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活動まとめ 1月19日-1月25日


研修準備

1月19日
翌日からの研修の準備をしました。
すぐに暗くなってしまうので、早めにチェーンソーなどの道具の確認と軽トラへの積み込みを済ませました。
まだ主人も私も風邪が治っておらず、体力回復と温存のために早めに床に就きました。

自伐型林業研修(釜石)

1月20日
昨年末に引き続き、東北広域森林マネジメント機構の三木真冴さんご指導のもとに、釜石市で自伐型林業研修が行われました。
バックホーでの作業道作りの現場まで、既にできた作業道を歩きながら、地形によって地力が違う事、地力は木が育つ上でとても重要な事、倒木の利用方法や景観の整え方などお話されました。
作業道作りの現場では、伐倒する人、周囲に落ちた太い枝などを取り除く人、既に倒してある木を玉切りする人、けん引する人に役割分担して作業を進めました。
1本目に伐倒する木は太くないのですが枯れ木なので、腐っていて途中で枝や幹が裂けたり折れたりする危険があるため、通常の受け口・追い口の割合ではなく、様子を観察しながら、ロープでけん引しながら伐倒作業を進めました。
2本目は高く太い木でしたが、経験のため私が名乗りを上げ、切らせていただきました。
受け口を、倒す方向に合わせながら作っていくのですが、なかなか思い通りに切れず、何度も三木さんに習って手直しして、最後は三木さんにも手直ししていただきました。そして追い切りをしていったのですが、チェーンソーが水平に持てていなかったため切り口がどんどん下がり、受け口の水平部分とほぼ同じ高さになってしまいました。これでは木を倒すのに重要な「ツル」がきかず、思った方向に倒す事はできません。
加藤隊員のけん引の力で何とか狙った方向へ倒れたので一安心でした。何度か三木さんの手直しがあったものの、介添え無しで木を倒したのは初めてでした。やはり、実際に自分で経験してみると様々な改善点が良く解ります。これから経験を積む機会を増やしていきたいと思います。

何度も手を止め確認しながらの伐倒でしたが…
「ツル」が殆どきいていない状態でした。


木を倒した後は、バックホーで抜根をしました。
まだ掘る操作が思うようにいかず、また、強く張った根に力を持って行かれて車体が揺れるため、転倒しないかの恐怖心でなかなか進みませんでした。根がどのように張っているかを理解して、どこを掘れば良いのかを教わりました。

車体が揺れる度に恐怖心が募ります。

雨の現場見学と座学

1月21日
朝から強雨だったため、作業道作りの実践はできませんでした。その代わり、作業道をどのように水が動くのかを観察できる良い機会となりました。
幹線と支線が交わる場所は水が集まってくるため溜まりやすいようでした。水は谷側に逃すように道を作っていきますが、実際に水が流れる様子を見る事で、修正点も見えてきます。
現場観察のあとは、作業道の要点をまとめた動画を視聴しました。傾斜の角度など、具体的な角度が数字で示されていましたが、まだまだ覚えきれないという感じでした。

動画視聴の後は、ロープの結び方を2種類習いました。シャックルという金具にロープを結ぶ方法は、つまづいたもののわりかし容易に結ぶ事ができましたが、もやい結びをロープの端ではなく途中で結ぶやり方は理解ができなかったため、動画を撮影して宿題を持ち帰りました。いずれにしても、結び方を覚えるのは大の苦手なので、何度も繰り返して覚えるしかなさそうです。

この画像と別に撮影した動画を頼りに、これから練習します。

その他、木の買取事情など経営面にも触れられ、これから自伐型林業を自身で経営していくための具体的なイメージにも繋がりました。お勧めの書籍も紹介していただいたので、そちらも参考にしながら、実技・経営・知識とも磨いていきたいと思います。三木さんご指導の研修はこれでひとまず終わりました。分かりやすく丁寧にご指導していただき、感謝です。

瓦版発行準備

毎月1度、京津畑集落の方へ向けて私たちの活動をお伝えする瓦版を作成しました。
全ての方に読みやすく作っているので文字が大きく情報も限られているため、要点を絞るのが結構難しいのです。今回は、集落の方からご要望のあった、私たちのnoteの URLを再度お知らせさせていただきました。
作成後はコンビニで原稿をプリントアウトして、興田市民センターへ持ち込み、輪転機で印刷、機械で2つ折りにしていただきました。安く、一瞬でできるのでとても助かっています。

会計相談

1月23日
1月に入り、個人事業主として申告の準備も進めていかなくてはなりません。その中で、不明点を予めまとめて市民税課の方にご相談する機会を作っていただきました。
地域おこし協力隊は、活動にかかった費用を「活動費」として上限まで補填してもらえますが、個人事業主としての経費の申告とはまたルールが違います。その違いや考え方などを丁寧に教えていただきました。3月まで研修も増え時間が限られるので、計画的に進めていきたいと思います。
忙しい時期の中時間を割いてくださり、感謝です。

会計事務

1月24日
地域おこし協力隊の活動費の大きな修正が必要だったため、2時間かけて行いました。
私たちは夫婦とも協力隊で費用の折半も多いため、年度末の精算時に慌てないように、しっかりと準備したいと思います。

木材流通センターなど見学

1月25日
菊池林政アドバイザーのご案内のもと、現場視察をしました。
まずは、森林組合の方が作業される現場を見学しました。大型重機を導入されていて、お忙しい中にも関わらず実際に動く様子も見せてくださいました。作業も効率を重視している点など、自伐型林業との違いを学ぶ事ができました。

一瞬にして木を計測、切断されていきます!
頑丈で大きな機材。動かすには特殊車両の免許が必要だそうです。


次は自鏡山という日本には数えるほどしか残っていない巨木林のある山を見学する予定でしたが、この日は雪が深く車から遠景を拝むに留まりました。残念でしたが、自分たちで機会を作って見に行ってみたいと思います。

自鏡山遠景。低山でした。


次に、一関木材流通センターを見学しました。
ここは、一般的な物ではなく、広葉樹など家具やフローリング材などに使われるような木材を扱われているそうです。そのため、大系木や桜、栗など杉以外の木もたくさんありました。撮影した画像と希望値をネットに掲載し落札されるシステムだそうですが、なかなか落札されず残っている物もあるようでした。ウッドショック以降木の値段は下がったままで、状態の良い立派な木でも低い価格で落札されていて、業界の厳しさを知りました。
長年生きてきた木が売れずに寝かされたままになっている姿を見て、胸の締め付けられる思いでもありました…。

真っ直ぐで立派な栗の木ですが、値段は低い。
何度か競りにかけられたが売れていない木材。


最後は地元大東町にある東磐木材流通センターを見学しました。先ほどの一関木材流通センターと違い、合板などになる一般材用の木が扱われているそうです。
まずは人の目で木の状態を見て、チョークで印を付けていき、選別施設でオペレーターが選別します。選別された物を各場所へ運び、落札されるシステムとなっていました。杉や檜の他に赤松や唐松などもありましたが、一時的に高値になっていた唐松も大分値段が下がってきたそうで、やはり厳しい状況でした。

ここからベルトコンベアーのような機械で木を流し、オペレーターが選別していきます。
パルプ、チップ、合板など目的別に積まれ入札を待つ木。


今回の各施設の見学で、自分たちが切った木をどのように売っていくのか、木の種類や太さ、長さなど買い手が求めている条件を知る事の大切さや、同じ木でも売り先によって買値何変わる事が分かりました。効率重視の大型林業には太刀打ちできないものの、いかにコストを下げて高く売るかの研究が必要だと感じました。

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