪で汚れていたからワイパーで擦ると!

ウォッシャー液が凍ってしまいました。面白い現象ですね。気温はマイナス5°。納得です。一応凍らない液を入れていたのですが、配合が上手くなかったようですね。

2月7日(水曜日) 事務作業、JOIN動画


昨日に続いて伐採契約書の直しや会計書類関係など。

全国の地域おこし協力隊向けの動画を観る。
協力隊の仕組みを知るほどに、ほんっっと、うちの担当は、とても良く仕事をされているのだなあと感心する。我々隊員にも力を入れてくださる。ありがたいことです。

こいつらと組めて良かった!

と心の底から思ってもらおう。自伐型林業を励む。里山整備をはげむ。

2月8日(木曜日) 事務作業、バックホー整地

パソコンが思うように動かずフォルダ、ファイルが見当たらない。午前中から行いたかった整地作業。

昼からバックホーの練習場所だった大東体育館の整地。ここは掘ると硬い大きな岩がゴロゴロ出てきました。40年前に体育館が出来て、放置だったエリア。おそらく切土なのではないだろうか?岩が整地の邪魔をしてくれます。(後日談、盛り土にした際に岩も入れたのだろうと言うことでした)

まだ坂になったところが残っています。

なるべく平坦に、と思っても思うようにならず。

岩を地面に埋め戻したい
夕焼けが綺麗です
ちょっと気になる、垂れの後。

おまけ

後頭部を強打したけれど、たんこぶもできず異常がなかったのは、氷の方が割れてくれたせいですかね。アゴはまだ痛みます。泣

そして令和6年度も協力隊を募集するそうです。
・自伐型林業を考えている方
・協力隊への募集を考えている方
・個人事業主として今後やっていきたい方
・岩手県が好きな方(妻です笑)
・一関市がどこか知らなかった方(Mです笑)
フォーラムの様子がご覧になれます。ご参考にどうぞ。

https://www.youtube.com/watch?v=CbSoVnx5l3g&t=3068s

今週も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

来週は、ほぼ自伐型林業の作業道研修です。
どうぞお楽しみに!

妻も同じく一関市地域おこし協力隊員です。ご興味があればこちらのnoteもぜひご覧ください。小さな女が小さな林業をするまでの経過観察ができます。

https://note.com/kyotuhata_r/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?