家族でコストコに行った際、姪の事を抱っこしてカートに乗せようとしたのだが、持ち上げれないという事案が発生した。男として、作業者として落ち込んだ。これはいかんと一念発起し、筋トレでも始めるかとなったのだが、いかんせん三日坊主がすぎるのだ。特に昔から何かを、やると宣言してしまうとダメになる。だから敢えて宣言はする気がない。辞めてしまうリスクが高いからね。

そもそも人生で一度たりとも、筋トレというものをした事がない。記憶すらない。だからやり方をほとんど知らないので、YouTube等で動画をみて満足してしまう日々。これではいかん。しかし、宣言してしまうと辞めるという、謎理論が発動してしまう。昔からそうなのだが忍耐もろくにない。食べたいものを好きなだけ食べ、酒を浴びる様に飲み、グータラ生きる事三十数年間。急激に生活環境を変えるのは難しいのである。昨今の世界情勢のようにね。

とは言えやらねば、今後自分が父親になった時、ジャム缶の蓋くらい容易く取れないと、ニトリとかで買ったラックの締める所をガチッとできないと。幻滅されてしまうのではないか？と危惧している。僕は将来的には、板垣先生作品のような教育をしたいので、ヒッティングマッスルのみに特化した、背筋を子に見せつけたい。圧倒的父性。というわけで、目標を考えてみた。なりたい体の目標。とは言え、範馬勇次郎にはなれないから、PRIDE全盛期の桜庭和志選手みたいな体を作っていこうと思う。

そう思い一ヶ月経っている。三日坊主の僕が一ヶ月は続けている。体が変わるまでには、三ヶ月は確実にいると言われている。もう折れそう。辛すぎる。よくわからない形状のモノを、上げたり下げたり。しんどすぎる。意味がわからない。奇声を発し、犬に避けられながら筋トレ。悪くはないが、決して良くもない。それでも続けようと思う。いつか地下格闘技トーナメントに出た時、義理の兄をギロチンチョークで締め落とせるように。その時背中が鬼のようになっていると思う。