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二十四節気の養生法【2023 冬至】

 陰が極まり、一陽来復
12/22から1/5までの2週間が「冬至」です。暦便覧には「日南の限りを行て、日の短きの至りなれば也 」とあります。太陽が南回帰線上にあり、一年で一番日が短い日ですね。

 この日は洋の東西を問わず、本当に太古の頃から「太陽が復活する日」としてとても大切な日とされてきました。イギリス南部にある巨石遺跡の「ストーンヘンジ」は石器時代に太陽崇拝の祭祀場だという説があり、夏至の日の出冬至の日の入りを見通せるように設計されているそうです。
 イランでは「Yalda night」と呼ばれ7000年以上も前から、秋の最後の夜をミトラ(光の女神)の生誕として祝福し、太陽が生まれた夜として盛大な式典が執り行われ、現代でもこの日に家族が集い、命の輝きを表しているとして柘榴やスイカなど赤い食ベ物などの豪華な食事を囲みながら著名な詩人ハフェズの詩集を朗読するのが一般的な過ごし方なのだとか。

冬至に太陽崇拝の祭祀場だったとも言われるストーンヘンジ

 「陰極まれば陽に転じる」のが天道(宇宙の法則)です。中国では、「一陽来復」の日で、周の時代には新年のはじまりの日とされましたが漢代の頃に暦法が変わり新年は春節に変わりましたが、春節と並んで冬至節はとても重大な日で、歴代皇帝はそれまでに習って冬至に天壇で天を祭る盛大な儀式を行いました。
そして「冬至占い」といって、この日に無病息災を願って卦を立てて一年の運勢や行動の指針を天に問うてきました。
 私はこの日毎年、「冬至の集い」という運勢学の講座に参加しています。皆さんも「冬至占い」で検索してみてやり方を調べて是非やってみて下さい。来年はどのような年になるのでしょうね!? 

 中国では万事円満を願ってまんまるい「湯圓」や冬至にワンタンを食べると賢くなると言われワンタンを食べる習慣があるそうです。よく食べる餃子は、漢代の医聖 張仲景という名医が、農民の耳が寒凝血瘀で凍傷になるのを防ぐために血の巡りの良くなる生薬を入れて作ったのがはじまりという逸話が残っています。寒い日はアツアツの水餃子で温まり、残りは翌日焼き餃子で食べるそうです。ねぎや生姜、黒きくらげなどをたっぷり入れて水餃子でポカポカになりましょう。

アツアツの水餃子でポッカポカ

今月の癒しの庭園 「善峯寺蓮華寿院庭園」

 今回は、ご存知の方も多いと思いますが「三十三間堂東庭園」をご案内します。
 こちらは前回の善峯寺と違って、街の真ん中に京都駅からも徒歩で20分ほどなので、拝観開始時間の9時に行きましたが大型バスがどんどん入って来て修学旅行生がたくさん来ていました。

画像は公式サイトより拝借

 ここも、東山通りと七条通りにありどちらも本当に良く通る道ですが、実は中を拝観するのは初めてなんです。
 このお寺は、正式には蓮華王院と言い、1164年に後白河上皇が院政を行った「法住寺殿」の中に平清盛が造進したお寺です。80年後に一度消失しましたが1266年に再建され、何度か大修理されながら700年以上保たれています。総檜造りの本瓦葺きでお堂の長さが120メートルもあり、正面の柱が33本あることから『三十三間堂』と呼ばれます。京都では三十三間堂と言う方が一般的ですね。
 太閤秀吉が、奈良東大寺の大仏を模した巨大な大仏殿方広寺を三十三間堂の北隣に造営し、お堂や後白河院の御陵をも、その境内に取り込んで土塀を築きました。その遺構として南大門・太閤塀(ともに重要文化財)が残っています。南大門は、塩小路通りに面しており、桃山時代を代表する三間一戸切妻の八脚門の大規模な門で虹梁の刻銘から1600年の建造とされています。

南大門

 三十三間堂に沿った朱塗りの壁がずっと続きます。
通りを挟んだ反対側には、後白河上皇が院の御所と定められた「法住寺」や秀吉の側室 茶々が父 浅井長政の追善に建立し、のち火災で焼失しましたが、1621年に茶々の妹で将軍秀忠公の正室、お江により伏見城の遺構を用いて再建された「養源院」が並んでいます。機会があればぜひこちらもご案内したいと思います。

はるか遠くに南大門が見えます

 受付は七条通り側から入ったところにあり、門をくぐると三十三間堂のお堂とその東側に整備された庭園があります。
 この庭園は、池泉式回遊転園となっており、1961年の後白河法皇770回忌記念事業で「昭和の小堀遠州」と称えられた作庭家・中根金作氏により造園されました。

三十三間堂東庭

 東大門を挟んで北池と南池があり、池の周りに作られた遊歩道を進むと四季折々の草花を楽しむことが出来ます。北池には菖蒲やつつじ、木瓜などが植えられており、春から初夏にかけても綺麗なようです。

 南池には立派な枝垂桜があり春には豪華な花を咲かせてくれるでしょうね。

 北池と南池の間にある手水舎と「夜泣泉」。お堂創建時に夢のお告げにより発見された霊泉で、『古今著聞集』に「いつも冷たく美味しくて飲んでもお腹を痛めることの無い”極楽井”でどんなに汲んでも尽きることがなく、汲まない時でも余ることの無い不思議な泉だ」と記されています。夜のしじまに水の湧きだす音が、人のすすり泣きに似ることから夜泣泉(泉の字は「酉へん」)と言われるようになり、いつの頃からか、地蔵尊が祀られ、子どもの夜泣き封じに功徳があるとしてその前掛けを持ち帰って子供の枕に敷けば夜泣きが治ると伝えられ今でもその参拝が続いているそうです。

夜泣泉


 境内の南端には、南大門から続く築地塀があり、高さ5.2m、桁行92m(二十九間)の土塀で、「天正十六年八月大ふつ殿瓦」のヘラ書きがある瓦があり、軒平瓦には「太閤桐」の文様が用いられていることから『太閤塀』と呼ばれ、南大門とともに豊臣家ゆかりの桃山気風に溢れ重要文化財に指定されています。

往時のままの姿を伝える太閤塀
太閤塀と桐の御紋の瓦

 三十三間堂に西側は、お堂の南端から北端に続く砂利敷の広場があり、ここで毎年新春に三十三間堂の通し矢が開催されます。正式名称は京都三十三間堂大的全国大会と言い、全国から弓術に優れた新成人や有段者などが集まり、その腕を競います。

通し矢が行われるお堂西側

 桃山時代には、すでにおこなわれたと伝えられる「通し矢」は、お堂西縁の南端から120メートルの距離を弓で射通し、その矢数を競ったそうです。今では美しい晴れ着を着た新成人の女子が凛々しく臨む弓の引き初めは、京都の新春にふさわしい風物詩となっています。

現代の晴れ姿と江戸時代の通し矢図

 お堂の中は写真撮影が禁止なのですが、公式HPのお写真をお借りしてご案内します。中には目を見張るほど荘厳な数の「十一面千手千眼観世音菩薩像」が並んでいます。はじめて拝観しましたが本当に目を見張ります。

これで半分(500体)の十一面千手千眼観世音菩薩像

 そして中央には、高さ355cmの中尊の千手観音坐像が祀られています。
桧の寄木造りで水晶の玉眼が嵌め込まれ、全身に漆箔が施されています。四十二手で「千手」を表し、八角七重の蓮華台座に座り、光背は舟形に雲形や宝樹形を透かし彫りがあります。124体は創建時の平安期の物で後の800余体は鎌倉期の再建時に、運慶の長男湛慶(たんけい)が完成させたそうです。
 千手観音坐像を中心に左右に500体ずつ1001体(国宝)の十一面千手千眼観世音菩薩像が祀られ、お堂の入口には風神が、出口には雷神(どちらも国宝)が祀られています。一瞬見ると怖い形相ですが、どちらも力強く躍動的で、昔の人々の自然や天候に対する畏れや感謝の心が、悪をこらしめ、善を勧めて風雨を調え「五穀豊穣」をもたらす神と崇められ来たのですね。

千手観音坐像と風神雷神

 可憐な季節く草花が疲れた心を癒してくれますね。冬が進んで寒さが厳しくなり万物は閉じていきますが、その中で紅葉のあと葉を落して根に養分を蓄えたり、冬芽を付けたりして寒さに耐え春を待ちます。
 わたしたちも正気を消耗しないように心掛け、気血を補い心静かに穏やかに春を待ちましょう。

寒さに耐え春を待つ草花

冬至の養生法

 冬至の養生法は、「冬令進補春天打虎」と言って、冬にきちんとカラダを補っておくと春になって虎をやっつけられるほど壮健になると言います。 冬至になると陰が極まり、徐々に陽気が生まれてくるので、この時期にカラダを補って、次の春に備えてカラダづくりをします。
 冬至は1年中で最も短く、太陽はほぼ南回帰線上から照射するので陽射しが弱く気温が上がらず最も寒くなります。冬至を境に太陽が少しずつ北へと移るに従って昼間の時間が次第に長くなります。

 以前にも紹介しましたが、中国では、冬至から九日間ずつ数える習慣があり、最初の九日間を一九、次の九日間を二九と呼び、三つめの九日間(今シーズンは年明け1/9~1/17)が一年で最も寒い「三九天」となります。
 冬至から数えて81日目の来年3月11日に九九天が終わり、ようやく春を迎える頃になります。九九消寒図は9枚の花びらを1日1枚ずつ色を塗り、9つの花びらが全部色がついたら春が来るとして、母娘で毎日きれいに色を塗りながら春を待ちわびるそうです。
今日から81日間本当に寒い冬季になりますね。しっかり腎陽を冷やさないように温補腎陽して過ごしましょう。

九九消寒図

「温補腎陽」は、中・高年の養生の基本

 特に中・高年の人たちは、腎をしっかり養生することが大切です。腎は「老化予防」の要。精(生命力の源)を蔵し、生長・発育・生殖・老化を主る働きを担っており、腎の働きが弱ると老化が加速し、カラダのアチコチが弱ります。特に冬の寒さ(冷え)は腎気を傷めやすい季節です。
カラダを冷やして腎を傷めると、一気に老化が進みますよ! いくら高価なサプリメントを飲もうが、高額なヒアルロン酸やコラーゲンを注入しようが腎気を損なってはお金の無駄です。

 また、現代は男性も女性も社会や家庭で重い責任を担い、AIなどの最新のテクノロジーが出てきたり、今まで当たり前だった概念や社会共通の考え方などがガラッと変わるなど新しい時代の目まぐるしい進歩や生活の中での多くの矛盾が加わり、中高年の人びとはいつも緊張とともにストレスフルな状態に置かれており、日々心身に負荷がかかり過ぎ、心も身体も疲れ切って健康に多大な影響を受けて暮らしています。

たすけてくれ~!

黄帝内経 霊枢・天年篇に書かれるカラダの変化

『黄帝内経、霊枢・天年篇』
人生十歳、五蔵始定、血気已通、其気在下。故好走。
二十歳、血気始盛、肌肉方長。故好趨。
三十歳、五蔵大定、肌肉堅固、血脈盛満。故好歩。
四十歳、五蔵六府、十二経脈、皆大盛以平定、腠理始疏、栄華頽落、髪頗斑白。平盛不揺。故好坐。
五十歳、肝気始衰、肝葉始薄、胆汁始滅、目始不明。

六十歳、心気始衰、苦憂悲、血気懈惰。故好臥。
七十歳、脾気衰、皮膚枯。
八十歳、肺気衰、魄離。故言善誤。
九十歳、腎気焦、四蔵経脈空虚。
百歳、五蔵皆虚、神気皆去、形骸独居而終矣。
 「人は30歳になると、五臓が大いに安定し、肌肉が堅固になり、血脈が旺盛になり、良く歩くようになる。40歳になると、五臓六腑や十二経脈は非常に盛んになるが、肌のキメが粗くなりはじめ、顔のツヤがはげ落ち、白髪が混じり、旺盛にピークが訪れ、座ることを好むようになる。50歳になると、肝気が衰えはじめ、胆汁が減り、目が見えにくくなり始める。60歳になると、心気が衰えはじめ、憂いや悲しみに苦しみ、気血は振るわなくなり、よく寝転ぶようになる。」とあり、さらに「70歳になると、脾気が弱まり、皮膚が枯れツヤが無くなる。80歳になると、肺気が衰え、魂が離れ、ゆえに話すことに誤りが多くなる。90歳になると腎気が衰え四蔵の経脈は残りわずかとなり、やがて100歳になると五臓すべてが衰え、精気がすべて無くなり、形骸だけが残り寿命を迎える。』と書かれています。
 このように、男子32歳、女子28歳でピークを迎え、そこから歳を取るにつれて徐々に、心身ともに旺盛から衰退へと変わり始めると書かれています。
 このような臓腑、気血、精神などの老化は、精神状態にも大きく影響し、孤独感、憂鬱、不安、疑い深さ、イライラ、怒りやすいなどの心理状態は免疫力を大きく低下させ、中・高年者が疾病にかかりやすく、回復しにくくなっています。
 心身に負荷がかかり過ぎて体調を壊すと、若い頃はすぐに立て直すことが出来たのに、歳を取ると回復するのも時間がかかります。
 老化を遅ら心身の生理機能を正常に保ち、健やかに過ごすためには、免疫力を低下させないように努め、適切な飲食で必要な営養を補給し、季節にもとづいて養生を行い、すべきである。

補温腎陽で老化を送らそう

中高年における養生のポイント

 心穏やかに過ごすように心掛け、あまり些細なことに神経質になり過ぎず、楽観的で楽しく過ごすことが大切です。名聞利養を貪らず、自分の利害損得にこだわってばかりいてはいけません。 
 そしてを適度に刺激することも大切です。いつもボーッとテレビばかり見ているとどんどん脳は退化します。いつもの手慣れた料理ばかりでなく、新しい献立などに挑戦したり、新しいエリアをウォーキングして建物や行き交う人を観察したりして意識的に智能を発達させましょう。
 ムリをせず安全な範囲で適切に身体を動かし気血の巡りを活性化することも大切です。
 歳とともにだんだん朝早く目覚めるようになりますが、温かい白湯を一杯飲んで、カラダが温まったら少し歩いたりヨガや気功など軽い運動をして、そのあとは少し瞑想や呼吸法などで自分の身体の内側を意識して心身の緊張を解きほぐして全身をリラックスします。
中国では「冬に少しカラダを動かせば、病気にかかることが少なくなり、冬に怠けると、薬を一碗多く飲むことになる。」という諺があります。

 すぐキレる暴走老人にならないよう好ましい性格になるように努め、日々楽しく過ごせる心の友になるような生きがいを見つけることも大切です。
オシャレや身だしなみにも気遣い、たまにはいつもとは違う場所にふさわしい身なりをして出かけるのも生活に楽しみを添えてくれます。
「足るを知り、謙虚で人に親切で、人を敬って自分を律する」ことを心掛け、度量を広く、穏やかで善良に振舞い、生活の面で満足して嗜好の欲がなく、年は取っても気は若く、生活を心から愛し、自信をもち、よく頭を使うようにして毎日を出来るだけハッピーな気持ちで過ごしましょう。
そうでなければ長生き出来てもつまらないですからね。 

中・高年の方の食養生

 穀物、肉類、野菜、果実を組み合わせ、骨や歯を丈夫にするカルシウムを含む食品もしっかり食べましょう。
 中高年の方は脾胃虚弱になりやすいので、飲食はあっさりした物を中心に、あまり脂っこいものや酸っぱ過ぎるものは避けるのがおすすめです。
「三多三少」と言い、たんぱく質、ビタミン、食物繊維を多めに摂り、糖分、脂肪、塩分は少なめにするのがオススメです。
 また、体内の陽気が衰えていくので、脾の陽気を補うために温かくて柔らかい物を食べて脾や腎の陽気を補いましょう。
歳を取って歯が弱ると咀嚼が困難になるので、消化しやすいように柔らかく調理するのがおすすめです。少なめの量でゆっくり良く噛んで食べ、必要な営養を補って脾胃を傷つけないようにすることが大切です。

季節に調和した薬膳「旬の食べもの」

 飲食も、四季の養生法に従って、五行の気の巡りに合わせることが養生の基本です。天地四季万物の移ろいは、人体の生命活動にとても影響しているので、まず自然の法則に順応し、四季の変化に合わせて、季節の気をいっぱい持っている旬の食材で、自分の体質に合ったものを食べることが大切です。
 この季節の旬の食べ物は、まぐろ、ぶり、さけ、ひらめ、たら、あんこう、はぜ、たい、むつ、こはだ、なまこ、毛がに、越前がに、伊勢えび、牡蠣、ほたて貝、はまぐり、赤貝、ミル貝、トリ貝、新海苔、大根、ほうれん草、菊菜、にんじん、ごぼう、白菜、芽キャベツ、蓮の実、蓮根、蕪(かぶ)、いも類、みかん、りんごなど。ただし魚介類は寒涼性の物が多いので、この季節には生で食べるよりもお鍋の具材にしたり、煮たり炊いたり焼いたり揚げたりして食べるのがおすすめになります。

免疫力をアップする薬膳

 寒さが厳しいこの季節、冷えを防ぎカラダを温め免疫力を高めてくれる食材はからだを温める食材や黒い食材など。
黒豆は、こくずという漢方生薬でもあり、滋陰養血(肝腎を補い潤いや血を養う)、活血利水(血行を促進し水はけを良くしてむくみを取る)、健脾利湿(胃腸の働きを良くして気を補い、水の巡りを調える)などの働きがあります。
黒きくらげは黒木耳とも呼ばれ血管を柔らかくし、血を浄化作用してくれ生活習慣病の予防にも効果的です。お鍋やおうどんなどにそのまま放り込んめば薬膳鍋や薬膳うどんに。
黒ゴマは補肝腎、潤腸通便、益精血の効果があり、疲労回復や老化予防にオススメ。毎日小さじ一杯食べると白髪が黒くなるとも言われています。
やま芋は生薬では山葯(さんやく)と言い六味丸にもたくさん含まれ、補肺固腎、健脾益気、鎮心安神など多くの効果が認められています。なが芋でもOKでサッと洗って輪切りにしてお鍋に入れたり焼肉などと一緒に焼いても美味しいです。ジャガイモのポテトフライのようにやま芋のポテトフライにすると子どもたちにも人気です。
生姜(生のショウガ)と乾姜(蒸して乾燥させたショウガ)で、生よりも乾姜の方が温める作用は強く、特にお腹を温め胃腸の冷えを予防します。風邪の引きはじめなどゾクッとしたら梅醤番茶や生姜紅茶などで散寒解表で追い出そう。
シナモンは桂皮ともいい熱性・辛甘味で温経湯や葛根湯、桂枝湯、人参養栄湯、八味丸、十全大補湯などさまざまな漢方薬に使われカラダを温める作用はとても強く、冷え症陽虚の人にはオススメですが、逆にのぼせやほてりなど虚熱がある人は控えめに。
末梢血管を補い血行を良くしてくれ手足が冷える人にオススメで、生理痛や生理不順す。シナモンティーやチャイなどでカラダぽかぽか。
クルミ
は熱性・甘味で、中の薄い隔壁は分心木(ぶんしんき)という漢方生薬で利尿剤として使われたり、クルミのみの外側にある青い果実は青竜衣(せいりゅうい)という生薬で白髪や皮膚病に使われます。補腎固精や温肺定喘作用があり、似類補類の考えから脳に似ている形なので脳の働きも良くすると考えれています。
枸杞の実も強精作用があり古来さまざまな料理に使われ2000年以上も昔の薬学書「神農本草経」にも身体を養い副作用はない上品薬と記載され、肝腎を補い糖尿や動脈硬化や老化予防の効果があり、近年の研究では美白効果もあるとして化粧品にも使われています。
竜眼はライチに似たドライフルーツで温性・甘味、心・脾に効果があり、お腹の働きを調え気血を補い、精神を安定させ不眠などにも効果的。
松の実は、中国では長生きを目指す修行者の滋養強壮薬として有名、温性・甘味でビタミンEが豊富で滋陰潤肺や通便作用や免疫力を高める作用があります。

陰平陽秘

京都伝統中医学研究所の"冬至”におすすめの薬膳茶&薬膳食材"

1.「温陽補腎」の薬膳茶&食材

温陽を補い気血を巡らせるオススメの薬膳茶&薬膳食材は、
 薬膳茶では、からだを温める黒のお茶、なつめと生姜のチャイ、黒薔薇茶、気血巡茶など。
 薬膳食材では、新彊なつめ、枸杞の実、竜眼、蓮の実、松の実、マイカイ花、桂花、茉莉花、紅花など。 
 薬膳火鍋紅白スープセット手足冰凍鍋セット、冬の美薬膳鍋セット、四物鍋スープセットは、薬膳食材もセットになっているのでオススメです。

腎を補い働きを高めるオススメの薬膳茶&薬膳食材は、
 薬膳茶では、肝腎かなめ茶、なつめ薬膳茶、なつめ竜眼茶、からだを温める黒のお茶など。
 薬膳食材では、黒きくらげ、新彊なつめ、枸杞の実、竜眼、金針菜、紅花、マイカイ花など。

2.菫母鴨…?

 中国語で「菫」とは姜のこと、つまり生姜のことです。台湾では冬になると「菫母鴨」(ジャンムヤ)という薬膳鍋が良く食べられますが、これは「アヒルの生姜鍋」で台湾でとても人気の薬膳鍋です。「手足冰凍鍋」はこの菫母鴨を食べやすくアレンジし、さらに末端冷え症を改善する生薬スパイスをブレンドした薬膳鍋です。日本ではアヒルは手に入りにくい(手に入ったとしても食べ慣れていない)ので、鴨肉がオススメです。もちろん鶏肉でも美味しいです。手足にまで気血が巡り、冷え症改善に役立ちます。 ぜひお試しください。

3.漢方入浴剤 ヨモギがたっぷり入った「ポカポカあたため乃湯」

 この季節の養生にオススメの漢方入浴剤。ヨモギの香りが浴室いっぱいに広がり、香りに癒され芳香浴の効果も抜群です。ヨモギは昔から「婦人科の要薬」として血の道証改善に使われてきました。

中医学や薬膳の知恵を毎日のくらしに活かして、体質改善や病気の予防に役立てて下さい。

薬膳茶や薬膳食材などの商品は下記各ショップでお買い求めいただけます。

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次回は、1月6日「小寒」ですね。
あっという間に年が過ぎ、また新しい年が来るでしょうね。今は大寒波ですが年末年始は暖かい予報ですね。新年を穏やかにお迎えください。

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