見出し画像

活動まとめ 4月5日-4月11日

岩手県一関市地域おこし協力隊の丸谷留奈です。
このnoteでは、毎週金曜日に1週間分(土〜木)の活動を更新しています。

林業に興味のある方、これから林業を始めてみようかなと思われている方、地域おこし協力隊とはどのように活動しているのか知りたいという方などに読んでいただけると、少しは参考になるかも知れません。

この場を借りて、自分自身の振り返りもさせていただいています。
林業初心者の私が3年間でどのように成長し自立できるのか、見守っていただけると幸いです。

それでは今週の活動のまとめをどうぞ ↓



研修林の集材

4月5日
4月1日に引き続き、今年3月まで研修で使わせていただいた山の集材を行いました。
研修と自主練習で伐倒した木は、改めて見渡すとかなりの本数になっていました。研修に入った当初はまだ鬱蒼とした杉林でしたが、作業道作りや間伐を進めた事で、光も差し込み、枯れ木も殆ど無くなりました。
あとは、寝かせてある木を集材してまとめると、もっと美しい山になります。

この日は協力隊3名のみで作業をしました。
時間にルーズな私たち夫婦は遅刻し、もう1名の協力隊をお待たせしてしまいました…。
何度かあった事だったのに改善できておらず、本当に申し訳ない事をしました。
原因はほぼ朝寝坊なのですが、疲れの取れるような休息や睡眠が取れておらず、朝ギリギリまで寝てしまいました。
基本的な事ですが、体のリズムを整えて体調・メンタルの管理する事に専念したいと思います。
自戒を込めてここへ記させていただきます。

話を集材に戻します。
朝、作業を始める前に段取りを話し合い、大きく2つに分かれた範囲のうち4月1日に作業した方の続きを行いました。
林内作業車での集材ですが、ワイヤーで木を引っ張ってくる間には、他の立木や切り株、下草などに引っかからないように、安全に留意しながらその木の側にいて、「トビ」という木に刺し引っ掛けて使う道具での解釈が必要です。かなりの力が必要な場合もあるので女性には難しいため男性2人にお任せして、私は専ら林内作業車を操作しました。手の空いている時は木を採寸し、市場に出せる寸法に玉切りしていきました。

木を寸法に合わせて綺麗に玉切りします


数十メートル先の木を引っ張る事もあるため、木の側と林内作業車の中間に1名いてこちらに合図を出しながらの作業。操作を間違えば事故に繋がる事もあるため一時も気が抜けませんでしたが、何度も繰り返すうちに3人の息が合ってくるのを感じて嬉しく思いました。

ワイヤーを掛ける主人と、操作に備える私

京津畑自治会総会

4月7日
集落内の地域交流施設山がっこにおいて、京津畑自治会通常総会が開催されました。私たち協力隊も自治会へ入っている事もあり参加させていただきました。
令和5年度の活動報告・決算報告、令和6年度の活動計画・予算について議案通りに進められ、参加者の方からは積極的に意見や質問がありました。
今年は、役員改正の年だったため、立候補・推薦はないという事で事務局の素案が提示されました。ここで、現会長が退かれるご意向だという事を知り、驚きました。事務局時代から含めると33年間自治会に注力して来られたそうです。人口が減少する中で集落活性化のために尽力なさったと伺っています。様々な人の意見を一つにまとめるのは容易ではありません。私たち地域おこし協力隊を受け入れる時にもきっと一生懸命動いてくださったに違いありません。
最後のご挨拶は、その長年の歩みを感じ感動しました。
本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました!

自治会総会の後は、生産組合・環境保全組合の通常総会と続き、全体で3時間に及びました。

参加した事で、各事業の全体像や歴史、お金の流れなど集落を営んでいくのに大切な仕組みや流れがわかりました。どの団体も人手不足が深刻で、これからの在り方、何を変え、何を残し、何を削っていくのか・・・変化に迫られていました。
微力ではありますが、この集落で暮らし自伐型林業を行う事で、少しでもその力添えになれればと思います。

総会の後はやまあい工房さんの季節を取り入れたとても豪勢で美味しいお弁当をいただき、
一気に和やかな雰囲気になりました。
いつもありがとうございます!

やまあい工房さんのお手伝い

4月9日
朝からやまあい工房さんのお手伝いをさせていただきました。
火曜日はおかずを作って販売に行かれるのですが、その種類と数の多さには驚かされます。並行して受注したお弁当も作られるので大忙しです。
お弁当の盛り付けをお手伝いした後は、ひたすらパッキングをしました。
専用の機械でラップをかけ繋ぎめを熱で固めるのですが、無心になれる好きな作業です。「無心」とは言っても、美味しそうなおかずを目の前にして喉から手が出そうになるのには耐えているのですが・・・。
お喋りしながらの楽しい昼食の後は、調理もされた方が数名、車で販売に出掛けられました。外へ出ると横殴りの暴風雨。
ご安全に!と心の中で祈りました。

お弁当の盛り付け。もっと綺麗に早くできるように修行あるのみ!

畑の土作り

4月10日
3月で林業研修もひと段落し、今春から念願の畑をする事にしました。
まだ実験的で小規模ではありますが、いずれ自分達やお世話になっている方に差し上げる事ができるくらいまで生産量を上げるのが目標です。

しばらく放置されていた畑で、この辺りでは「ギシギシ」と呼ばれる繁殖力が強く根深い草が生えているため、先日お隣のKさんがトラクターで耕してくださいました。いつも何かと気にかけてくださり、感謝です。

耕した土にはその「ギシギシ」や他の草の根がまだ混ざっている状態なので、手で取り除いていきました。大き目のカゴの中に、菊芋のように太い根を土を払って入れていき、いっぱいになったら畑の外へ捨てる事4回。ついでに石も入れたのでかなり重い・・・結構な筋トレになりました。

腰を屈めての作業なので土の様子が良く見えたのですが、私たちが「ダイコンウリハムシ」と認識している青光りする虫が大量発生しています。今度植える野菜のため、虫の研究もしなきゃない(←この辺りの方言で「しなくてはならない」という意味)です!
ちなみに、大好きなキタカムイという品種のじゃがいもを植えて、大好物のポテチを作る予定です。この辺りではジャガイモは野生動物の被害には遭わないそうなので、安心だと思うのですが・・・

今この記事を書きながら調べてみると、「ギシギシ」は正式な名称で、「羊蹄」と書き、新芽はおひたしなどで食べられるそうです。昨夏、ギシギシが一面に生えた様子はとても美味しそうだと感じたのですが、あながち冗談ではなかったようです。
そしてさらに調べるとさらに詳しい情報が見付かりました。

この記事によると、ギシギシが繁殖している土の地力は2/5。栄養が絶対的に足りておらず、大豆やジャガイモなどが適しているそうです。ピッタリです!
そして、前述した青光りした虫は「コガタルリハムシ」なのですね・・・。ギシギシが生えている間は除去の協力をしてもらえそうです。

ごんぶとの根っこ。ギシギシのものです
3列作業しただけで大漁。ヘトヘトでした

できればルリハムシにお任せしたい・・・

初めての薪作りへの試み

週末に、一関市内で行われるマルシェに初出店するため、薪作りをしようと・・・しました。3月に手に入れたヨキで少しだけ試みたのですが、力加減も分からず刃も立たず。Youtubeで丁寧に解説している動画を見付けたので、予習してから再度挑戦することにしました。

モミジ(左)と桑(右)。
おっかなびっくり振り下ろしても全く刃が立たず・・・

研修林の集材

4月11日
この日は、協力隊2名と研修生1名で集材を行いました。
私は引き続き林内作業車の操作を担当、研修生がトビを使って木の介錯、もう1名の協力隊が中間地点で合図を出しながら木の介錯の補助を行いました。

林内作業車を前後左右に運転するのはまだ苦手ですが、修行あるのみです(修行する事がたくさんありますが…)

途中、何度か林内作業車が引っ張られて片方が浮きかけて、操作を止める事がありました。これは、中間地点にいるとすぐには気付けないので合図が遅れるため、操作側が気を付ける必要がある事を痛感しました。山は、一定の傾斜ではなく、「棚」と呼ばれる段差があります。上にある木を引っ張ってくると、木の先端が棚へ引っかかる事があります。また、前述しましたが、山には立木や切り株、積もった枝など引っ張るのに障害となる物がたくさんあります。講師の原田さんは、トビ1本を使ってあまり力む事なく木の介錯をされているように見えましたが、「実際にやってみると難しさが分かる!」と3名で話し実感しました。

操作者からの視線。木を介錯する側も、林内作業車を操作する側も、一瞬も気を抜蹴ません

作業終盤で燃料が切れたため、満タンに給油して作業を再開しましたが、燃料注ぎ口の蓋からガソリンが溢れてきたため緊急停止しました。
溢れたガソリンに何かの拍子で引火すると大事に至るため、研修生がお付き合いのある山一本店の技術者に連絡してくださり、早速見に来てくださいました。
結果、燃料の入れ過ぎが原因だったという事で、次回の作業日に燃料を抜く道具を持参し対応する事にし、この日は作業を終えました。

マニュアルには書いていないですし、研修では習っていない事態が今後も起きてくると思われますが、一つ一つその都度勉強し、自らも対応できるようにしていかなくてはなりません。

花便り

研修林は釣山公園の近くにありますが、ダウンを着ても寒い季節は終わり、雪崩れ込むように春の花が咲き始めました。
これからは木も水を吸い上げるため、上等な木は伐採には適さない時期に入っていきます。草木の目覚めを肌で感じる幸せを実感しています。

スミレ
カタクリ


お昼休憩はお花見ができました

マルシェ出店のお知らせ

直前のご案内となり恐縮ですが、明日4月14日(日)に夫婦でマルシェへ出店させていただきます。

初めての事なので、準備不足で至らない点も多々あるとは思いますが、是非足を運んでいただければと思います。
Facebookのイベントページはこちら↓

上記ページから内容を抜粋して転載させていただきます。
-----------------------------------------------------
梅林の中で、春の恵みを分かち合う市「天神マルシェ」

主催する安楽寺天満宮は、合格祈願で有名な九州の太宰府天満宮と同じ「菅原道真」公を祀る、1100年の歴史ある神社。菅原道真は「呪術廻戦」にも出てくる日本三大怨霊のひとりに数えられてます✨

由緒ある場所がこんな身近にあったとは、、大切にしたいですね!みなさま、奮って遊びにおいでください。

【開催概要】
◆内容
①天神マルシェ
②観梅会 feat.いちフェス
◆日時
2023年4/14(日) 10:00〜15:00
◆場所
安楽寺天満宮境内「本堂+本堂前」
岩手県一関市千厩町磐清水字松森15番地 
◆出店者一覧
【キッチンカー、飲食(屋台)】
①スパイス&ライス(カレー、瓶コーラ等)
②古都果佐沼店(各種フルーツサンド)
③旅する商店街(天神梅サイダー)
 Instagram:@tabisuru.bazar
④カフェミトン(手作り餡子の蒸しパン、ミートローフ蒸しパン、蕎麦粉のガレット、オレンジハーブティー)
 Instagram:@cafemitten
⑤里山コーヒー feat.カズ(コーヒー)

【物販(屋台)】
⑥Upopo(アイヌ刺繍と雑貨販売)
⑦丸谷留奈さん(地域おこし協力隊)

【体験・ワークショップ】
⑧書道塾tane(書道ワークショップ)
 Instagram:@tane_sprout
⑨○めぐり堂○(体験指圧)


【主催】安楽寺天満宮
【共催】菅秀才史跡周辺保存会

◆その他
・各店舗の詳しい情報は個別投稿をご覧ください!
・雨天決行です。道中お気をつけてお越しください。
・天神マルシェの運営担当 羽根田
 連絡先:070−8425−6612
あとはよい天気であること願うばかりです。
たくさんの方のご来遊楽しみにお待ちしております◎
-----------------------------------------------------

以上、告知でした。
今週も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
夫もまた、地域おこし協力隊として一緒に活動しています。夫 丸谷誠司のnoteはこちら↓
https://note.com/kyotuhata_m

#地域おこし協力隊
#岩手県
#一関市
#京津畑
#自伐型林業
#林業女子
#小さな林業女子
#身長150cm
#靴のサイズ21cm
#空き家改修
#マルシェ
#薪割り
#北国の春

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?