シュークリームは特別

私にとって、シュークリームは特別なお菓子だ。ケーキもプリンも和菓子ももちろん好き。ただ、数あるお菓子の中でもシュークリームは特別。

小学生の時、おばあちゃんの家にあったお菓子の料理本で見つけた白鳥の形のシュークリーム。
いつかこれを作る日や食べる日が来ることを想像して、レシピを眺めていた。

中学の時に読んだ、瀬尾まいこさんの「幸福な食卓」という小説に出てきた手作りのシュークリーム。
かなしいときもうれしいときも美味しいお菓子はそっと私たちに寄り添ってくれる。

だいすきな近所の洋菓子屋さんの、注文をしてからたっぷりカスタードクリームを入れてくれるクッキーシュー。子どもの時にたまに連れて行ってもらえると、必ず買っていた。

高校の時、初めてシュークリーム作りをした。大失敗してできあがった、シュークリームになるはずだった甘い小麦粉のかたまり。

そうやって人生の中でシュークリームは、なんだか特別な位置を占めてきた。
幸せをつめこんだまあるいお菓子。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?