見出し画像

上勝町へ視察研修に行って思うこと

医療生協の研修で徳島県の上勝町ゼロウエストの取り組みを中心に研修させてもらいました。人口約1400人のこの町は葉っぱビジネスでも有名ですが、日本で一番初めにゼロウエスト宣言をした町でもあります。

小さい町なので生ゴミの収集は当初からしてなく家庭で処理、庭がない家庭では補助金を利用して各自機器等で処理し肥料として皆で使いきるとのこと。他のゴミは町のごみ置き場へ町民各自で持っていって45分別して終わり。(45分別はすごいが町民は慣れたもので持ってきた袋の中から次々分別して入れてゆく。)
町は業者とつないでそれぞれリサイクル、またリユース、リデュースとして再利用、くるくるショップやくるくる工房でも引き続き使う人に渡る仕組みもありました。
81.1%ののリサイクル率は素晴らしい。

リサイクル出来ないもののなかにゴム製品が多くを占めているとの話だったが、くるくるショップ(無料)の中に運動靴や雨靴が結構あったのはそのためでしょうか。医療施設もないので医療廃棄物はなし、あっ、赤ちゃんや介護で出るおむつはどうしているんでしょう?(聞くの忘れた)
45分別の教育そして町民の学習、、継続する力日本一の誇りを随所に感じました。

役場職員は53人でとてもコンパクト、できない部分は町民発意でボランティアで等でカバーするという。5つの地区に分かれそれぞれ必要なことを話し合い、プレゼンをして良ければそれに町が予算をつけ、必要経費をもらうとできることは地域で可能な限りボランティアも生かしつつ実行する。

移住促進に向けての取り組みや視察受け入れの中にも様々な工夫があり、今では葉っぱビジネスの「彩どり」をはじめ10事業所があるそうです。

地元の人からすれば当たり前のことが、外からのちょっと違う目で見れば特別の事、すばらしいと思っても、、、それを受け入れる地元で寛容さや協力姿勢ががないと前へは進まない。(そんなところが全国にありそう)
歯車がうまくかみ合って斬新な取り組みが出来るんですね。

子供たちの教育にも力を入れ無料の塾や留学制度もあり移住希望者はあとを絶たないそうです。
とはいうものの平成元年には 2,752人だった人口が令和4年には 1,457人とすごい人口縮小です。
日本中の中山間でこれからどこも人口減少が起こるとどうなるのでしょう。
都市部で疲れている人、、田舎へおいでや~

実は私個人は20数年前に視察研修に行き2度目の訪町でした。
継続はすごいなあと思うのとともにまだここを超すところはないのか、
ほかの市町村への影響力は? 
小さな町だからできたこと? 
廃棄物に削減やリサイクルの促進を進めている地方自治体は?
調べてみると
福岡県大木町、熊本県水俣町、奈良県斑鳩町、福岡県みやま市がありました。

我が市でできることは? 
我が家でできることは? 
個々の小さな意識は掘り起こせたとしても安きに流れる心?
いろいろ考えさせられた研修でした。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?