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なぜ「4C教育が必要なのか」を米国の教育者向けパンフレットに読む

「子どもが教育を選ぶ時代へ」に「4C」について書きました。
渡部さんとのVoicy対談でも話したので「4Cを解説した書籍はないのですか」と聞かれます。

私が4Cを知ったのはユバル・ノア・ハラリさんの「21 Lessons」です。

全米教育協会が発行する「An Educator’s guide to the four Cs(教育者向けの4Cガイド)」が詳しかったので、一部紹介します。
発行年月日が不明ですが、おそらく2010年代の資料のようです。

米国の公立学校の先生向けの30ページほどあるガイドです。

「3R(読み書き算盤)だけではもう足りない」

そもそもなぜ、教育を変えなければいけないのか、から始まります。

アメリカの教育システムは、「もはや存在しない経済と社会」のために構築されました。 50年前の製造業と農業では、3つのR(読み書きと算術)の習得で十分でした。
America’s system of education was built for an economy and society that no longer exist. in the manufacturing and agrarian economies that existed 50 years ago, it was enough to master the three R(reading writing and arithmetic).

と始まります。
製造業と農業の時代は「3つのR」で良かったというのです。

現代のフラットな世界では、3Rだけでは十分ではありません。生徒がグローバル社会で活躍したいのであれば、彼らはまた、「批判的思考者、熟練したコミュニケーター、クリエイター、そして協働出来る人」(編集注・つまり4C)でなければなりません。
in the modern flat world , 3R’s simply aren’t enough if today's student want to compete in the global society . However they must also be proficient communicators created critical thinkers, and collaborators.

3Rでは足りず、4Cが必要だというわけです。

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