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活動まとめ 4月12日-4月18日

岩手県一関市地域おこし協力隊の丸谷留奈です。
このnoteでは、毎週金曜日に1週間分(土〜木)の活動を更新しています。

林業に興味のある方、これから林業を始めてみようかなと思われている方、地域おこし協力隊とはどのように活動しているのか知りたいという方などに読んでいただけると、少しは参考になるかも知れません。

この場を借りて、自分自身の振り返りもさせていただいています。
林業初心者の私が3年間でどのように成長し自立できるのか、見守っていただけると幸いです。

それでは今週の活動のまとめをどうぞ ↓


マルシェ出店の準備と事故

4月12日
14日のマルシェ出店に向けて、販売する物を準備しました。初めての経験なので、念のためにこの日と翌日に準備日を確保していました。

先ずは、一番メインの、薪作り。
以前から斧で薪を割ってみたかったのもあり、薪割り機ではなく心と気合いを込めて「手割り」という事に拘りました。
山で調達してきた栗と杉の間伐材などを、主人が薪の長さに玉切りしてくれていました。
更に、山際にあった大きな切り株を薪割り台として設置してくれていて、準備は万端。

先日YouTubeで勉強した通りのフォームで恐る恐る割ってみたところ、気持ち良く割れました。
↓参考にしたYouTube

ただ、一度では割れない物もあり、そういう場合は斧が刺さった状態のまま斧を持ち、もう片方の手で木を持って台に打ち付けて割りました。(このやり方はチラッとどこかで見た事がありました)

作業する事15分。
一度で割れなかった薪を打ち付けていたところ、木に刺さっていた斧が外れて左手の甲に。
鈍い痛みが走ったのでグローブの上から押さえて耐えていたのですが、一向に痛みが収まらず…恐る恐る抑えた手を離してみると、グローブはスッパリ切れていました。そして、手を動かすと激痛が。途端に怖くなって、再び押さえた手を離す事ができなくなりました。すぐに夫に報告すると、止血のためタオルを巻いて処置し、病院へ電話してくれました。
時間外でしたが、2箇所目に連絡した千厩病院が受けてくださり、夫に連れて行ってもらいました。

結果、傷が深かったので、5針縫う怪我となってしまいました。
事故の原因は、装備の不足でした。
本当なら厚手の革手袋をして木を持たなくてはならなかったところ、チェーンソー用の防振手袋で代用していました。握る側は皮なのですが、甲の部分は一部布になっていて、運悪くそこへ斧が当たったため、切れてしまいました。
病院に行くのには車で40分かかります。しかも私は運転できない状態でした。もし一人だったら、もっと大きな怪我だったら…大事に至っていたかも知れません。
切断するような大きな事故ではなかったのが不幸中の幸いでしたが、装備・手順をしっかり確認した上で作業に取り掛かる事を肝に銘じました…。

マルシェ出店の準備

4月13日
前日に引き続き、マルシェの準備をしました。
多めに取っていた準備日が1日潰れてしまったため慌てていましたが、急ぐと怪我に繋がるので心を落ち着けて薪割り。前日のような割り方はせず、割れにくいものは除いて、あまり力を入れず無理なく時間をかけて割りました。
この日はとても暖かく、4時間をかけて全ての薪を割り終わった頃には汗だくでした。

薪割り台と、ヨキ(斧)
4時間かけて割った薪。左が栗、右が杉です


日が低くなってきたので、今度は慌てて水仙の植え替えを。

借家のお庭の水仙。
紙製のポットに、杉の皮を敷いて水仙を移植します


簡単に掘れると思っていた水仙は根深く、傷付けずに球根まで掘り起こし植え替えるのにはかなり苦戦しました。
ようやく16個のポット全てに植え替えた頃には薄暗くなっていて、主人が帰ってきたため、割った薪を一緒に束ねました。
やはり、2人ですると作業が捗ります。
また計画の甘さを痛感しました。

出品の準備が終わった後は、看板を手書きして、粗品用の小袋に屋号の「結」の判子を押し、やっと全ての準備が終わりました。

「結」のハンコ。広島時代に大切な方に作っていただき、起業したら必ず使おうと思っていました
拙いですが、手書きの看板


何とか形になり、一安心です。

マルシェ出店

4月14日
人生で初めてマルシェに出店しました。
昨年、釜石のオーガニック・フェスタinいわてでお知り合いになった千厩の安楽寺のご住職。
以前の記事でもご紹介した藤沢町保呂羽の長徳寺のご住職と同じく一関市へ移住して来られた「移住職」さんで、同じく保呂羽に移住されたH君が安楽寺さんでマルシェを企画・運営され、出店を誘ってくださいました。
出店者やお客さんも移住組が多数・・・嬉しくて心強い。
時間が空いた時に他のお店を見て回り、お店の方とも会話して刺激になりました。

お店の全体像。軽トラ市仕様です
売れた商品をチェック

結果、一生懸命割った薪は時間内には一つも売れませんでした。その代わり、自分の休憩用に持って来ていた手作りの丸太ベンチが欲しいという方が現れ、急きょ値段を付けて買っていただきました。チェーンソーを使い始めた頃の拙い物でしたが、まさか魅力を感じる方がいらっしゃるとは・・・値段の付け方や、お客さんの興味関心など、勉強になりました。準備が大変な割には売れ行きはイマイチでしたが、いずれ移動販売をしてみたいと思っていた私にとって、とても良い経験でした。お店に顔を出してくださった皆さま、ありがとうございました!

研修林の集材(またまたアクシデント)
4月15日
前回に引き続き、研修林の集材を行いました。
この日も協力隊2名と研修生1名という同じメンバーでした。まずは、前回満タンに入れたため溢れてしまった林内作業車の燃料のガソリンを少し抜きました。

誤って引火してしまわないように慎重に


試運転したところ問題なく動いたので、集材の作業を始めました。
今度こそは作業も捗ると思っていたのですが、作業後間も無くワイヤーが巻けなくなってしまい、確認すると途中で潰れて千切れかけていました…。

1/3が千切れています


これ以上作業すると重さに耐えられなくなり危険なので、林内作業車での作業は中止し男性2人は人力で集材を、私は寸法を測って玉切りと、木を運ぶ通り道の障害物(枝、小枝、落ち葉など)を片付けました。

気温も高く、体力的にも厳しかったため午前中で作業を終了としました。

ワイヤーは、編んで繋ぐ事でまた使えますが、3月の研修で方法は習ったもののまだ誰もできるようになっていません。その時に撮らせていただいた動画と睨めっこして研究しなくては!
なかなかスムーズに作業工程が進みませんが、これも経験ですね。
3年後には、殆ど自分達で対処できる事を目標に勉強していきます。

畝作り

4月16日
先週お隣のMさんに機械で耕していただいた借家の畑の畝作りをしました。
主人の司令は高さ50cm、幅約20cmの畝。畑の広さは10m×20m。
そんなに広範囲の畝作りなどした事はなかったので、Youtubeで楽に作れそうな動画を見付けて試してみました。

始めに紐を張って、あとはその上を足を引き摺りながら何度も歩く…という方法だったのですが、せいぜい掘れても5〜10cmです。いくら耕している土でも、深さが増せば固くなっています。

道筋は付きましたが、まだまだ深さが足りず


早々に楽な方法は諦めて、倉庫から使えそうな道具を各種取り出してきて我流で掘ってみました。色々と道具を試した結果、名前は分からないのですが長細くて平たい金属が付いた道具に落ち着きました。

掘っては左右の畝に土を被せていく、という地道な作業をする事1時間半。振り返るとたった4mほどしかできていません・・・。本当にこれで合っているのかと心配になったのですが、お隣のおばあさまを見ると、同じ道具で同じ方法でされています。
やはり、飛躍的に進める事はできないようです。観念して、引き続き頑張ります。

道具の名前は分かりませんが、これが一番捗りました

作業道施業

4月16日
4月3日以降できていなかった集落の山の作業道を作りました。
前回杉の太い根が出てきたため掘れなくなった場所は回避し、反対側を掘って広げていきました。

向かって左側は杉の根があり、掘る事ができません。
反対側を切り崩しました
向かって左側を回避し右側を掘り進めたところ、こちらにも杉の根が出てきました

反対側にも同じくらいの杉の根が出てきました。
どちらかの木を切るしかないのでは、という話になりました。
「迷った時は山側の木を切る」という岡橋さんの教えを思い出しました。
毎回迷いの連続です。また協力隊3名で相談が必要です。

集落の私有林の整備

4月17日
協力隊3名で、集落の私有林の整備をしました。
まずは倒したままだった木の枝を払っていきました。

枝と葉で足の踏み場もないくらいです


私が担当した木は太く樹高もあり、枝もしっかりしています。地面に接した枝は木を支えているため、切り方を誤ると切り口にテンションがかかりチェーンソーが挟まれてしまいます。研修で原田さんが繰り返しおっしゃった「観察」を十分して臨んだつもりでしたが、2度も挟まれてしまいました。

作業開始後約30分。晴れ渡っていた空が突然暗くなり風が出てきたと思うと、大雨が降り始めました。
止む気配がないため、作業を中止してそれぞれ帰途に付きました。
短い時間でしたが、木のテンションを感じられ良い経験となりました。

サッパリしました


友人がドローンで作業風景を撮影してくださっていたので、一緒に家に戻ってからその様子を見せていただきました。上空から見る私たちの作業の様子は新鮮な視線です。

ドローンの操作画面で見せていただきました。興味津々!


その後、再びロケハンも含めて集落の作業道の現場へご案内しました。

ドローンを遠隔操作して作業道の中や上空へ。どんな映像になっているのか楽しみです


また何度か来て撮影し、Before &Afterの動画を作ってくださるそうで、楽しみです!

椎茸収穫のお手伝い

4月18日
集落の方の椎茸収穫のお手伝いをさせていただきました。
椎茸は秋に採れるものだと思っていましたが、春と秋が収穫期なのだそうです。

まずは集落の母娘さんと協力隊3名で、ホダ木の列ごとに収穫。若すぎるものは残しておくのですが、見分けるのが難しかったです。

前日の雨もあり、成長した椎茸たち
見逃さないように目を皿にして探していきました


収穫が終わると、お母様は帰られ、残った娘さんと協力隊3名で、既に菌打ちされたホダ木を組んでいきました。
広葉樹なので1本1本は重く、この作業を以前は一人でされていたと聞き驚きました。

整然と並び終えて、大きな達成感


お昼を挟みましたが良い流れだったので、少しおやつ休憩を取ってそのまま作業を続けました。
「皆んなですると早く済んだ」「楽しかった」と喜んでいただき、私も嬉しかったです。若い方とする作業は刺激になりましたし、力もいただけました。


今週も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
夫もまた、地域おこし協力隊として一緒に活動しています。夫 丸谷誠司のnoteはこちら↓
https://note.com/kyotuhata_m

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